オゾンは有害?オゾンに関する基準や安全な活用方法まで解説!

この記事では、オゾンの正体を知った上で、安全に使用するための留意事項について解説します。
また、オゾンガスやオゾン水の正しい活用法についても学びます。
オゾン発生器のご購入をお考えの方は、ぜひご一読ください。

オゾンマートの「オゾン」に関する実績

オゾンマートの「オゾン」に関連する製品は、エビデンス・科学的根拠に基づき販売しています。これまでに大手ホテルやスポーツチームなどに納品し、今では、20,000社を超える実績を誇ります。

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オゾンには消臭・除菌効果があるとして、ホテル、飲食店、病院、介護施設、食品工場などで様々な用途に使われています。でも、オゾンは有害と聞いて、その使用を躊躇している人も多いことでしょう。

オゾンでできることとはどんなことがあるのでしょうか?

オゾン(O3)は酸素原子(O)が3つ結合したものです。
極めて不安定なガスで、空気中では分解して、酸素原子(O)と安定な酸素分子(O2)に変化します。
酸素原子は、臭い成分などの他の物質と反応して安定化し、臭い自体を消滅させることができます。

オゾンが分解した時に生じる酸素原子には強い酸化力があり、脱臭以外に、水や空気の浄化、殺菌、脱色、有機物除去など幅広い分野で用いられています。

利用上の注意

オゾンガスは大量に吸い込むと健康に害を及ぼすため、作業中のオゾンガス濃度などに関する許容範囲が示されています。

すなわち、オゾンのある環境中で作業をする際の基準となる「作業環境基準」、オゾン発生器から発生するオゾン濃度の基準となる「業務用のオゾン発生設備等」と「家電製品」、および「室内環境基準」です。
このうち、「作業環境基準」として、国が「オゾンの労働衛生的許容濃度」を0.1ppmに定めています。

「業務用のオゾン発生設備等」については、「オゾン利用に関する安全管理基準」として、「オゾン発生器がある室のオゾン濃度が0.1ppmを超えた場合に、警報を発する必要がある」ことが明記されています。

「家電製品」には、製品内部の脱臭と除菌目的でオゾンが使用されています。
これらの製品では、オゾンが製品内から外に漏れださないような構造になっています。
万が一、室内に漏れ出した場合でも、その濃度は0.05ppm以下になるように設計されていますから心配ありません。

なお、オゾン0.1ppmという濃度は、オゾンが充満した室で、1日8時間、週40時間勤務しても、健康上に何らかの悪影響が出ない閾値(いきち、最小濃度)です。

オゾン濃度が人体に及ぼす影響について、オゾン濃度が高くなるにつれてどのような症状が現れるのでしょうか? 日本産業衛生学会が指摘する「気中オゾン濃度とその影響」では、オゾン濃度が0.1ppm程度であれば、臭いは感じるものの、とくに何らかの症状は現れません。

0.1ppmを超えて0.3ppm程度になると呼吸器に刺激を感じるようになり、0.4ppmを超えるとのどや気管の刺激や痛み、1ppm程度で咳が出て疲労感を感じ始めます。

さらに、1.5ppmになると、2時間で肺活量減少、咳、胸痛が出ます。それ以上の高濃度の9ppmに近づくと呼吸困難、肺うっ血になり、17ppm以上では数分間で死亡するとされています。

また、産業現場におけるオゾンの人体への影響としては、0.3ppm程度を超えると喉粘膜への刺激が現れ、1ppmに近付くと頭痛、眠気、頻脈、鼻や目の刺激などを感じるようになるとされています。

一方、下図は、平成15年度省エネルギー型排水処理技術開発報告書(NEDO)によるもので、ここでは、労働衛生的許容濃度の0.1ppmまでは、不快感や刺激を感じる程度で大きな健康被害は生じないとされています。
0.1ppm以上に濃度が上がると、次第に強い影響が出て、5~10ppmを超えると、生命にも危険が及ぶ重篤な状態に陥ることが示されています。

それでは、オゾンガスとオゾン水を安全に使うには、どのような点に注意すればよいのでしょうか?

空気中濃度[ppm]影響
0.01敏感な人の嗅覚閾値
0.01~0.015正常者における嗅覚閾値
0.06慢性肺疾患患者における嗅気能に影響ない
0.1正常者にとって不快、大部分の者に鼻、咽喉の刺激

(労働衛生的許容濃度)

空気中濃度[ppm]影響
0.1~0.3喘息患者における発作回数増加
0.2~0.5長期間暴露労働者における慢性気管支炎有症率増大
0.23慢性肺疾患患者における嗅気能に影響ない
0.4気道抵抗の上昇
0.5明らかな上気道刺激
0.6~0.8胸痛、咳、気道抵抗増加、呼吸困難、肺のガス交換低下
0.5~1.0呼吸障害、酸素消費量減少
0.8~1.7上気道の刺激症状
1.0~2.0咳嗽、疲労感、頭重、上部気道の乾き、2時間で時間肺活量の20%減少、胸痛、精神作用減退
5~10呼吸困難、肺うっ血、肺水腫、脈拍増加、体痛、麻痺、昏睡
501時間で生命の危険
1,000数分間で死亡
6,300空気中落下細菌に対する殺菌

出典:平成15年度省エネルギー型廃水処理技術開発報告書(NEDO)

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オゾンは強力な酸化作用を持ち、細菌などを簡単に抹殺してしまいます。低濃度ならいざ知らず、高濃度のオゾンが溶け込んだオゾン水を飲んだ場合には、消化器系に棲みついている善玉菌も殺してしまう可能性があり、お勧めできません。

口に含むだけで飲み込まないのであれば問題はありません。
虫歯や歯周病予防効果も期待できます。
オゾン水は、歯科、眼科を始め、手術前の殺菌、院内感染防止用の殺菌に広く使われています。
家庭内でも、インフルエンザ予防用や赤ん坊のおもちゃの殺菌用に使用できます。
また、食材の洗浄用にも適しています。一方、お風呂のお湯をオゾン水にして、オゾン風呂に入るという健康法を実践している人もいます。

オゾン水には、抗炎症作用や血行改善作用などがあり、肌の障害に良く効くと言われています。
ただし、作業中は換気に十分に注意し、オゾン発生器のスイッチをOFFにし、さらに、オゾン臭が消えたことを確認してからオゾン風呂に入るようにしてください。

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