オゾンによるノロウイルスの除菌+2016年事例から見るノロウイルス対策

 

家庭内でノロウイルスの二次感染を、オゾン発生器を使ってどのように防ぐか、お伝えします。また、2016年のノロウイルス大量感染事例を見ながら、オゾンを使うことでどのような状況のノロウイルスの発生を防げるのかについて、後半でお伝えします。

 
オゾンによるノロウイルスの除菌
 

 

ノロウイルスはきわめて強い感染症で、体力のない方は命を落とす可能性すらあります。

今回は、ノロウイルスについて、そしてノロウイルス対策にオゾンがどのように役に立つか、ご紹介いたします。

 

ノロウイルスとは

 

ノロウイルスは、極めて強い食中毒を引き起こすウイルスです。 ウイルスが腸内で繁殖し、嘔吐、下痢、腹痛を引き起こします。

私の家族が二度ノロウイルスにかかっていますが、「下痢と嘔吐が絶え間なくおそってくるため、トイレから出られない。 そして吐くものがなくなってもひたすら吐き気がする。地獄のようだ」と言っており、通常の食中毒よりかなり重い症状がでます。 高齢で体力がない方は、これにより命を落とすこともあります。

なぜなら、ノロウイルスは抗ウイルスが存在せず、発症して1-2日はひたすら耐えなければならないためです。

 

ノロウイルスの発生が多いのは冬季です。 特に12月から3月は例年発症者が1,000人を越えています。 逆に夏の発祥は少なく、毎月十数人、また数十人程度です。

 

感染ルートは、食べ物や手、指などからの感染で、魚介類、特に二枚貝に多いとされています。

私の家族の場合は、一度目は寿司屋でホタテなどの二枚貝を食べて発症、二度目は同じ寿司屋で貝類以外の刺身を食べて発症しています。 どちらも冬でした。

二度目は、貝類に付着したウイルスがまな板に残り、同じまな板で調理した刺身にウイルスが移ったようです。

 

オゾンによるノロウイルスの除菌

 

また、2006年に東京のホテルにて、ノロウイルスに感染した患者がホテルのカーペットで嘔吐し、カーペットを洗浄したのちもウイルスが残り、空気上に舞ったウイルスが手や指などに付着し、そこからノロウイルスに感染した例が話題になりました。

このホテルで感染したと報告されたノロウイルス発症者数はなんと347人です。

もしこれが皆様ご自身の家だったら、誰か一人が感染すると、二次災害で家族全員がノロウイルスになることもあり得ます。

 

オゾンによるノロウイルス除菌

 

それでは、オゾンを使ってどのようにノロウイルスの二次災害を防ぐか、ご紹介します。

 

もし家族がノロウイルスになってしまったら、まずはオゾン水を作って、ふきんなどにしみこませて、人の手が多く触れるところを丹念に拭き掃除しましょう。 ドアノブ、テーブル、椅子、手すり、床、シャワーの取っ手、流しのレバー、冷蔵庫などです。

これらは家族全員の手が触れるため、特に危険です。感染した家族がノロウイルスから回復しても、菌がなくなるまで時間がかかるため、発症から3日から一週間はこれを繰り返し行いましょう。

 

また手が触れないもの、例えばカーテン、ドア、たんす、食器棚なども、時間が許す限り、オゾン水を染み込ませたふきん等でこまめに拭くことをおすすめします。

 

ノロウイルスにかかった家族の嘔吐や下痢が収まって、トイレから離れることができるようになったら、オゾン発生器でトイレの空気を除菌します。 トイレの空気を除菌した後は、オゾン水で便座や床、トイレットペーパー受けなどを拭き掃除しましょう。

先にトイレの空気を除菌するのが重要です。 先に拭き掃除をしてしまうと、掃除する人がノロウイルスに感染してしまう可能性があります。

 

また、ノロウイルスに感染した家族が床に嘔吐している場合も同様に、オゾン発生器で部屋の空気洗浄をしたのちに、床の拭き掃除をしましょう。

フローリング床だと掃除しやすいのですが、カーペットだとやや大変です。 この場合は、十分な量のオゾン水をカーペットに染み込ませ、その後乾燥させる、または別な乾いた布でふき取るのがよいでしょう。

