トラブルが起きる前に読む業務用ロボット掃除機のメンテナンス対策
業務用ロボット掃除機は、導入後の保守体制を含めて選ぶことが重要です。複数施設で運用してきた経験から、よくある故障の原因や修理対応、メーカー選びのポイントを専門家目線でわかりやすくご紹介します。
業務用ロボット掃除機とは?家庭用との違い

家庭用と違って、業務用モデルは広い面積を効率よく掃除するために設計されており、連続稼働時間の長さや障害物検知の精度が圧倒的です。
さらに、「スケジュール管理による自動運転」や「指定エリアの掃除設定」など、商業施設や病院、オフィスで求められる機能が充実しています。一方で、その分だけ本体価格も高めで、定期的なメンテナンスやパーツ交換を前提とした構造になっています。
家庭用ロボット掃除機は、主にホコリや髪の毛など軽いゴミを短時間で集めるのに適していますが、業務用は重度の汚れや高頻度の利用を想定しているため、モーターやフィルターの性能も高く、設計思想がまったく違うのです。
導入を検討するなら、「自動で掃除してくれる便利な道具」ではなく、「継続的に管理が必要な業務設備」であるという認識が欠かせません。見た目や性能だけでなく、サポート体制や保守のしやすさまで考慮して選ぶことが、長く安心して使い続けるポイントになります。
よくある故障とその原因

以下に主な故障のパターンを整理しました。
故障内容 | 主な原因 |
---|---|
センサー誤作動 | レンズの汚れ、落下衝撃など |
吸引力の低下 | ダスト詰まり、モーターの負荷 |
充電できない | バッテリー劣化、接点の汚れ |
走行トラブル | 車輪まわりの毛くず・異物 |
ロボット掃除機は便利な反面、毎日動かす機械だからこそトラブルも避けられません。複数施設で使う中でも、一定期間ごとに同じような不具合が発生することがあります。
よくあるのが、センサーの不調です。たとえば、障害物が見えなくなったり、マップがずれて走行がおかしくなるケース。これにはレンズの汚れや内部の故障が関係していることが多く、意外と早い段階で出てきます。
次に多いのが吸引力の低下です。ホコリや髪の毛がフィルターやダストボックスに詰まると、見た目以上にパワーが落ちます。また、モーターに負荷がかかりやすくなり、寿命が縮まる原因にもなります。
充電できないという場合もありますが、これはバッテリーの劣化や接点の汚れによることが多いです。そして意外と見落としがちなのが、車輪まわりにたまったゴミによる走行異常。じゅうたんの繊維や小さなゴミが絡まり、動きが鈍くなるのです。
使用時間が長くなると、こうした不具合は増えていきます。導入後1〜2年で修理が必要になるケースも珍しくありません。こまめな清掃と点検で防げる部分も多いため、日常的なメンテナンスを習慣化することによってトラブルを防ぐことができます。
「最近ちょっと動きが変だな」と感じたら、すぐに点検を。放置せず早めに対応することで、長く快適に使い続けられます。
メンテナンス・修理対応の種類

業務用ロボット掃除機の性能を長く保つには、定期的な手入れが欠かせません。
まず、自社でできるケアとしては、以下のような作業が中心です。
- ブラシまわりの清掃(髪の毛やゴミのからまりを除去)
- フィルターの交換(吸引力を保つため)
- バッテリー残量や消耗の確認
また、床材によって溜まる汚れの性質も変わります。絨毯が多い施設では毛くずの蓄積が早く、硬い床面では砂ぼこりがモーターに影響を与えることもあるため、施設ごとの清掃環境に合わせた対応が重要です。
一方で、メーカーや代理店による保守サービスも見逃せません。たとえば、以下のようなサポート内容があります
- 定期点検契約(月1回の訪問や簡易診断など)
- スポット修理(異常発生時のみの依頼)
- 代替機の貸出(修理中の業務を止めないための対応)
こうした外部サポートを受ける際に大切なのは、アフターサービスの質を見極めることです。実際に、電話がつながらない、対応が遅いなどで業務が止まり困ることもあります。価格だけで判断せず、対応スピードや代替機の有無なども選定のポイントにすると安心です。
修理・保守プランの内容と費用相場

