宮崎大学農学部霧村研究室との事例

 

当社では環境社会に対応したオゾン利用について、あらたな取り組みを行っています。

その一例として、宮崎大学農学部霧村先生との共同研究の成果をご紹介します。

以下の記事は、2018年9月に開催された日本生物環境工学会にて発表された内容を分かりやすく改変したものです。

 
オゾン装置を利用した環境廃液の処理について
 

研究の背景

 

宮崎県では、酒造業や畜産業が盛んで、多くの焼酎メーカーや養豚場が存在しますが、製造や飼育の過程で焼酎粕や廃液が大量に発生するため、その処理方法について課題を抱えています。

焼酎粕については、以前は海洋投棄による処理や農地還元が検討されていましたが、海洋投棄は2001年にロンドン条約により禁止され、宮崎県では2003年に焼酎粕をそのまま農地還元することが原則禁止となりました。

近年では、これらの廃液を微生物に分解させて、微生物が発生するガスを再利用する手段が取られています。

これらは一般的にメタン発酵と呼ばれています。

しかし、メタン発酵で有機物を分解した液体(消化液)は、着色しており見た目が悪く、悪臭や微生物による汚濁が課題であり、多額の下水処理代がかかることがネックとなっています。

また養豚場の廃水は浄化処理後に河川放流されますが、こちらの廃液も有色であることなどから近隣住民からの理解が得にくい事例もあります。

 

研究の目的

 

焼酎メーカで発生したメタン発酵消化液および養豚場の浄化排水をオゾン処理し、脱色化、殺菌効果を確認しました。

 

研究の内容

 

当社のオースリークリア2を使用し、焼酎メーカで発生したメタン発酵消化液および養豚場の浄化排水をオゾン処理し、その効果を確認しました。

メタン発酵で生じた消化液は、着色しており多くの微生物を含んでいますが、オゾン処理することによって、脱色し、さらに微生物が死滅して減少していることが分かりました。

 
消化液中の菌数
消化液中の菌数
 

養豚場の浄化排水をオゾン処理すると、時間とともに無色化されていることが確認されました(左:処理なし、右:オゾン処理)。

 
 

まとめ

 

当社オゾン発生装置を使用した処理方法は、廃液による環境負荷を減らせることが明らかになりました。

今後は、効率的に大量の廃液を処理すべく、さらに研究を進展させていく予定です。

 

 

※ 使用したオゾン発生器:オースリークリア2 / オゾンクラスター1400