犬のにおいを消したいときの対処法|原因やオゾン発生器を使った対応方法について解説

室内で飼育している犬のにおいが気になっていても、におい消しにどんな方法が効果的なのか分からず、困っている人も多くいます。
犬のにおいが残ることには、いくつかの原因があるため、原因に合わせて対策することが重要です。
本記事では、犬のにおいが部屋に付着する原因とその消し方、オゾン発生器を使って脱臭をするメリットについて解説します。

犬のにおいが気になるときの原因について、特に考えられるものを5つ紹介します。

原因

体臭が強くなっている

犬は人間と同様に、エクリン腺とアポクリン腺の2つの汗腺があります。
エクリン腺は肉球にあるさらっとした汗を出す汗腺です。
アポクリン腺は脂肪分を多く含むため、犬の毛や皮脂に浸透することでにおいを出す原因になることも多いです。
特に大型犬は、アポクリン腺が皮膚の面積分多いため、においが発生しやすい傾向があります。

口からにおいがする

犬の歯に歯垢や歯石があると、においの原因になり得ます。
食べかすをそのまま放置していると、歯垢や歯石ができてしまうので注意が必要です。
また、歯垢や歯石を放置すると、歯周病になり歯ぐき・歯を支える骨が炎症したり、歯ぐきや骨が解けたりする別のリスクも発生します。
そのほか、口まわりに唾液や食べ物の汚れがついたままだと、雑菌が繁殖してにおいの原因になりやすいです。

耳の汚れがにおいの元になることも

犬の耳は湿気が溜まりやすく、湿度が高いため、カビや雑菌が繁殖しやすいです。
耳が垂れている犬種は特に湿気や汚れが溜まりやすく、蒸れやすいため注意する必要があります。
特に、耳からにおう場合、外耳炎など病気のリスクも考えられるため、動物病院の受診が必要です。

お尻まわりのにおいにも注意

排泄した際に汚れがお尻まわりに付着していると、アンモニアや硫黄化合物などが原因でにおいが発生することもあります。
フード・おやつによって犬の腸内細菌のバランスが崩れていると、においが症状としてあらわれるケースも多いです。
そのほか、肛門腺に分泌物が溜まっていると、それがにおいの原因になることもあります。
小型犬は特に分泌物が肛門腺に溜まりやすいため、定期的に肛門腺を絞ることが大切です。

トイレがにおっているケースもある

トイレ掃除が不十分だと、アンモニアなどの成分がトイレに付着し、においが残ってしまいます。
排泄物の汚れを落としきらないと、時間経過とともにアンモニアが濃縮されて、刺激的なにおいを放つガスに変化するためトイレを定期的に清掃することが大切です。
また、犬が排泄したあとはトイレをチェックし、汚れを残さないように気をつけましょう。

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犬のにおいを消すために、飼い主が行うべきことを紹介します。

ブラッシングで体を清潔にする

犬の体臭の原因となる汚れをブラッシングで落とすことで、においを消すことにつながります。
汚れを発見したときだけでなく、定期的にブラッシングのタイミングを作ると消臭に効果的です。
月に1〜2回程度は、シャンプーをして体全体の汚れを落とすのも、消臭に効果があります。
シャンプーのあとに水気が残っていると雑菌が繁殖してしまい、においの原因になることがあるため注意が必要です。

ブラッシング

口の周辺と口腔内を清掃する

口腔内の食べ残しや歯垢・歯石を除去するために、毎日歯磨きをするのも重要です。
歯磨きが苦手な場合には、歯磨き用のシートなどを使って汚れを拭き取るだけでも効果を期待できます。
口のまわりに毛が多い犬種の場合汚れが付着しやすいため、蒸しタオルなどを使って丁寧に拭き取るのがおすすめです。

歯磨き

定期的に耳掃除をする

基本的に犬は耳垢が溜まりにくいですが、においの原因になることがあります。
毎日のチェックを実施し、耳垢があれば取り除く習慣をつけることが重要です。耳掃除の際は綿棒を使わず、コットン・ガーゼなどでやさしく拭きましょう。
一方で、綺麗な状態なのに無理に耳掃除をする必要はありません。