 

オゾンによるノロウイルスの除菌

 

 

ノロウイルスに感染した家族の寝室も同様に、オゾン発生器で空気を除菌、オゾン水をふきんにしみこませて、拭き掃除をしましょう。 ふとん、シーツ、まくらなど、長時間口元に接触する可能性があるものは、特に危険です。

 

食器を洗うときは、いったんオゾン水で除菌してから洗う方がよいでしょう。 食器乾燥機があれば、それとの併用はさらに効果を高めます。

 

特集: 2016年冬のノロウイルス大流行はオゾンで防げたか?

 

オゾンによるノロウイルスの除菌

 

 

2016年冬はノロウイルスの「当たり年」となりました。

これまで、大規模なノロウイルスの感染事故は1-2件という程度でしたが、当コラムが執筆されている2016年12月下旬時点で、既に例年の数倍~10倍以上の大規模な事件が発生しています。

また、例年は12月から急上昇する感染者数が、11月から急増していることも特徴として上げられます。

 

事件が起こってしまったこと自体は仕方ありません。

ここでは、2016年のノロウイルス大規模感染事例を見ながら、「この事件はオゾンを使うことで防げたのか、防げなかったのか」についてご紹介していきたと思います。

オゾンはノロウイルス対策にとって極めて有効ですが、全ての状況で効果がある、100%完璧なものでもありません。当コラムでは、単に「オゾンはノロウイルスに対して有効」というだけでなく、「こんな状況では有効だが、こんな状況では効果が限定的」と、正しい情報をお伝えしたいと考えております。

 

単に一般的な話として流し読みするのではなく、ぜひ「皆様ご自身のご家庭や、勤務されている会社・施設に置き換えて」考えてください。

もし、オゾンを適切に使えば防げる可能性が高いのに、対応できていない部分があれば、それはそのまま、感染という健康上のリスク、また施設の運営に影響が出るという経済的なリスクとなるからです。

では、見ていきましょう。

 

幼稚園・保育園 (学校や施設の食堂) の場合

 

2016年は、他の都道府県と比べて、宮城県でのノロウイルス感染事例が多いことが指摘されています。

朝日新聞によると、例年の2.5倍から10倍のペースで患者数が推移していることが指摘されています。

また、2016年12月5日の仙台市の発表によると、大量感染の事例127件中、106件 (83%) が、保育園や幼稚園などの6歳児以下の保育施設で発生していることも指摘されています。

よって、「保育園や幼稚園でノロウイルスを防ぐことができるたか」確認してみたいと思います。

"引用元: 朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASJDD5R1NJDDUBQU00C.html"

 

オゾンによるノロウイルスの除菌
宮城県のノロウイルス大量感染は、8割以上が保育園・幼稚園だった

 

 

さて、当サイトのスタッフが、事件に関する報道を確認しましたが、具体的に何が原因でノロウイルスが持ち込まれ、保育園や幼稚園で広がったかについて特定できている件はありませんでした。

よって、ここでは想定される原因と対策について上げてみたいと思います。

 

なお、2016年12月には、陸上自衛隊富士駐屯地で、350人がノロウイルスの症状を発症させた事件がありました。

保育園や幼稚園に限らず、学校や社員食堂などの給食施設に関しても、似た状況となりますので、この項目をご覧ください。

園児が食べたり飲んだりする食事や飲み物に、ノロウイルスが含まれていたのではないかという仮説です。

これをさらに分類すると、2パターンが考えられます。

園児が食べる食事や飲み物を調理、準備する人がノロウイルスに感染している場合です。

調理するスタッフが、自宅やレストランで、ノロウイルスが含まれている食事を気づかずに食べ、その後、体内でノロウイルスが繁殖している状態で調理を行った場合です。

 

もちろん、調理時には、マスクをして、手を洗ってから行いますが、何らかの形で食べ物にノロウイルスが付着してしまう可能性があります。

 

