スプレー缶による部屋の脱臭とオゾン脱臭は何が違うか

「スプレー缶による客室脱臭」について考えてみましょう。

2018年12月に、室内脱臭用のスプレー缶を不適切に扱ったがために発生した爆発事故については記憶が新しいかと思います。爆発事故の原因は、缶を処分する際に室内にガスやエタノールを充満させたことが原因ではないかと推察されています。さて、この事件について別な観点で考えてみたいと思います。そもそも「スプレー缶による客室脱臭」には効果があるのでしょうか。以下で見ていきましょう

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まず、前提として「部屋の臭いを取るスプレー」は、大きく分けて2種類の製品があります。
1つめは、「香り成分で臭いを包み込むタイプの製品」です。
例えば、「石鹸の香り」「ラベンダーの香り」などと書かれているスプレーは、このタイプの製品だと思ってよいでしょう。

これらの商品は、例えばたばこ、香水、食べ物などの臭いに、石鹸やラベンダーなどの香り成分を含んだ液体を吹きかけることで、臭い分子を包み込む作用があります。
しゅっとスプレーすると、すぐに臭いがしなくなり、スプレーの良い香りがします。
即効性はあるように感じられますし、手軽です。
しかし、数分後、数十分後、そして数時間後になると、スプレーの香りがなくなり、そして消えたように思っていた元の臭いがぶり返します。
特に、長時間かかって染み付いた臭いであればあるほどそうです。
つまり、このタイプの製品は「非常に弱い臭い」であれば効果があるかもしれませんが、それ以外の臭いは、一瞬臭いをごまかすだけの効果しかありません。

次に2つめは、「消臭効果をうたっている製品」です。
これらの製品は、「石鹸の香り」「ラベンダーの香り」など、香りのアピールはしません。
「消臭成分を噴射して、部屋が生まれ変わったようにすっきり」というように、スプレーにより臭いの元が分解されるかのような説明がなされています。

では、実際にこうしたスプレーが効果があるのでしょうか。
オゾンマートの経験では、効果はほとんどないか、あったとしても極めて限定的です。

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効果は期待できません

さて、オゾンマートは製品を購入頂いたお客様への取材を行い、事例としてホームページにアップさせていただいています。
そこで、「なぜオゾン脱臭を選ばれたのですか」という質問に、必ずと言っていいほど出てくる回答があります。
「以前は消臭スプレーを使っていたのですが、効果が感じられませんでした。」
「消臭スプレーは数時間後に臭いがぶり返すので、別な方法を探していました。」
つまり、非常に多くのお客様が「消臭スプレーの効果が感じられない、いま一つなのでオゾンでの脱臭を導入」しているのです。

確かに、「他の香りでごまかすタイプのスプレー」の臭いに効果が感じられないことはよく分かります。
しかし、「消臭効果をうたっている製品」でも効果が感じられないことには、こうしたスプレー自体に問題があるのではないか。
オゾンマートはこのように考えて、製品を確認してみたところ、問題があることが分かりました。

S&C様導入事例

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当社のオゾン発生器をご利用頂いている車両販売店に取材した内容を、事例としてご紹介させていただきます。仙台市にあるJeep専門ショップ「S&C 様・導入事例」車両の脱臭にご使用いただいています。

消臭成分が不明

消臭スプレーというからには、どのような成分、どのようなメカニズムで臭いが消えるのかについて正しく理解したいと思うのは当然のことです。

例えば、オゾンマートのオゾン発生器であれば、オゾンという気体が酸化して分解する際の脱臭効果を利用している、という点を詳しく説明しています。

オゾンマートでは、2018年12月の事故があった建物でガス抜きされていたスプレーの情報を調べてみましたが、どのように消臭がなされるのか、消臭効果がある成分は何かといった情報は一切開示されておらず、単に「消臭原体」「抗菌剤」、または「お部屋の隅々までニオイのない空間にします」「植物由来の消臭成分だから安心」とだけ記載されていました。

これは、一般常識で考えると理解しがたいことです。

消臭効果をうたっているのに、何によって消臭が行われるのかが不明な製品が販売されており、そしてその不明な成分を含む製品を使って有料の消臭サービスがなされているためです。

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正しく消臭しよう

個人が自分が住む家庭で使う消臭・脱臭商品であれば、仮に効果がいま一つであったとしても、ご自身が納得して選んだ商品であれば問題はありません。

納得して購入したのは自分で、自分のお財布以外に誰にも迷惑をかけていないからです。

しかしお金をとるビジネスとして消臭・脱臭を行うのであれば、「どのような機器を使って、どのような成分を発生させて、その結果どのように脱臭がなされる」という点について説明責任があります。

作業を実施する人が、お客様に対して説明責任が果たせないような方法の消臭・脱臭を行うべきではありません。

住宅の脱臭を行う際には、成分が公開されていないスプレーを利用するのではなく、オゾンのように成分・作用・効果が明確なものを利用することをお勧めいたします。

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