国民生活センターの「家庭用オゾン発生器の安全性」について
国民生活センターのレポート「家庭用オゾン発生器の安全性」について、オゾンマートとしての見解をまとめます。
要旨
2009年8月27日に、国民生活センターが、家庭用オゾン発生器の安全性についてのレポートを開示しました。
国民生活センターが、家庭用オゾン発生器についてのトラブルが多かったため、安全性に関する実験を行ったものです。
オゾンマートの製品であるオースリークリア2の旧機種「オースリークリア」も対象機種に含まれていました。
※ オースリークリアは業務用として事業者様だけに販売していましたが、この時に国民生活センターが家庭用として実験したので、これ以降オゾンマートでは、「業務用・家庭用兼用」として販売し始めました。
この時期、オゾン発生器をマルチ商法で販売している業者、インターネットで高額で販売している業者が多いため、オゾンマートにも問い合わせが急増していました。
その意味では業界の規律を正すため、今回のような政府機関の実験は消費者の立場から見れば非常に望ましいことだったと言えます。
オゾン発生器をご使用になられる場合は、オゾンの危険性についての認知を深めた上、正しく安全にご使用ください。
注意が喚起されている箇所
1.各オゾン発生器の能力が、各社の表記と実験で確認した結果と違うこと。
2.オゾンは人体に有害であり、家庭用のオゾン発生器であっても、狭い場所では高濃度になり危険であること。
3.入浴のためにオゾンを使用すると、危険であること。
4.薬事法に抵触する可能性のある表現があること。
大きく分けて、以上の4点に集約されます。これから上記4点について、それぞれ見ていきましょう。
1.オゾン発生器の能力について
国民生活センターが実験に使ったオゾン発生器一覧
ここで取り上げられた製品の半数以上は、もう販売されていません。
オゾンマートが販売していたオースリークリアも、現在は新機種のオースリークリア2に変わっています。
それはともかく、これらのオゾン発生器について、このレポートで強調されている部分があります。
「オゾンの発生に関する表示は、発生量や濃度が記載され、単位が統一されていない他、表示値と実測値がかけ離れているものもあった。表示を見ても、どの程度危険なのかを知る目安にはならなかった」
「No.1~4については、排出口の濃度と流量を測定し、発生量を算出したところ、No.1はほぼ表示通りの値であったが、No.2では表示値の半分以下、No.4では1/4程度の発生量となり表示値とかけ離れていた」という内容です。
以下の表を見てみましょう。
オースリークリアは200mg/hrのオゾン生成量に対し、実測値は199.6mg/hrで、ほぼ正確な数値と言えます。
他機種はまったくデタラメな数値が書かれていることがわかります。
オゾン発生器を買うときには、オゾンマートのように、表示されている値が信頼できるところから買いましょう。
また、本レポートには「部屋の大きさなどによって変わる濃度表示(ppm)も3銘柄でみられ、何を示しているのか分からず、商品を選択する際の目安にはならなかった」という記載もありました。
オゾン発生器の能力をppmで表記しているオゾン発生器は、とても広い場所で計測したのか、狭い空間で計測したのかわかりません。
必ず、「何mg/hrの出力があるのか?」と確認しましょう。
2.オゾンは人体に有害であり、狭い場所では高濃度になり危険である点について
オゾンマートのオースリークリアは、そもそも業務用として提供されていたこともあり、国民生活センターのレポートに記載されている通り、オゾンが人体に有害であり、有人環境では使わないようにと注意喚起を行っていました。
子供の手に届かない場所に置くよう注意するなど、しっかりとウェブ上で記載していました。
国民生活センターの報告通り、オゾンは人体に有害であり、狭い場所では高濃度になり危険です。
濃度が低くても長時間吸ってしまったり、高濃度のオゾンを吸ってしまうと、喉が痛くなったり、頭が痛くなったりといった症状が出てきます。
ですので、しっかりと告知すべきであるにもかかわらず、記載の十分でないオゾン発生器もあった、といった内容でした。
オースリークリア3をご検討されている方におかれましては、しっかりと注意をお読みいただき、人のいる環境で使用しないようにしてください。
また、オゾンの量が少なく、安全であれば良い、というものでもなく、オゾンの量が少なければ脱臭や除菌の効果はありません。
3.オゾン水での入浴について
この報告では、入浴時に使用する点について焦点が当てられていました。
弊社が販売していたオースリークリアについても、オゾン水を作って入浴はできないかと問い合わせが多々あったので、「可能ですが、オゾンをバブリングしながらの入浴は絶対にしないでください。大変危険です。十分に換気してから(30分以上)、オゾンの臭いが全くしなくなってから入浴してください」と、注意喚起をしていました。
また、オゾンの臭いが少しでも残っていれば、さらに換気するように記述しています。
以上のように、これまでは大変慎重に記載し、強く注意を喚起していました。
現在では、オゾンバスターという電気分解型のオゾン水生成器の販売を行っており、オゾンバスターを使えばオゾンのガスはあまり発生しないので、オゾン水を作って、その後5分程度換気扇を回して換気すれば、問題なく入浴できますので、オースリークリア2での入浴はオススメしていません。
4.薬事法に抵触する可能性のある表現があること
各社の製品ほぼ全てに、薬事法に抵触する可能性のある表現や、危険な使用方法を消費者に促す記述があったとレポートされています。
もちろん、オゾンマートでは危険な使用方法を消費者に促す記述は一切行っていません。
ただ、オースリークリアの説明の一部に、指摘が入っておりました。
上記のように、記述していました。
これは、弊社広報担当が、オゾンの効果として、ダニや花粉、ウィルス等を駆除できることから、上記のように書いたもので、オゾンが直接治療に使えるようにと書いたわけではありませんが、すぐに削除しました。
また、この国民生活センターのレポートの中では、以下のような危険な使用方法を促す記述がありました。
他社製品ではありますが、大変危険な使用方法です。絶対に以下のような使い方はしないように、ご注意いただきたいところです。
以上、国民生活センターからのレポートの要旨ですが、結論として、以下のように消費者の皆様に注意を促しています。
オゾンマートとしても全く同意見です。今回取り上げられた、以前取り扱っていた機種「オースリークリア」は、もともと法人向けの製品です。個人で購入しておられるお客様は、オゾンに対する知見があったり、よくオゾンマートの記事や商品の説明を読まれているお客様です。
当時問題を起こしていたのは、マルチ商法やインターネット等で、高額のオゾン発生器を、誤った情報やデータを元に販売していた事業者でした。
十分に情報を整理し、しっかりとした判断を行っていただけるように、この場を借りて訴えたいと考えています。
品質と性能について
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