オゾンとインフルエンザウイルス

体力・免疫力の低い方や小さいお子さん・お年寄りには重篤な疾患を併発するケースもあり、注意が必要なウイルス。それがインフルエンザウイルスです。
インフルエンザウイルスに対してオゾンが消毒効果を持っていることは、オゾンの抗ウイルス効果の中で最も影響力のあることかもしれません。
本記事では、カリフォルニア大学デービス校の研究チームによる報告、具体例をもとにオゾンが直接的にインフルエンザウイルスの感染性を抑制した研究結果等を交えながら分かりやすく解説します。

オゾン漫画
抗菌・抗ウイルス効果図

オゾン(O₃)とは酸素(O₂)の同位体で、酸素にもう一つOがくっついた化学式O₃で表されます。

オゾンは発生器で容易に発生でき、抗菌・抗ウイルス効果を示し、すばやく空気中の酸素に戻ることができるため、除菌と消毒ができる地球にやさしい抗菌物質として注目されています。

オゾン水とはオゾンが溶けこんだ水です。
オゾン水のオゾンは酸化によって除菌した後に水に戻ることができるので、こちらも人体への害を考えずに遣うことができる消毒・除菌薬として利用されています。

本記事で扱うインフルエンザウイルスに対してもオゾン・オゾン水は強い消毒効果があることが知られています。

具合が悪い子供
研究
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インフルエンザウイルスはヒトに感染すると重篤な疾患を引き起こす可能性もある季節性の感冒を引き起こします。

インフルエンザウイルスはウイルス表面の蛋白質のヘマグルチニンとノイラミニダーゼによって多様な型が形成され、今現在のインフルエンザの治療薬はノイラミニダーゼに作用するものが一般的です。

オゾンは現在のところインフルエンザA型に対して感染性への防御機能を有している可能性があり、全てのインフルエンザの型にも予防効果がある可能性があります。

また、大気中のオゾン濃度とインフルエンザの感染性にも関係性があることが示唆されており、季節性のインフルエンザの流行にオゾンが関与しているかもしれません。
今後オゾンによる抗インフルエンザ効果はさらなる詳細な研究がのぞまれます。

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