これをオゾンで防げたか、というと「部分的には防げた可能性が高い」という答えになります。

調理室では、アルコールの消毒スプレーで手をきれいにしてから、調理を始める場合があります。

しかし、ノロウイルスはアルコールスプレーでは殺菌することができません。

また、調理室の空気にノロウイルスが飛び交っている場合は、調理者がノロウイルスに空気感染する可能性もあります。

 

手からの感染は、オゾン水を生成し、オゾン水を使ってさっと手をふく、またはウイルスを洗い流す行為をすれば、手に付着したノロウイルスを除菌できます。

また、空気感染については、人がいる環境でもつけっぱなしにしておけるオゾン発生器を置くことで、空気を常に除菌し続けることができます。

 

場所

感染経路

オゾンで防げたか

方法

調理室

手からの感染

オゾン水手洗い

調理室

空気感染

調理室でのオゾン発生器稼働(有人環境用のもの)

( 〇=高い効果が期待できる、△=部分的な効果が期待できる、×=防げない、-=オゾンの利用を推奨しない場面 )
オゾンによるノロウイルスの除菌

 

 

幼稚園や保育園において、ノロウイルスが大量に発生する時期に、ノロウイルスが含まれている可能性が高い食べ物、例えば二枚貝や海産物などを加熱せずに出すことは、まずないといってよいでしょう(ノロウイルスは、85度以上の熱で1分以上調理すれば除菌できるとされています)。

そもそも加熱していない魚介類を幼稚園や保育園で出すことは考えにくいですし、それをあえてノロウイルス大量発生時期に行う可能性はさらに低いといえます。

ただ、「万が一、そうしたケースがあった」と仮定して考えてみましょう。

 

ここでは、「A. ノロウイルスを含んだ魚介類」と「B. ノロウイルスを含んだ魚介類が、別な食品に触れ、ノロウイルスが付着した場合」の2つに分けることができます。

 

まず、今回は「A. ノロウイルスを含んだ魚介類」自体から、オゾンを使ってノロウイルスを取り除くことができるか、ですが、これは現実的に考えて難しいです。

考えられる除菌法としては、調理する前に、魚介類をオゾン水に浸して除菌する、という方法になります。

しかしながら、「魚介類を長時間オゾン水に浸けておくことは、魚介類の食感を損ねる可能性があること」、そして「魚介類の表面ではなく体内の奥にノロウイルスがある場合は、完全に除菌できるかどうかは分からない」ため、部分的な効果しか期待できません。

つまり、ノロウイルスが含まれている食品から、オゾン水を使ってノロウイルスを完全に取り除くことはできません。

 

次に、「B. ノロウイルスを含んだ魚介類が、別な食品に触れ、ノロウイルスが付着した場合」です。

多くは、「魚介類を調理した後、調理器具を十分に除菌せずに、別な食品を調理した場合」に発生します。

例えば、二枚貝を調理した後、同じまな板や包丁を、さっと水洗いして、別な食品を調理した場合です。

まな板や包丁をさっと水で流すと、きれいになったようにみえますが、実際ノロウイルスは残ったままで除菌されていません。

よって、以後調理される食品全てにノロウイルスが付着します。

「居酒屋など宴会に参加した際、二枚貝など怪しい食べ物を食べていないのに、何故かノロウイルスに感染してしまった。

全く身に覚えがない」という場合によくあるケースです。

 

このB.については、オゾン水を利用することでかなり高い確率で防ぐことができます。

例えば、二枚貝や魚介類を調理した後は、まな板や包丁を水で流すことはもちろん、一定時間オゾン水に浸すようにするのです。

こうすることで、ノロウイルスが調理室で調理される食品にどんどん移っていく、という事態を防ぐことができます。

 

 

場所

感染経路

オゾンで防げたか

方法

調理室全般

ノロウイルスを含む食品からの感染

食品を一定時間オゾン水に浸ける

調理室全般

ノロウイルスを含む食品と同じ調理器具で調理された食品からの感染

ノロウイルスが含まれている可能性が高い食品の調理後に、調理器具をオゾン水に浸ける

( 〇=高い効果が期待できる、△=部分的な効果が期待できる、×=防げない、-=オゾンの利用を推奨しない場面 )

