洗えないクッションの汚れはオゾンで減らせる?RLU実測で約85%減少した検証レポート
実験の様子を動画で確認
この記事で紹介している検証内容は、自社YouTubeチャンネル「オゾンマート」でも動画として公開しています。実際の機器の動作、測定値の推移、検証プロセスをそのままご覧いただけます。
YouTubeで動画を開く毎日のように身体に触れるクッションは、汗や皮脂などの汚れがたまりやすい一方で、中綿やウレタン素材のものは丸洗いしにくく、お手入れに悩みやすいアイテムです。表面を拭くだけでは内部の汚れまで届きにくく、においが気になることもあります。
そこでオゾンマートでは、クッションに付着した汚れをオゾンでどの程度減らせるのかを、汚れを数値化できる測定器を使って検証しました。この記事では、その検証データと、結果を実際のお手入れに応用するときの前提条件を整理します。
クッションの汚れをオゾンでどこまで減らせるか検証した目的
クッションは肌や衣類に密着して使うため、汗・皮脂・ホコリといった汚れが付着しやすいアイテムです。中綿やウレタンを使ったクッションは洗濯機で丸洗いしにくく、こまめに洗えないまま使い続けることも少なくありません。
汚れが繊維の内部に残ると、においの原因になることがあります。ただし「オゾンで除菌できる」と言葉だけで説明しても、どの程度効果があるのかは伝わりにくいものです。
そこで今回は、クッション表面の汚れを測定器で数値化し、オゾンを当てた前後でその数値がどう変化するかを実際に計測しました。感覚ではなく数値で確かめることを、この検証の目的としています。
検証の前提|クッションに汚れがたまる理由とオゾンの作用
検証データを読む前に、なぜクッションに汚れがたまりやすいのか、そしてオゾンがどのように作用するのかを整理しておきます。
洗えないクッションに汚れがたまりやすい理由
クッションには、使ううちに汗・皮脂・ホコリ・髪の毛などが付着します。表面をサッと拭くだけでは、繊維のすき間や内部に入り込んだ汚れまでは落としにくいのが実情です。
さらに、中綿やウレタンを使ったクッションは水洗いに向かないものが多く、洗濯で内部までリセットすることが難しいケースがあります。そのため、表面のケアだけでは対処しきれない汚れが少しずつ蓄積していきます。
オゾンが汚れやにおいに作用する仕組み
オゾン(O3)は酸化力が強い気体で、においの原因物質や有機的な汚れに作用する性質があります。気体であるため、布地の表面だけでなく繊維のすき間にも入り込みやすいのが特徴です。
また、オゾンは反応したあとに酸素(O2)へと戻る性質があり、洗剤や薬剤のような化学的な残留物が残りにくい点も、布製品のケアで注目される理由のひとつです。ただし、処理直後はオゾン特有のにおいが残ることがあるため、後述する使い方の前提とあわせて考える必要があります。
RLU(ルミテスター)とは何を測る数値か
今回の測定には、キッコーマンバイオケミファ株式会社の「ルミテスター」を使用しました。これは、対象に付着した有機物の量を相対発光量(RLU)という数値で表す検査キットで、食品工場などの衛生管理で清浄度チェックに広く使われています。
ここで押さえておきたいのは、RLUは「汚れ(有機物)の量」を示す指標であり、菌の数を直接数えるものではないという点です。したがって、RLUが下がったということは、対象に付着していた有機的な汚れが減ったことを示す、と読むのが正確です。
検証の設計と使用機器・測定方法
検証は、汚れを測定する工程と、オゾンを当てる工程に分けて行いました。
使用した測定器と測定対象
測定対象は、実際に使用していたクッション1点です。クッション表面の汚れをルミテスターで採取し、RLU値を計測しました。同じ測定を、オゾン処理の前後で行い、数値の変化を比較しています。
使用したオゾン発生器と検証条件
オゾンの発生には、業務用オゾン発生器「オースリークリア3」を使用しました。外形寸法は高さ317mm×幅198mm×奥行82mm、重量は約1.6kgのオゾン発生器です。
検証では、30cm四方のアクリルボックスの中にクッションを入れ、オースリークリア3からオゾンを10分間放出しました。その後、ボックスからクッションを取り出し、再びルミテスターでRLU値を測定しています。
なお、オースリークリア3は無人環境(ペットを含む)での使用を前提とした業務用機器です。今回のように対象物を密閉容器に入れて処理する方法は、この使用前提に沿った形でもあります。
検証の結果|RLU値の変化
オゾン処理の前後で測定したRLU値は、次のとおりです。
オゾン処理前後のRLU値(30cm四方の密閉容器/オゾン10分放出)
処理前:11,404 RLU → 処理後:1,744 RLU(減少率:約85%)
処理前のクッションでは 11,404 RLU、密閉容器内で10分間オゾンを放出した後は 1,744 RLU となり、汚れの指標であるRLU値が大きく下がりました。
この条件では、クッション表面の汚れの指標であるRLU値が、大きく減少する結果となりました。
結果の解釈|数値の減少から読み取れること
RLU値が11,404から1,744へと下がったことから、クッションに付着していた有機的な汚れが、この条件では大きく減少したと読み取れます。
オゾンは気体であるため、布で拭くだけでは届きにくい繊維のすき間にも入り込みやすく、その酸化作用が表面の汚れの減少につながったと考えられます。
