オゾン水と水素水の違いについて

オゾンが水に溶けたときに発揮する効果については十分な研究がなされているためその効果については信用できます。
しかし水素水は・・・

「XXが健康に効く!」と効果を謳った、様々な健康食品が世の中に出ては消え、出ては消えを繰り返しています。
これと同様に「健康に効くナントカ水」というものも多くが現れ、数年で姿を消しています。
そして、2015年頃から急速に話題になった「ナントカ水」は「水素水」です。
では、水素水は一体何か、そしてオゾン水と何が違うかについてご紹介したいと思います。

オゾン漫画

では、オゾン水と水素水の違いについて、確認してみましょう。

オゾン水と水素水の違い

では、この表に書かれている内容について、以下ご説明します。

まず、オゾン水ですが、気体のオゾン(O₃)を水に溶かしたものです。

オゾン発生器で気体のオゾンを発生させ、この気体をプクプクと水に溶かしこむとオゾン水の完成です。

オゾンは、不安定な物質であるために、別な物質と結びついて、安定した物質である酸素に戻ろうとする性質があります。

この、酸素に戻るために別な物質と結びつくときに、殺菌や消臭の効果を発揮し、この効果は広く認められており、産業用途で広く使われています。

・都道府県や市町村の水道局の浄水工程(河川の水を飲み水にする工程)
・食品工場で食品を殺菌し長持ちさせるための洗浄
・ホテルの室内クリーニング時の消臭
・自動車の車内クリーニングの殺菌消臭
・半導体の洗浄工程 
など

なお、家庭でもオゾン水を利用した殺菌消臭は普及し始めています。

・部屋の殺菌消臭(悪臭、加齢臭、細菌、ウイルス対策など)
・風呂、キッチン、トイレなどの水回りの殺菌消臭、カビ防
・自家用車の室内クリーニング 
など

オゾン水生成器(オゾンバスターやオゾンスプラッシュなど)の一覧

水素水とは、気体の水素(H₂)を水に溶かしたものです。

「ん?そもそも水って、水素と酸素が結びついてH₂Oになるのでは?」と思った方は、正しい理解をしています。

水素は水にはほとんど溶けません。
よって、水の中で水素を発生させても、水に溶け込む量は微量で、ほとんどが大気に放出されてしまいます。
水素水は産業用に一部利用されています。

産業用の水素水は、高額な生成機器とプロセスにより生成され、半導体の洗浄に効果を発揮しています。

しかしながら、家庭用の水素水はそうではありません。

国民生活センターは、「水の中のヒドロキシラジカル(注:活性酸素)を抑制するという水に、どのような効果があるのかを明確にするよう要望します。」
と要望していますが、これに対して効果を明確にできた業者は、大手企業含めてありません。

正しい情報?

水素水販売企業は、大手企業になればなるほど、水素水の効果を具体的に表現せずに、『わたしを磨く』など、あいまいな表現を用います。

こうした大手企業の態度は「水素水には、人体にとって有益な効果がないことは分かっているが、水素水を販売するビジネスで利益を上げたい。そのために、人体に良いと直接的に表現せずに、体によさそうなイメージを伝えたい」ためです。
効果がないものについて、効果があると言ってしまうと訴訟になったときに不利だからです。
これは合法ではありますが、消費者を混乱させて利益を上げようとする、正しくない企業姿勢です。

中小の水素水販売業者はもっと具体的な効果を伝えますが、よくよく読むと「効果があると言われています」といった表現で、何かあった時の責任逃れをするための表現が使われている例が多くあります。

具体的に効果がある、と言い切っているホームページの多くは、出所不明のホームページで会社が運営しているのか、個人が運営しているのか、運営者すらよく分からないホームページです。

こうしたホームページは、自分たちが運営するホームページから水素水が売れると、販売手数料が入ります。
「嘘をついてでもお金を儲けたい」倫理感のない人たちです。

オゾン水生成器オゾンバスター

オゾンバスター→詳しく