 

上記1.は食べ物からの感染でしたが、2.は人から人への感染となります。

例えば、家族でノロウイルスにかかった人がいた場合、家庭において、その人から保育士・幼稚園教諭また児童にノロウイルスが感染することは容易に考えられます。

ノロウイルスは潜伏期間が24時間から48時間ほどあるため、元気に通園している児童や保育士の中にも、ノロウイルスを保菌している人がいるのです(潜伏期間が過ぎた後に発症し、体調を崩します)。

 

人から人に感染する危険については以下があります。

児童の便や吐しゃ物を、保育士や幼稚園教諭が処理するタイミングが最も危険です。

ノロウイルスは体内で増殖したウイルスを、下痢や嘔吐という形で体の外に出します。

すなわち、便や吐しゃ物には、高濃度のノロウイルスが含まれています。

 

オゾンによるノロウイルスの除菌

 

 

決して冗談ではなく、理想的には、防毒マスクをして、手袋をはめて処理を行うのが確実です。

ただ、保育園や幼稚園で防毒マスクを着用する、というのは、現実的には導入しにくい方法ではないかと思います。

 

そうなると、防毒マスクよりは一段効力が落ちますが、医療用のマスク(サージカルマスク、不織布マスクなど)を利用するのがよいでしょう。

もちろん、マスクも手袋も使い捨てです。

再利用しないでください。

 

この便や吐しゃ物の処理中に、有人環境でも利用できるオゾン発生器を稼働させるのは、もちろん可能です。

しかしながら、便や吐しゃ物に含まれるノロウイルスの量が非常に多く、オゾン発生器でいくら便や吐しゃ物の表面を除菌しても、便の中や吐しゃ物の中のノロウイルスに対しては、オゾンの効果も限定的です。

ごくわずかの効果しか期待できないと考えたほうがよいでしょう。

「やらないよりはやったほうがよいが、マスクや手袋のほうがはるかに重要」です。

 

ただ、便や吐しゃ物を処理した後はオゾン水が有効です。

万が一、手や腕、顔などに付着していると大変なので、処理した際に露出していた部分をオゾン水で洗う、または布にオゾン水をしみ込ませて拭くことで、高い除菌効果を期待できます。

 

また、便や吐しゃ物を処理した後、単に床やじゅうたんを水洗い、水拭き、アルコールスプレーするだけでは危険です。

ノロウイルスが残存している可能性が高いので、オゾン水を布に浸して床を拭く、またじゅうたんなどをオゾン水で洗うことで、床やじゅうたんからの二次感染を予防することができます。

 

場所

感染経路

オゾンで防げたか

方法

保育園・幼稚園

便や吐しゃ物そのものからの感染

×

便や吐しゃ物の処理時にオゾン発生器を稼働させる

保育園・幼稚園

便や吐しゃ物を処理した後の二次感染予防

便や吐しゃ物の処理が終わった後、オゾン水で手先などを洗う。また、床やじゅうたんをオゾン水で洗う

( 〇=高い効果が期待できる、△=部分的な効果が期待できる、×=防げない、-=オゾンの利用を推奨しない場面 )

 

 

国立感染症研究所では、ノロウイルスの唾液・空気感染について、次のように記載しています。

 

ヒトからヒトへの感染として、ノロウイルスが飛沫感染、あるいは比較的狭い空間などでの空気感染によって感染拡大したとの報告もある。

出典: 国立感染症研究所
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/sa/genital-hsv/392-encyclopedia/452-norovirus-intro.html

 

唾液や空気からの感染は、他の感染ルートと比べて症例は少ないですが、かといって無視することもできない、というのが実際のところです。

 

この感染で考えられるケースは、保育士・幼稚園教諭・児童が登園し、体調の変化も何もなく園内で過ごすが、実はノロウイルスをまき散らしているというものです。

つまり、パッと見、誰が感染して、誰が感染していないのか、全くわからないケースになります。

 