耳掃除

犬のにおい消しでは、アルコール消毒液を使用しません。
アルコール消毒液の成分などから、使用しない理由とおすすめの溶液を解説します。

犬のにおい消しには次亜塩素酸水やオゾン水を使用する

犬は、アルコール消毒液の主成分であるエタノールを体内で分解できず危険なため、犬のにおい消しや除菌をする際に、アルコール消毒液や次亜塩素酸ナトリウムの水溶液は使いません。
次亜塩素酸ナトリウムにいたっては、目に入ると人間でも失明の危険などがあるため、ペットのいる家ではなおさら使用を避けるべきです。
利用したいのが、次亜塩素酸水やオゾン水です。
これらは安全な濃度に調整されており、人体やペットに無害かつ消臭効果があります。
使用後にも酸素と水、塩など安全な物質に変わる点が魅力です。

犬のにおいが部屋や家具に付着してしまった場合の消し方について、解説します。

犬のハウスやオモチャににおいが付着した場合の消し方

犬のハウスやプラスチック製のオモチャがにおう場合には、アルカリ電解水を使って拭き取りましょう。
アルカリ電解水とは水を電気分解し、酸性とアルカリ性に分けてできた液体です。
アルカリ電解水は皮脂汚れを落としやすく、犬の体が直接触れる場所の掃除に適しています。
アルカリ電解水なら合成洗剤を使用していないため、犬が触れても安全です。

犬の消臭

布製品は洗濯してにおいを消す

犬が使う布製品や、においがついてしまったソファーカバーやシーツなどは、洗濯するのが手っ取り早いです。
ペット用の洗剤を使用することで、除菌や消臭効果が期待できます。
カーテンなど洗濯の機会が少ないものにもにおいがついているケースがあるため、部屋のペット臭が気になるときには布製品全般のにおいをチェックしましょう。

洗濯

におい消しよりもにおい自体の発生を抑えたい方に向けて、においを予防するおすすめの方法を紹介します。

予防

付着した汚れを放置しない

犬のにおいを予防するには、何よりも汚れを放置しないのがポイントです。
フローリングやソファなどの生活圏内についた汚れを放置すると、においが染み付いて部屋中に影響が出る可能性があります。
汚れに気づいた段階で、専用シートなどで拭き取り、においが残っていないことを確認しましょう。

トイレ掃除をこまめに実施する

犬の飼育中は、トイレのにおいに悩まされることも多いです。
しかし、トイレはこまめに掃除すれば、においを抑えられます。ミョウバン水(ミョウバンを大さじ1.5杯加えた500mlの水を一晩おいたもの)をトイレに吹きかけると、においの発生を防げるのでおすすめです。
ミョウバン水は料理に使われることも多いため、犬用品にも安心して使えます。

犬のにおいを消す「オゾン」について

オゾン発生器とは、室内にオゾンを散布して消臭する専用機器です。
酸素を原料としているため、ペットがいる家庭でも安心して使えます。
オゾンがにおい成分を分解するため、オゾン発生器のスイッチを入れるだけで自動的に消臭可能です。
特にペット、カビ、ごみ、加齢臭など動物臭に関しては、オゾン発生器の効果が高くなります。またオゾン水での消臭も、犬やペットのにおい消しで利用される傾向があります。

導入事例

興和ビルメンテナンス株式会社 様 とオゾンメイド

興和ビルメンテナンス株式会社 様

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動物病院・ペットサロン等でオゾンが選ばれる理由

オゾン発生器には脱臭だけでなく、高い除菌効果もあります。
そのため花粉やウイルスを除菌し、室内を清潔にキープできる点が大きな魅力です。
また、近年は新型コロナウイルスにも効果があることが実証されたため、よりオゾン発生器の需要が高まっています。
動物臭(獣臭)の消臭だけではなく、除菌効果もあるため感染症対策など健康維持に効果的です。安全性も高いため、動物医療やペットサロンなどにも導入が進んでいます。
また、オゾン発生器の導入費用はかかりますが、たとえば有人環境(ペット含)で使用するオゾンクルーラーであれば、ボタン一つで24時間消臭・除菌ができるため手間がかからないこともメリットです。

導入事例

ペットワーク 様

ペットワーク 様

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