【医師監修】鶏コクシジウム病の危険性|養鶏農家が行う鶏コクシジウム対策について

 

鶏コクシジウム症は、鶏が発症する寄生虫病の一種です。

感染すると腸炎等の症状を発症し、養鶏農家にとっては大きな損害のもととなるでしょう。

ここでは鶏コクシジウム症の特徴とオゾンによる衛生管理・感染対策方法をご紹介します。

 

井上医師からの1ポイントアドバイス

オゾン発生器により鶏コクジウムを除去する方法を解説します。

オゾン発生器による駆除法は現在、広く行われている大量の殺菌剤を噴霧するやり方よりはずっと害が少ないと考えられます。

 

記事の監修 Dr.

オゾンマート

井上晃宏(医師・薬剤師)

三重大学医学部卒、東京大学薬学部卒。

現在は高齢者医療を中心に臨床を行っている。

 
 

鶏コクシジウム症とは?

 

鶏コクシジウム症とは、アイメリア属の原虫を経口摂取することにより感染・発症する鶏の寄生虫病です。

 

寄生した原虫は鶏の腸管の細胞内で増殖します。

これが糞便と一緒に排出され、その後成熟して新たな感染源となります。

この糞便に他の鶏が触れることで、感染が広がっていきます。

 
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鶏コクシジウム症は感染すると腸炎を引き起こします。

貧血や血便・肉様便などを主な症状とし、それにより不調をきたした鶏の産卵率を低下させたり、死亡率を高めたりします。

 

症状のひどいケースでは、鮮血便や粘血便、食欲・活力低下、沈鬱状態を引き起こし、さらに鶏の致死率を高めるでしょう。

 

鶏の不調、死亡率の増加、産卵率の低下は養鶏農家にとっては大きな損害となるでしょう。

感染が拡大するのをぜひ防ぎたい所です。

 

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鶏コクシジウム症の予防方法・治療方法

 

基本的には、感染の原因となる原虫が飼育環境に入り込まないように衛生管理を行うことが重要だといえます。

 

仮に飼育環境に原虫がいると想定した場合、糞便を清掃した上で、鶏舎や飼育用器具を熱消毒し、さらに殺オーシスト剤を使用することでオーシスト(原虫の一形態)の殺滅が可能になります。

 

また、鶏の飼料に殺コクシジウム剤やサルファ剤を添加することで予防を行うこともあるようです。

治療を行う場合も、飼料や飲料水にサルファ剤等の薬剤・合剤を添加する方法が採られています。

 

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感染を防ぐためにオゾンで除菌しよう

 
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実は、鶏コクシジウムはオゾンによって除菌することができます。

飼育環境の衛生管理フローにオゾンによる除菌を組み込めば、より原虫による感染の危険性を減らすことができるでしょう。

オゾンとは、独特な臭いと強い酸化力を持つ物質です。

酸素原子(O)3つから成り立っているのでO3という分子式で表されています。

 

オゾンの強い酸化力は、オゾン自体の結合のエネルギーが弱く、簡単に分離して酸素分子(O2)と酸素原子(O)を生成することに起因しています。

 
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設置例
 

分離してできた酸素原子は反応性が高く、物質を酸化して他の物質へ変えてしまいます。

この酸化作用が、細菌やカビ、その他有害物質などにも働き、無害な物質に変えてくれます。

これがオゾンの強力な除菌力の源となっています。

 
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残存したオゾンはやがて分解して全て酸素になるので安全に利用することができます。

そのため、オゾンは安全・強力な除菌手段として幅広く用いられています。

 