ここでの対策としては、園内の空気自体を除菌する、というものです。

具体的には、人がいる環境で常時稼働させておけるオゾン発生器を設置するのがよいでしょう。

これで常時園内の空気が除菌されるため、空気感染のリスクが減ります。

しかしながら、完全ではありません。

大人と比べて園児同士は遊んだり、じゃれあったりして、密に触れ合う場面が多いためです。

「密な接触時の感染は防げないが、それ以外については効果がある」とご理解ください。

 

場所

感染経路

オゾンで防げたか

方法

保育園・幼稚園

唾液や空気による人から人への感染

人がいる環境で利用できるオゾン発生器を稼働させる

( 〇=高い効果が期待できる、△=部分的な効果が期待できる、×=防げない、-=オゾンの利用を推奨しない場面 )

 

飲食店の場合

 

飲食店でのノロウイルス発生は、全国的に非常に多く発生しています。

飲食店でノロウイルスが発生した場合、4重のダメージが発生します。

つまり、

 

  • お客様に迷惑がかかり

  • 従業員に迷惑がかかり

  • 報道により店のイメージが下がり

  • 保健所から営業停止処分を受ける

 

ということです。

 

オゾンによるノロウイルスの除菌

 

例えば、2016年12月17日に、愛媛県の回転寿司店で20人がノロウイルスに感染したことが確認されています。

この店舗の場合

 

  • 20人の男性客が体調不良を訴え、

  • 従業員9人中5人から感染が確認され、

  • 大規模に新聞やネットのニュースで店名入りで報道され、

  • 保健所から3日間の営業停止処分を受ける

 

という実害が生じています。

保育園や幼稚園と比べると、飲食店は公共性が低い(他の外食選択肢がたくさんある)ため、保健所の営業停止処分が容易に下ってしまいます。

つまり、健康上のリスクと、経済的なリスクが両方起こってしまったことになります。

 

まず、保育園・幼稚園の調理者と比べ、外食の飲食店、特に寿司屋、和風居酒屋などでは、生の魚介類を調理することが多いため、調理者がノロウイルスに感染するリスクは非常に高いです。

さきほどの愛媛県の回転寿司店の場合でも、調理者9人中5人、つまり過半数が感染していたことになります。

 

「ノロウイルスの発生が多い期間は、生の魚介類を一切提供しない」のが、ノロウイルスを防ぐ確実な方法です。

洋食店やカフェであれば、生の魚介類メニューが少ないため可能でしょう。

しかし、寿司屋や和風居酒屋では、そんなことをすると、店の営業が続けられなくなってしまうため、大変悩ましい問題です。

 

では、飲食店でオゾンを使っていれば、ノロウイルス感染事故は防げたのか、見ていきましょう。

例えば、二枚貝をオゾン水に一定時間浸すことで、二枚貝の表面に付着しているノロウイルスを除菌することは可能かと思われます。

しかしながら、二枚貝の体内に含まれるウイルスまでは除菌できないため、オゾン水の効果は限定的です。

オゾン水に浸すことは、貝の食感や味に影響を与える可能性があるため、この方法は現実的ではありませんし、おすすめしません。

つまり、オゾンで行える対策はありません。

オゾンによるノロウイルスの除菌

 

先ほどの寿司店の場合でも、「二枚貝や疑わしい魚介類は一切食べていないのに、ノロウイルスに感染した」方も多いのではないかと推察します。

これは、「二枚貝を調理した後、調理器具の除菌を行わずに、同じまな板と包丁で、別な魚や別な食品を調理した」ために起こるものです。

オゾン水で調理器具を洗うことで、ノロウイルスの除菌が可能であるため、この場合には大きな効果があります。

調理によりノロウイルスに感染した調理人、また調理とは別に家庭などでノロウイルスに感染した調理人は危険です。

人から食べ物にノロウイルスを感染させることになるためです。

空気感染、唾液感染、手など人体からの感染の3通りが考えられます。

 

