オゾンはどんな臭い?
オゾンで消せる臭い・脱臭のメカニズムまで徹底解説

ホテル、不動産、介護施設、スポーツクラブ、飲食店など多数の人が出入りする大きな施設の運営においては、建造物の臭い、設備備品から発する臭い、食材からの臭い、人いきれなどの諸々の臭いは常に頭を悩ます問題です。臭いが施設内に染みついてしまうと、ちょっと清掃したくらいではとても消せるものではありません。
このような大型の施設での脱臭に最も適しているのがオゾン脱臭です。
ここでは、効果的な室内の脱臭に役立てていただくために、オゾンによる脱臭と抗菌の仕組みについて解説します。

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オゾンは多くの臭いの脱臭に有効ですが、脱臭のために相性の良い臭いと相性の悪い臭いがあります。それはどんなものでしょうか。

オゾンで消しやすい臭い

オゾンで消しやすい臭いは、生物(有機質)が関係して発生する臭いです。
具体的には、

室内の臭いでは、ヒトの体臭・加齢臭、口臭、動物(ペット)の臭い、タバコの煙の臭い、備品にしみ込んだ臭い、冷蔵庫や靴箱の臭い、床の臭い

食品の臭いや調理の際に出る臭いでは、魚、玉ねぎ、ニンニク、チーズ、漬物などや焼け焦げの臭い、油臭 ・生活臭では、生ごみの臭い、腐乱臭、排水、下水溝、洗濯物のカビ、靴の臭い

産業関係の臭いでは、下水処理場、食肉センター、病院、火葬場、肥料、畜舎の臭いなどです。

オゾンでは消しにくい臭い

オゾンが苦手とする臭いは、オゾンから出た酸素原子が反応しにくい、有機物由来ではない化学物質由来の臭いです。
具体的には、

・インク、塗料、ガソリン、グリス、油、ホルマリン、シンナーなどの化学薬品の臭い

・VOC、アスファルト、メッキ加工、殺虫剤、タール、香水、接着剤、お菓子に含まれる香料の臭いなどです。

ニオイを除去しづらい場合には、オゾン脱臭を何回か繰り返すことで臭いを減らすことができます。

抗菌・抗ウイルス効果図

オゾン(O₃)は酸素原子(O)が3つ結合したものです。

オゾンは不安定なガスで、空気中では分解して3つある酸素原子のうちの一つが放出され、残りの2つは安定な酸素分子(O₂)に変わります。

オゾンが分解した時に生じる酸素原子は極めて不安定で、すぐに他の物質と反応して安定な物質に変化してしまいます。
反応する物質の中に臭い成分も含まれ、臭い成分を酸化・分解して、臭い自体を消滅させます。

この酸素原子の持つ強い酸化力は、脱臭以外に、殺菌や漂白目的にも利用できます。すなわち、反応する物質が細菌であれば、その細菌を破壊(溶菌)して殺してしまう力を持っています。

オゾンの原料は空気中の酸素ですから、製造コストも低く、容易に製造することができます。

オゾン反応・分解図
MERIT

オゾン脱臭には、

1)臭い成分自体を消滅させることができる
2)残留性がない
3)脱臭だけでなく殺菌もできる

などのメリットがあります。

臭いの成分そのものが消滅する

悪臭は、臭い成分から発生します。尿に含まれるアンモニアを始め、口臭の原因であるメチルメルカプタンなどが臭い成分として知られています。オゾン脱臭に際しては、この臭い成分が酸化されて違う成分に変わるため、臭いを発する素が消滅してしまいます。

このため、オゾン脱臭は、芳香剤脱臭のように、嫌なにおいは残したまま、それをより強い臭いでカバーして悪臭を隠す仕組みとは根本的に違っています。臭い成分は、オゾンと反応した後に人体に危険な別の物質に変化することはありません。

オゾン脱臭を一度行っても、別の臭いが加わる、あるいは同じ臭いが再び発生すると脱臭効果は無くなってしまいます。その場合には、再度、オゾン脱臭を行う必要があります。

残留性がない

オゾンが分解してできる酸素原子が臭い成分に反応します。その結果、臭い成分は別の成分に変化(分解)してしまいます。例えば、悪臭の最大原因とされる硫化水素は硫黄と水と酸素に変わってしまいます。