以下は、オゾンを溶け込ませた水(オゾン水)の微生物に対する除菌効果を示したデータです。

鶏コクシジウムに対しても致死率100%としっかりとした除菌効果があるようですね。

 
微生物の種類 水中オゾン濃度
[ppm]
生物濃度
[個 / ml]
接触時間
[秒]
致死率
[%]
大腸菌 0.96 105sells 5 100
ブドウ球菌 1.08 105sells 5 100
緑膿菌 1.01 105sells 5 100
クロストリジウム
バーフリンゲンス
0.96 105sel ls 5 100
インフルエンザウイルス 0.96 105.3EID50 5 100
鶏脊髄炎ウイルス 0.72 102.9EID50 5 100
鶏コクシジウム 1.92 約3 x 103 sells 30 100
カビ 0.3 - 0.5 106 sells 19 99.9
枯草菌 0.3 - 0.5 106 sells 30 99.9

厚生省予防衛生研究所データより抜粋

 

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オゾン発生器を用いた鶏コクシジウムの除菌方法をご紹介

 

一般に、オゾンを用いて除菌を行いたい場合は、オゾンを人工的に生成するオゾン発生器を利用します。

今回はオゾンマートが販売するオゾン発生器を例に除菌方法をご紹介しましょう。

オゾン水とは、一定の濃度のオゾンを溶け込ませた水です。

オゾンの力による除菌が可能で、使用後残ったオゾンは分解して酸素になるので安全に利用することができます。

 

オゾン水を使えば、以下のような除菌方法が実施できます。

 
  • オゾン水を雑巾やモップに染み込ませ、床などの拭き掃除と共に除菌を行う

  • オゾン水で鶏ゲージなど、飼育用器具を洗浄し除菌を行う

  • 通常通り飼育用器具を洗浄した後、オゾン水につけ置くことで除菌を行う

 

上記のような除菌を行うためには大量のオゾン水が必要でしょう。

オゾン水生成専用の機器「オゾンバスターPRO」を使えば、高濃度(3ppm~5ppm)のオゾン水を10~50リットル生成することができます。

 

実際のオゾン水の生成方法は以下の通りです。

 
  1. まず、必要な分の水を容器などに入れます。

  2. 次に、オゾンバスターPROの本体を水中に入れ、電源を入れましょう。

  3. 稼働中は本体内部の電極からオゾン水を生成してるので、十分なオゾン濃度になるまで待機しましょう。

 
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目安として、20リットルの水を5分で濃度2ppm以上のオゾン水にすることができます。

一度に100リットルなど、より多量のオゾン水が必要な場合は、複数のオゾンバスターPROを併用すると効率的にオゾン水を生成することができます。

鶏舎の構造など、飼育環境にもよると思われますが、密室環境であれば高濃度の気体オゾンを放出することで鶏ケージなども含めて室内を丸ごと除菌することが可能です。

 

ある程度広い空間を除菌することを想定した場合、業務用の高濃度オゾン発生器「オゾンクラスター1400」であれば十分な量のオゾンを生成して放出することができます。

 
 

実際の除菌方法は以下の通りです。

 

(1)まず、除菌したい部屋(今回の場合は飼育室等)を必ず無人にしましょう。

高濃度のオゾンは人体に有害となります。

鶏にとっても有害である可能性が高いでしょう。

 

(2)オゾンクラスター1400を部屋内に設置し、電源を入れて一定時間気体オゾンを放出します。

放出時間はタイマーを設定することで調整することができます。

また、放出中はオゾンが外に漏れないように部屋を閉め切ります。

 
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室内での設置例
 

(3)一定時間放出が終わったら、部屋内の気体オゾンが除菌をしてくれるのでしばらく待機しましょう。

 

(4)待機が終了したら必ず部屋を換気して残存オゾンを外に出しましょう。

オゾンは時間がたてば分解して酸素になるので基本安全ですが、高濃度の場合は分解するまでに時間がかかる場合があります。

 

除菌時は鶏ケージや飼育用器具も一緒に部屋内に入れておくことで、効率的に除菌を行うことができます。

 

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オゾン発生器をぜひご活用ください

 

オゾンによる除菌は食品工場の除菌工程などにも利用される安全・強力な除菌方法です。

鶏コクシジウムを含め、様々な細菌・カビ・有害物質を除菌することができます。

衛生管理の一環としてオゾン発生器による除菌をぜひ導入してみてはいかがでしょうか。

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