まず空気感染ですが、これは人がいる環境で利用できるオゾン発生器を使うことで、高い効果を期待することができます。

空気中を飛び交うノロウイルスを、常時オゾンを発生させて除菌するためです。

 

次に、唾液感染はオゾンで防ぐことは難しいです。

唾液は一瞬で口から飛んで食べ物に付着します。

唾液が飛んだ瞬間、瞬時にオゾンがノロウイルスを殺菌できるかは分かりません。

食べ物にノロウイルスが付着した後、ウイルスが表面から食べ物自体の中に移動した場合、まず除菌は難しいでしょう。

むしろ、医療用マスクを着けて、こまめに付け替える(古いマスクを捨てて、新しいマスクに交換する)ほうがよほど効果的です。

 

最後に、手など人体からの食べ物への感染です。

これはオゾン水で手を洗うことで、ウイルスを除菌し、食べ物への感染を防ぐことができます。

手をオゾン水で濡らしてから、普通に石鹸などで手洗いし、最後オゾン水で洗い流すだけです。

気を付けたいのは、手を洗った後です。

タオルなどを共有している場合、それ自体にノロウイルスが付着している可能性があるため、ペーパータオルなど使い捨てのタオルで手を拭くほうがよいでしょう。

 

お客さんが飲食する場面での感染です。

ここで考えられるのは、ノロウイルスに感染したお客さんが来店し、ノロウイルスをばらまくことで、他のお客さんに空気感染する可能性です。

対策としては、人がいる環境で利用できるオゾン発生器を店内に複数設置することになります。

例えば、奥のほうに一台、入り口付近に一台といった具合にです。

もちろん、際限なく何台も置くことは予算的にも難しいと思われますので、その場合は「店内で、特にお客さんの密度が高い場所の付近」を狙って設置するのがよいでしょう。

 

しかし、お店のドアが頻繁に開けたり閉めたりされるため、閉じた環境と比べるとオゾンが分解されやすい、すなわちオゾンの「効き」が悪い可能性があります。

オゾン自体には間違いなく効果がありますが、利用環境により効果が限定的になる可能性があることもご理解ください。

 

場所

感染経路

オゾンで防げたか

方法

飲食店調理場

食品自体に含まれている

飲食店調理場

調理器具からの感染

調理器具を使うたびにオゾン水で除菌

飲食店調理場

空気感染

有人環境で利用できるオゾン発生器を稼働

飲食店調理場

唾液感染

×

有人環境で利用できるオゾン発生器を稼働

飲食店調理場

人体からの感染

調理前、調理中にオゾン水で手洗いをする

店内飲食スペース

空気感染

有人環境で利用できるオゾン発生器を稼働

( 〇=高い効果が期待できる、△=部分的な効果が期待できる、×=防げない、-=オゾンの利用を推奨しない場面 )

 

ホテルの場合

 

2016年11月に、札幌市のホテルで、ノロウイルスを原因とする115人の大量食中毒事件が発生しました。

ホテル側の調査により、原因は、11月19日夜から20日にかけて提供された料理であることが特定されています。

これにより、保健所から11月29日から12月5日までの7日間の営業停止処分を受けている他、自主的に営業停止期間を4日間延長して、合計11日間をその対策に充てています。

また、次のような再発防止策を上げています。

 

  • 全厨房に加えて全館の消毒・点検

  • 厨房内の食材の破棄

  • 食品の相互汚染対策

  • 調理・厨房におけるルールの見直し

  • 従業員の健康確認と衛生管理教育の再徹底

 

一目見て、無駄のない、よく考えられた対策を列挙していることが分かります。

別の言い方をすると、ノロウイルスを発生させたくないホテルは、事件を起こす前にこれらの対策について考えればよい、ということになります(食材廃棄以外)。

ここでは、特にオゾンと関係する「厨房・レストラン(消毒・点検・食品相互汚染対策・ルール見直し)」と「厨房以外のホテル館内」についてみていきたいと思います。

厨房の点検については、上記の「保育園・幼稚園(学校や施設の食堂)」でお伝えした通りです。

これらと同じ対策を取れば問題ないと言えます。さらに、

 

