【医師監修】 食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌(MRSA)について。オゾンによる対策方法をご紹介。

 

ヒトの皮膚や傷口など身近なところに生息する黄色ブドウ球菌は、食品に付着して毒素を産生することで食中毒の原因となります。

この記事では、そんな黄色ブドウ球菌による食中毒の予防対策を、オゾンを用いて行う方法をご紹介します。

記事の監修 Dr.

オゾンマート

井上晃宏(医師・薬剤師)

三重大学医学部卒、東京大学薬学部卒。

現在は高齢者医療を中心に臨床を行っている。

黄色ブドウ球菌とは?

黄色ブドウ球菌は、ヒトや動物の皮膚・喉・鼻・傷口、ホコリなどに生息しているブドウ球菌属の一種です。

菌の形と集まった様子がブドウの房のように見えることから、ブドウ球菌と名付けられています。

傷口の化膿している部分や、手の傷・手荒れ部分には特に多く生息している可能性が高いです。

健康なヒトの鼻腔からも高確率で検出されるため、至極身近に存在している菌だといえます。

■参考ページ

・サラヤ株式会社 家庭用製品情報「食中毒(黄色ブドウ球菌)とは?

・日本細菌学会「黄色ブドウ球菌(Staphylococcus)

・東京都福祉保健局「黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)

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黄色ブドウ球菌の病原性と感染時の症状

【医師監修】食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌(MRSA)について。オゾンによる対策方法をご紹介。

黄色ブドウ球菌は様々なタンパク性毒素を生成することから、病原性の強い菌として問題視されています。

代表的な毒素としては、以下のようなものがあります。

TSST-1は、人の体の免疫を担う細胞であるTリンパ球に作用し、毒素性ショック症候群(TSS)を引き起こします。

TSSでは、発熱や発疹、低血圧、臓器不全、手足の皮が剥けるなどの様々な症状が現れ、急速に悪化します。

TSSは原因菌が傷口などの組織に感染することで引き起こされます。

黄色ブドウ球菌が原因菌である場合、軽症で済む場合が多く、死亡率も低いとされていますが、発症の疑いが出た場合は適切な診断と治療を受ける必要があります。

黄色ブドウ球菌が産生するエンテロトキシンは腸管に作用して食中毒を引き起こします。

また、耐熱性があり、100℃の熱で20分加熱しても分解されないと言われています。

黄色ブドウ球菌を原因とする食中毒は、激しい吐き気や嘔吐、下痢、腹痛などが主な症状となっています。

表皮剥奪毒素は、皮膚に作用して表皮の角層を他の層から剥がし、やけど時のような水疱や表皮の剥がれ、発熱や悪寒、脱力感といった症状を引き起こします。

このような黄色ブドウ球菌によって引き起こされる症状群は黄色ブドウ球菌性熱傷様症候群と呼ばれています。

これらの症状は、原因菌が皮膚の一部分だけに感染しても毒素が広がることによって、全身で引き起こされる場合もあります。

■参考ページ

・日本細菌学会「黄色ブドウ球菌(Staphylococcus)

・BML「ブドウ球菌TSST-1

・MSDマニュアル家庭版「毒素性ショック症候群

・ウィキペディア「エンテロトキシン

・東京都福祉保健局「黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)

・サラヤ株式会社 家庭用製品情報「食中毒(黄色ブドウ球菌)とは?

・MSDマニュアル家庭版「ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群」

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どのようにして黄色ブドウ球菌から食中毒になるのか?

【医師監修】食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌(MRSA)について。オゾンによる対策方法をご紹介。

黄色ブドウ球菌は、食品に付着すると増殖して、食中毒を引き起こす毒素であるエンテロトキシンを産生します。

エンテロトキシンは熱に強いため、食品を加熱調理しても分解することができません。

従って、たとえ加熱調理されていても毒素に汚染された食品を摂食することで、食中毒が引き起こされます。

黄色ブドウ球菌の増殖は、高温多湿であれば顕著になるため、一度菌が付着して、低温保存せずに放置された食品などは菌や毒素に汚染されている可能性が高いです。

黄色ブドウ球菌は手(特に傷口や手荒れ部分)にも生息する菌のため、手で直接触る食品は黄色ブドウ球菌が付着している可能性が高いです。

また、菌に汚染された調理器具(包丁、まな板など)も付着することがあります。

従って、素手で触ったり包丁等で加工した後にすぐに加熱調理を行わない食品、特におにぎりやサンドイッチなどは菌が付着・増殖している可能性が高いでしょう。

■参考ページ

・サラヤ株式会社 家庭用製品情報「食中毒(黄色ブドウ球菌)とは?