この結果は、あくまで「30cm四方の密閉容器の中で、オゾンを10分間放出した」という限定的な条件でのものです。RLUは汚れの指標であり、菌の数を直接示すものではないため、「菌が何%減った」と言い換えることはできません。有機的な汚れがこの条件下で減少した、という範囲で受け止めるのが適切です。
検証結果をクッションのお手入れに応用するときの前提条件
この検証は閉じた小さな容器で行ったものです。実際のお手入れに活かすには、いくつかの前提を押さえておく必要があります。
使用機器の分類と使用環境の前提
今回使用したオースリークリア3は、無人環境(ペットを含む)での使用を前提とした業務用オゾン発生器です。人やペットがいる空間でそのまま使う機器ではありません。
クッションをオゾン処理する場合は、人やペットがいない閉じた空間で行い、処理後は十分に換気をしてから出入りすることが前提になります。なお、オゾン発生器には家庭用・業務用・兼用などの分類があり、機器によって使用できる環境が異なります。使う機器の使用条件は、製品仕様や取扱説明書で必ず確認してください。
実環境と検証環境の違い
今回の検証は、30cm四方という小さく密閉された容器の中で行いました。一方、実際の部屋やソファ周りは容積が大きく、空気の流れもあるため、オゾンの濃度や行きわたり方は検証時とは異なります。
そのため、同じ減少率が常に再現されるとは限りません。クッションのように対象が限られている場合は、容器や袋、小さな部屋など、できるだけ閉じた空間に入れて処理するほうが、検証時の条件に近づけやすいといえます。
素材・処理後の扱いで気をつけること
クッションの素材によっては、オゾンによって変色や劣化が起こる可能性もあります。心配な場合は、目立たない部分で先に確認すると安心です。
また、オゾンは反応後に酸素へ戻るため化学的な残留物は残りにくいものの、処理直後はオゾン臭が残ることがあります。肌に触れて使うクッションは、処理後に換気をして、においが落ち着いてから使い始めるとよいでしょう。
クッションのオゾン処理を検討するときの確認ポイント
最後に、クッションにオゾンを使うかどうかを判断するときに、確認しておきたいポイントを整理します。
- 対象のクッションは洗えるか、洗えないか(洗える素材なら、まず洗濯も選択肢になります)
- 処理する空間を無人にできるか、処理後に換気できるか
- 使う機器の分類(家庭用・業務用・兼用)と、その使用環境の前提
- 素材の耐性(変色・劣化のリスクがないか)
- 主な目的はにおい対策か、それとも汚れ・衛生面のケアか
- 各機器の具体的な使用条件を、製品仕様や取扱説明書で確認できているか
洗いにくいクッションは、汚れを内部までリセットしにくいアイテムです。閉じた空間でオゾンを使う方法は、こうした「洗えないけれどケアしたい」場面で、条件に合えば選択肢のひとつになります。今回の数値と前提を、ご自身の状況に当てはめる材料として活用してみてください。
よくある質問
クッションの汚れはオゾンでどのくらい減らせますか?
今回の検証では、密閉容器内でオゾンを10分放出し、汚れの指標であるRLU値が約85%減少しました。具体的には処理前11,404RLUが処理後1,744RLUまで下がりました。ただしこれは30cm四方の密閉容器という限定的な条件での結果で、部屋全体で同じ減少率が再現されるとは限りません。
RLUという数値は何を表していますか?
RLUは対象に付着した有機物の量を示す清浄度の指標で、菌の数を直接数えた値ではありません。食品工場などの衛生管理で広く使われる測定方法で、数値が下がるほど有機的な汚れが少ないことを示します。今回はこのRLUの変化で、オゾン処理前後の汚れの減少を確認しました。
なぜオゾンは布製品の汚れやにおいに使われるのですか?
オゾンは酸化力が強い気体で、繊維のすき間に入り込みやすく、においや有機汚れに作用するためです。拭き取りでは届きにくい内部にも気体として行きわたりやすい点が特徴です。また反応後は酸素に戻り、洗剤のような化学的な残留物が残りにくいことも、布製品のケアで注目される理由です。
検証に使ったオゾン発生器はどれですか?家庭でもそのまま使えますか?
検証には業務用オゾン発生器「オースリークリア3」を使用しました。オースリークリア3は無人環境(ペットを含む)での使用を前提とした業務用機器です。人やペットがいる空間でそのまま使う機器ではないため、使う際は無人の閉じた空間で行い、処理後は十分に換気してください。
自宅のクッションにオゾンを使うとき、注意することはありますか?
無人にできる閉じた空間で処理し、処理後は換気してにおいが落ち着いてから使うのが基本です。素材によっては変色や劣化のおそれがあるため、心配な場合は目立たない部分で先に確認すると安心です。オゾン発生器には家庭用・業務用・兼用があり、使用できる環境が異なるため、機器の使用条件は製品仕様で確認してください。
この検証や記事はどこが行っていますか?
この記事は、オゾン専業17年のオゾンマート編集部が作成しています。オゾンマートは2008年創業、オゾン発生器とオゾン水生成器を専門に扱い、導入実績は2万社を超えます。日本のオゾン発生器4大メーカーの1角として、山口県周南市の自社工場で開発・製造を行っています。