  • 厨房内を強力に消毒するためには、無人環境用のオゾン発生器で大量のオゾンを発生させて、除菌を行うことが効果

 

と言えます。

 

場所

感染経路

オゾンで防げたか

方法

ホテル厨房

食品自体に含まれている

ホテル厨房

調理器具からの感染

調理器具を使うたびにオゾン水で除菌

ホテル厨房

空気感染

有人環境で利用できるオゾン発生器を稼働

ホテル厨房

空気感染

強力にオゾン除菌を行いたい場合は、厨房が無人の状態で無人環境用のオゾン発生器を稼働

ホテル厨房

唾液感染

×

有人環境で利用できるオゾン発生器を稼働

ホテル厨房

人体からの感染

調理前、調理中にオゾン水で手洗いをする

ホテルレストラン

空気感染

有人環境で利用できるオゾン発生器を稼働

( 〇=高い効果が期待できる、△=部分的な効果が期待できる、×=防げない、-=オゾンの利用を推奨しない場面 )

 

冒頭でもご説明した、2006年の東京・池袋ホテルでのノロウイルス大量感染事件を思い出してみましょう。

原因は厨房ではなく、ノロウイルスに感染したホテル来館者が、館内のじゅうたんに嘔吐したことでした。

ここまでは、ホテル側に落ち度はありません。

しかし、ノロウイルスを含む吐しゃ物がしみ込んだにじゅうたんは、普通に洗浄されただけで、消毒されずに使用され続けたことにより、じゅうたんからノロウイルスが舞い上がり、空気感染が発生しました。

ここにホテル側の落ち度がありました。

 

オゾンによるノロウイルスの除菌

 

つまり、「厨房の努力で、ノロウイルス大量感染事故を発生させない」ことも重要ですが、「いったんまき散らされたノロウイルスを、二次感染を起こさずに処理する」ことも同じくらい重要になります。

上記の通りで、ホテル内で来館者が嘔吐した場合、またトイレの便の汚れがある場合を考えてみましょう。

吐しゃ物や便を処理し、臭いを消す、汚れを取る、だけでは、ノロウイルスは防げません。

ここでは「同時に除菌ができるのか」という観点が重要です。

除菌を行い、来館者をノロウイルスから守ることももちろんですが、ホテルスタッフをノロウイルスから守ることも考える必要があります。

 

オゾン水を利用することで、吐しゃ物が付着したじゅうたんや床、トイレなどを掃除する際に、ノロウイルスを除菌することが可能です。

吐しゃ物・便の処理を行う際には、はじめからオゾン水を使って処理を始めることが重要です。

最後の仕上げでオゾン水を使う、という場合だと、作業中に吐しゃ物や便からノロウイルスが空気感染する可能性があるためです。

 

場所

感染経路

オゾンで防げたか

方法

ホテルで吐しゃ物・便からの二次感染

空気感染

吐しゃ物や便を処理する際にオゾン水を使う

( 〇=高い効果が期待できる、△=部分的な効果が期待できる、×=防げない、-=オゾンの利用を推奨しない場面 )

 

ノロウイルスは空気感染の危険があります。

そして、有人環境で利用できるオゾン発生器を常時稼働させることで、ノロウイルス除菌に効果があります。

とはいえ、広いホテルに満遍なくオゾン発生器を設置すると、お金がいくらあっても足りません。

よって、特に効果が期待できる場所に設置することが望ましいと言えます。

 

  • フロント

  • レストラン

  • トイレ(各部屋のトイレではなく共用スペースのトイレ)

  • 宴会場

  • 大浴場の更衣室

  • エレベーター

 

ホテルは人の出入り、入り口ドアの開け閉めが頻繁であるため、オゾンが十分な効果を発揮する前に分解されやすい環境だと言えます。

よって完璧な効果を期待することは、残念ながらできません。

しかしながら、特に人が多い場所に設置することで一定の効果が期待できると考えられます。

 

