オゾンと風邪ウイルス

オゾンによる風邪ウイルスの消毒・殺菌効果を特に試験管内で評価している論文を調べました。風邪ウイルスの定義から予防の重要性、アメリカのブリガム・ヤング大学や長崎大学の研究グループ等の実験をもとに具体的な事例をもとにオゾンと風邪ウイルスについてまとめたいと思います。

抗菌・抗ウイルス効果図

オゾン(O₃)とは酸素(O₂)の同位体で、酸素にもう一つOが結合した化学式O₃で表されます。
オゾンはオゾン発生器で容易に発生でき、抗菌・抗ウイルス効果を示し、すばやく空気中の酸素に戻ることができるため、除菌と消毒ができる地球にやさしい抗菌物質として注目されています。

オゾン水とはオゾンが溶けこんだ水です。オゾン水のオゾンは酸化によって除菌した後に水に戻ることができるので、こちらも人体への害を考えずに遣うことができる消毒・除菌水として利用されています。

本記事で扱う風邪ウイルスに対してもオゾン・オゾン水は強い消毒効果があることが知られています。

診断結果
研究

風邪ウイルスは空気中に存在し、オゾンの消毒・殺菌効果は様々なメディアで取り上げられています。
そこから考えてもおそらくオゾンは風邪ウイルスに対して消毒・殺菌効果があるのでしょう。

ただ、風邪ウイルスという分類には何種類ものウイルスが含まれており、全ての風邪ウイルスに対してオゾンが消毒・殺菌効果を示しているか定かではありません。

そこで、オゾンによる風邪ウイルスの消毒・殺菌効果を特に試験管内で評価している論文を調べ、どの風邪ウイルスがオゾン消毒・殺菌の効果が検討されているのかを調査しました。

研究
予防薬
盾と菌

本記事中でこれまではオゾンによる風邪ウイルスの殺菌・消毒の科学的根拠とオゾン自体が私たちの身体に与える可能性がある影響について紹介させていただきました。

特に風邪は軽症である分、オゾンが私たちの身体に与える影響もしっかりと理解する必要があると思います。

ただ、オゾンが多少私たちの身体に与える影響はあれど、風邪ウイルスの殺菌・消毒にオゾンを優先的に使うべきシーンが考えられます。

それは、例えば風邪ウイルスによる感染が一生を左右してしまうようなシチュエーションです。
以下ではその一例としてアスリートと風邪という題で少し議論させていただきます。

アスリートと風邪

さて、風邪に関連するウイルスからオゾンによる消毒効果をご紹介させていただきました。
日本語で検索するともしかしたらオゾンによる消毒効果は最もヒットするかもしれませんが、ライノウイルスやコロナウイルスに関しては先行研究がヒットしてきませんでした。

これが何を意味するのかと考えると、流行性感冒(インフルエンザやノロウイルス)に比べて普通感冒はオゾンとの相性があまりよくないのかもしれません。
オゾンは高濃度にさらすと活性酸素によって上皮細胞系の免疫系に悪影響を及ぼすことが報告されています。

つまり、普通感冒に対してオゾン消毒は注意して使用する必要があるといえるでしょう。
しかしながら、アスリートのような風邪ウイルスに対して特別な対応をしなければならない特殊な職業人に対しては従来の予防法に加えてオゾンによる予防法は選択肢として使用できるかもしれません。

流行性感冒は重症化するため、研究費がおりやすくオゾンの研究も進み有効性が確かめられています。今後は風邪ウイルスに関してもアスリートとの関連などでオゾンの効果に関する基礎研究がより行われることを期待しましょう。

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