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食品が黄色ブドウ球菌に汚染されないようにするためには…

【医師監修】食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌(MRSA)について。オゾンによる対策方法をご紹介。

細菌は概ね高温多湿の環境で増殖が顕著になるので、食品はできるだけすぐに冷蔵庫や冷凍庫、冷暗所などで低温保存しましょう。

黄色ブドウ球菌は手から食品に付着する可能性が高いため、素手で触る前に手を石鹸で洗浄し、消毒用エタノールなどで消毒(除菌)することが重要です。

手に傷があったり傷口が化膿している場合は直接触ること自体を避けた方が良いでしょう。

その場合、調理用手袋。

調理前と調理後には調理器具を洗浄・消毒(除菌)するようにしましょう。

調理器具も素手で触ることによって黄色ブドウ球菌が付着し、そこから食品に二次汚染する可能性があります。

包丁やまな板などの調理器具は概ね消毒用エタノールで消毒することができます。

エンテロトキシンは熱に強いので加熱調理では分解することはできませんが、黄色ブドウ球菌自体は熱に弱いので死滅させることができます。

黄色ブドウ球菌をしっかりと死滅させるためには、食品の中心部を75℃で1分以上加熱するのが有効だとされています(株式会社くらし科学研究所「黄色ブドウ球菌の加熱殺菌は何度、何分が必要か?」)。

食品は調理を行うことで黄色ブドウ球菌に汚染される可能性が高くなります、調理後に長時間放置すると菌が増殖し毒素も多く産生される恐れがあるので、調理後、できるだけすぐに提供し、食べるようにしましょう。

■参考ページ

・サラヤ株式会社 家庭用製品情報「食中毒(黄色ブドウ球菌)とは?

・東京都福祉保健局「黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)

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黄色ブドウ球菌の除菌にはオゾンが有効です

【医師監修】食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌(MRSA)について。オゾンによる対策方法をご紹介。

手指や調理器具に付着した黄色ブドウ球菌は、消毒用エタノール等で消毒することができますが、オゾンを利用すればより効果的に除菌を行うことができます。

オゾンとは、O3という化学式で表される、酸素原子3つから成り立つ物質です。

このオゾンを水道水などの水に溶け込ませることで様々な細菌・ウイルスに有効な除菌液を作ることができます。

オゾンは酸素原子3つから成り立つ物質ですが、不安定な結合のため、分解して他の物質に酸素原子を1つ明け渡す酸化作用を持っています。

この酸化作用は強力で、様々な細菌・ウイルスを死滅させることができます。

また、オゾンの分解は時間をかけて徐々に進んでいき、最終的には全て酸素分子(O2)になります。

つまり使用しても全て分解するので、残存する心配がありません。

安心して除菌を行うことができます。

【医師監修】食中毒の原因となる黄色ブドウ球菌(MRSA)について。オゾンによる対策方法をご紹介。

オゾンの除菌効果に関しては、以下のようなデータがあります。

2mg/Lのオゾン水に対して、30秒ほどで残存黄色ブドウ球菌(MRSA)が検出されなくなるという結果が出ていますね。

それ以外にも様々な細菌に対して除菌効果が出ていることがわかります。

試験菌 試験液 残存生菌数 (CFU/Plate)
オゾン水濃度 コントロール 5秒後 15秒後 30秒後 60秒後 90秒後
MRSA 2mg / L 6.0 x 105 8 8 不検出 不検出 不検出
O-157 2mg / L 6.0 x 105 不検出 不検出 不検出 不検出 不検出
サルモネラ菌 2mg / L 6.0 x 105 30 3 不検出 不検出 不検出
セラチア菌 2mg / L 6.0 x 105 7 不検出 不検出 不検出 不検出
緑膿菌 2mg / L 6.0 x 105 80 2 不検出 不検出 不検出
腸炎ビブリオ 2mg / L 6.0 x 105 不検出 不検出 不検出 不検出 不検出

引用図書: 「動物臨床におけるオゾン水の利用指針」日本医療オゾン学会 獣医部会

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オゾン水を用いて黄色ブドウ球菌を除菌する方法

オゾン水は、市販のオゾン水生成器を利用すれば家庭や業務で簡単に生成することができます。

メーカーやタイプにより細かな生成方法は異なりますが、概ね原材料を必要とせず、水道水があれば生成可能なのが特徴です。

一部、空気を材料として生成した気体オゾンを水に溶け込ませるタイプのものもあります。

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市販のオゾン発生器

また、一度機器を導入すれば後はオゾン水生成のコストがほとんどかからない(水代と電気代のみ)というのも大きな利点です。

注意点として、オゾンは時間がたつと分解してしまうため、生成後なるべく早めに使わないと除菌効果がなくなってしまう場合があります。

オゾン水は水道水さえあれば生成することができるため、エタノール等の薬剤よりも大量に用意することができます。

オゾン水で手指を除菌するときは、あらかじめ多めにオゾン水を生成して容器等に入れておいて、そこに手を一定時間つけ置くか、オゾン水で手を洗い流すとよいでしょう。

オゾンは分解するので、オゾン水で除菌した手でそのまま調理を行っても問題はないと思われますが、念のため、最後に水で手を洗い流すとよいでしょう(もちろん、使い捨て手袋などで手を覆うことで衛生状況を保つことも可能です)。

調理器具も、基本的にはオゾン水につけ置くことで除菌可能です。

大きめの容器にオゾン水を作っておいて、洗浄後の調理器具をつけ置くようにすれば、定期的に調理器具を洗浄・除菌するサイクルが出来上がります。

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オゾン利用時の注意点

簡単に生成できて強力な除菌効果を持つオゾンですが、高濃度のオゾンは人体に有害となりますので、オゾン水は絶対に飲み込まないようにしてください。

手指や調理器具の除菌後、すぐに調理を行う場合などは念のために水で洗い流すとよいでしょう。

また、気体のオゾンを生成するオゾン発生器を利用する場合、機器から放出される高濃度の気体オゾンを吸い込まないようにする必要があります。

オゾン濃度の高いところに近づかない、換気を行うなどの安全対策を行いましょう。

以上のように安全に利用するための注意点を守れば、オゾンはとても強力で便利な除菌手段となります。

ぜひご活用ください。

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