業務用ロボット掃除機を導入して感じたのは、故障時の「対応スピード」と「コストの見通し」が、施設運営に直結するということでした。予防と緊急対応、それぞれに合った保守プランの選択が欠かせません。
まず、月額の保守契約では、5,000円〜20,000円前後の範囲で提供されることが多いです。内容には、定期点検、清掃、ソフトウェア更新、不具合時の優先対応などが含まれ、「トラブルを未然に防ぐ」ことに価値を感じる施設に向いています。
一方、スポット対応では、次のような費用が発生します。
- 出張費:8,000円〜15,000円
- 技術料:10,000円〜25,000円
- 部品代:交換内容によって変動(バッテリーで1万円前後など)
たとえば、定期契約をしていなかったため、バッテリー交換とセンサー修理で合計4万円近くかかったというケース。これが数台分重なると、月額契約より高くなるケースもあります。
また、保証期間内であれば無償対応になることが多いですが、期間を過ぎるとすべて実費対応となります。保証の有無によって、対応スピードや部品代の扱いが変わるため、購入時点で契約内容をよく確認しておくことが重要です。
予算や運用体制に応じて、「安心を買う」保守契約を検討するか、緊急時だけ対応するかを見極めることが、長期運用のカギになります。今使っている機種の契約内容を、改めて確認してみませんか?
アフターケアが手厚いメーカーの特徴

業務用ロボット掃除機を長く安定して使うためには、製品そのものよりも「メーカーの対応力」が重要になることがあります。故障発生時に「すぐに対応してもらえるかどうか」が大切です。
手厚いアフターケアがあるメーカーには、共通する特徴があります。
- 国内に拠点があり、迅速に部品供給・訪問対応が可能
- 電話・メール・チャットなど複数の窓口が用意されていて、問い合わせがスムーズ
- 異常発生時の初動が早く、訪問対応までの平均時間が短い
もちろん、スペックや価格で比較することも大切ですが、「止まったあとにどう動いてくれるか」はもっと重要です。導入前に、契約書や公式サイトでサポート内容を必ず確認しておくことをおすすめします。
不具合が発生するのは、いつも忙しいとき。そんなときに頼れる相手がいるかどうかで、安心感は大きく変わります。機能だけで判断せず、アフターサポート込みで選ぶ意識を持ちましょう。
故障・修理時の対処フロー(例)

業務用ロボット掃除機が止まったとき、「なにから手をつければいいかわからない」という声をよく聞きます。実際、トラブル初動が遅れたことで掃除作業が1日中ストップしてしまったというケースもあります。ここでは、現場で使えるシンプルな対応フローをまとめました。
ステップ | 内容 |
---|---|
① 異常を確認 | 音・動き・表示ランプなど、ふだんと違う様子に気づく |
② 原因を調べる | 取扱説明書やメーカーの公式サイトで、該当する症状をチェック |
③ 連絡する | 保守契約先またはメーカーサポートへ連絡し、状況を説明する |
④ 指示に従う | 修理依頼・持込・訪問対応・代替機の手配など、案内に従って行動する |
ある施設では、異常を感じた時点でマニュアルを確認し、10分後にはメーカーに電話。その日の午後には代替機が届き、業務に支障が出ませんでした。対応のスピードは、最初の一歩で決まると言っても過言ではありません。
機種によってはアプリ通知や履歴表示機能があり、症状の把握が簡単なものもあります。ふだんから操作方法や連絡先を共有しておくことが、いざというときの安心材料になります。
まずは、自社で使っている機種について、上記フローを参考に「対応マニュアル」を作っておくことをおすすめします。属人化せず、誰でも対応できる体制が、安定運用のポイントになります。
まとめ〜安心して使い続けるために、保守体制も含めて選ぼう

業務用ロボット掃除機は、ただの“機械”ではなく、日々の清掃業務を支える大切なパートナーです。私たちも複数施設で導入を進めてきましたが、導入時のスペックだけでなく、使い始めてからの「サポート体制」が運用の成否を大きく左右することを実感しています。
どんなに性能が高くても、故障時に連絡が取れない、修理が遅い、代替機がないといったトラブルが起きれば、現場は一気に混乱します。だからこそ、アフターケアの内容までしっかり確認したうえで選ぶことが欠かせません。
- 自社でできる日常点検を仕組み化すること
- 保守プランの有無や費用の目安を事前に確認しておくこと
- メーカーの対応スピードや連絡手段の多さをチェックすること
これらを踏まえて、価格やカタログスペックだけで判断せず、「安心して使い続けられるか」を基準に選定するのが、後悔しない方法です。
業務用ロボット掃除機「Phantas(ファンタス)」は、1台で床洗浄・カーペット清掃・吸塵・乾拭きの4役をこなす高性能モデルです。コンパクトながら障害物を自動で避け、狭い通路やオフィスの隅々までしっかり清掃。スマホやPCからの遠隔操作にも対応しており、清掃の手間と人件費を大幅に削減できます。日常清掃の効率化を考える施設にぴったりの一台です。