このように、オゾン脱臭の主役の酸素原子は反応後には酸素分子に戻るため、残留性がありません。これが、強い残留性のある塩素脱臭などと比べたオゾン脱臭の優れた点です。一方の酸素分子は、生物が生きていく上で無くてはならないものです。

いったん作られたオゾンの半分量が酸素に変化する時間は、大気中だと数時間、水中では数分程度です。これは、漂白剤の成分である次亜塩素酸の濃度が半分に減るのに年単位を要するのと比べて、はるかに早い時間です。

除菌もできる

オゾンは細胞膜を破壊するため、細胞内部の成分が外に漏れ出し、細菌などを完全に破壊して死に追いやります。一般的な薬剤除菌では、薬剤は細胞内部にある核に作用するため、その後、その薬剤に対する耐性菌が発生する恐れがありますが、オゾン除菌では耐性菌が発生することはありません。

このため、薬剤耐性のある新型インフルエンザウイルスも、オゾン除菌で完全に不活化できます。また、他の除菌剤と比べて、殺菌力の高さ、殺菌速度の速さ、残留しないために使用後に特別の処理を必要としないなどの大きなメリットがあります。

クエスチョン

オゾンにはオゾン臭と言われる特有の臭いがあります。それは、自然界でオゾンが多く存在する高原、日差しの強い海岸、森林の空気の臭いなどに似ていると言われます。

プールで感じる青臭い臭いをオゾン臭として感じる人もいます。また、レーザーコピー機を使用した時に、コピー機内部で発生するコロナ放電が原因でオゾンが発生するため、独特の臭いが発生します。このオゾン臭防止用に、コピー機にはオゾン吸着フィルターが内蔵されています。

ただし、オゾン臭は個人によって違って感じられますし、臭いを感じる濃度も人それぞれです。

STOP

オゾン脱臭を行う際には、むやみにオゾンの臭いをかいだり、オゾン濃度が高くならないように気を付ける必要があります。

オゾンの臭いがきついと感じたら換気する

濃度の高いオゾンが充満した部屋の中に長時間いれば健康被害が起きる可能性もありますが、そんなことになる前にオゾン特有の刺激臭に気づきます。人によって違いますが、0.1ppm程度の濃度でオゾン臭を感じる人が多いようです。

とくにオゾン臭らしきものを感じなくても、部屋に入る前と比べて何か違った臭いを感じたら、直ちに部屋から退散した方が無難です。

オゾンを直接吸い込まない

無人環境で稼働させる高性能なオゾン発生器だけでなく、家庭用の小型装置でも、オゾン噴出孔からはかなりの高濃度のオゾンが発生しています。
このため、装置からオゾンが放出されているかを確認したり、オゾン噴出孔の臭いをかいだりすることは厳禁です。

業務用のオゾン発生器を使う場合は部屋の外に出る

業務用のハイパワーオゾン発生器稼働中には、絶対に室内に入らないということを守ってください。
消臭作業終了後には、室内に残っているオゾンが分解されるための十分な時間をおいてから、室内に入るようにしてください。オゾン臭が強い場合には、さらに時間が経過してから入る方が無難です。

また、室内に入ったら、すぐに換気をしてください。

オゾン脱臭の仕組みや、オゾン脱臭を行う際の注意点についてご理解いただけたと思います。
大型施設での脱臭に大きな強みを持つオゾン。ただ、使い方を間違えると危険なことも。

とにかく、装置の運転はマニュアル通りに行い、オゾン臭がしたらすぐに待避することです。

オゾン発生器の購入は、オゾン発生器専門店 オゾンマートでお買い求めください。

オゾンマートは、工場直販のインターネット販売により、高性能な製品を低価格で提供しています。
他の脱臭剤にはないオゾンの圧倒的な脱臭力を、ぜひ一度、弊社のオゾン発生器で体感していただきたいと思います。

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