場所

感染経路

オゾンで防げたか

方法

ホテル館内

空気感染

有人環境でも利用できるオゾン発生器を稼働させる

( 〇=高い効果が期待できる、△=部分的な効果が期待できる、×=防げない、-=オゾンの利用を推奨しない場面 )

 

特集: 2016年冬のノロウイルス大流行はオゾンで防げたか?(まとめ)

 

オゾンはノロウイルスを除菌する効果があり、既に多くの保育園・幼稚園、飲食店、ホテルで利用されています。

ただ、オゾンが100%効果を発揮する環境で利用できるとは限りません。

ぜひ、皆様が特に効果的だと思われる方法・環境で、オゾン発生器を利用して、児童、お客様、来館者、従業員をノロウイルスから守っていただければ幸いです。

 

また、オゾンマートで販売する製品で、ノロウイルス対策として効果的なものを、利用環境ごとにご紹介いたします。

 

家庭用

業務用

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10リットルや50リットルなど、大量かつ迅速にオゾン水を生成可能な業務用オゾン水生成器です。オゾン水濃度を3~5ppmまで上げることができます。

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介護用として開発された製品ですが、病院や保育施設など幅広い導入実績があります。誤動作防止機能、業務用レベルの高い信頼性を有します。

オゾン発生器 (無人環境)

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1,000mg/hrという最高水準のオゾン発生量を誇ります。短時間で急速に除菌が必要な環境、高頻度の利用環境に適しています。

※ 注意

本コラムについては、ノロウイルスとオゾンの除菌力について調査・確認を行い、細心の注意を払い掲載しておりますが、その閲覧ならび情報収集は閲覧者自身の責任で行っていただくものとし、当社はいかなる責任も負いません。

 

保育園・ホテルでのオゾン発生器・オゾン水生成器使用事例

 

社会福祉法人 城崎こども園 様

オゾンメイド
オゾンケア
保育施設
 

0 歳~ 5 歳の園児の健康を守るためオゾン発生器導入園内感染対策と臭い対策の両方で効果を発揮 ... 続きを読む»

HOTEL SHE, KYOTO (ホテルシー京都) 様

オースリークリア2
ホテル・旅館業
 

ホテル客室の消臭用としてオゾン発生器を導入。臭いの強い食物、香水、調理臭などを強力消臭。 ... 続きを読む»

 

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オゾン生成量 200mg / hr
価格 49,800円
(税別)
マイナスイオン 800万個 / cm 2
オゾンケア

有人環境で安全に強力消臭
オゾンケア

使用環境 有人環境
消臭対象 強いニオイ
オゾン生成量 100mg / hr
価格 135,000円
(税別)
安全に使える常時運転オゾン発生器

低価格 高濃度オゾン発生器
オースリークリア2

使用環境 無人環境
消臭対象 強いニオイ
オゾン生成量 300mg / hr
通常価格
79,800円が
値引後
49,800円
(税別)
信頼と実績のベストセラー商品
オゾンメイド

大風量 高濃度オゾン発生器
オゾンメイド

使用環境 無人環境
消臭対象 強いニオイ
オゾン生成量 1,000mg / hr
価格 198,000円
(税別)
1,000mg/hrの圧倒的消臭力!

低価格 高濃度オゾン発生器
オースリークリア2

使用環境 無人環境
消臭対象 強いニオイ
オゾン生成量 300mg / hr
通常価格
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値引後
49,800円
(税別)
信頼と実績のベストセラー商品
オゾンクルーラー

マイナスイオン生成機能付き
オゾンクルーラー

使用環境 有人環境
消臭対象 すぐわかるニオイ
オゾン生成量 200mg / hr
価格 49,800円
(税別)
マイナスイオン 800万個 / cm 2
オゾン水生成器 オゾンバスター

超小型オゾン水生成器
オゾンバスター

使用用途 器具・野菜の洗浄等
オゾン水濃度 3ppm - 5ppm
生成方式 電気分解方式
生成能力 1 - 10リットル
通常価格
49,800円が
値引後
20,000円
(税別)
手のひらサイズのオゾン水生成器