オゾン水の濃度はどう違う?エアレーション式と電解式を同じ条件で比較した検証
実験の様子を動画で確認
この記事で紹介している検証内容は、自社YouTubeチャンネル「オゾンマート」でも動画として公開しています。実際の機器の動作、測定値の推移、検証プロセスをそのままご覧いただけます。
YouTubeで動画を開くオゾン水は、生成する方式によって得られる濃度や使い方が変わります。この記事では、エアレーション式と電解式という2つの方式で、同じ条件のもとオゾン水を生成し、その濃度を測定した検証結果を紹介します。数値の違いだけでなく、それぞれの方式の向き不向きまで整理しますので、用途に合う方式を選ぶときの参考にしてください。
オゾン水の濃度を方式別に比較した検証の目的
オゾン水は、オゾンを水に溶かした水です。同じ「オゾン水」でも、作り方が違えば、得られる濃度に差が出ます。
今回は、エアレーション式と電解式の2つの方式で、同じ条件のもとオゾン水を生成し、その濃度を測定しました。
オゾンは、もともと水に溶けにくい性質を持つ気体です。そのため、どの方式で、どのくらいの濃度まで上げられるのかは、用途を考えるうえで気になるポイントになります。
検証の条件は次のとおりです。
- 原水:水道水 1L
- 処理時間:1分間
- 測定対象:生成直後のオゾン水濃度(単位はppm)
ppmは、濃度を表す単位です。同じ水・同じ時間にそろえることで、方式そのものの違いが見えやすくなります。
検証した2つの生成方式と使用機器
今回比べたのは、オゾン水の作り方が異なる2つの方式です。まず仕組みを整理します。
エアレーション式の仕組み
エアレーション式は、エアレーションストーンを水中に入れ、気体のオゾンを直接水に溶かし込む方式です。水の中に細かい泡としてオゾンを送り込み、少しずつ溶け込ませていきます。
検証では、業務用オゾン発生器の「オースリークリア3」を使い、この方式でオゾン水を生成しました。
電解式の仕組み
電解式は、電極を水中に浸け、水を電気分解することでオゾンを生成する方式です。水に溶かし込むのではなく、水の中で直接オゾンを発生させる点が特徴です。
検証では、家庭用・業務用兼用のオゾン水生成器「オゾンバスター」を使いました。
オゾン水濃度の測定結果
それぞれの方式で、1Lの水道水を1分間処理した直後の濃度を測定しました。
エアレーション式の測定結果
エアレーション式(オースリークリア3)の測定結果は、次のとおりです。
水道水1L・1分間処理した直後
0.46ppm
その後も処理を続けると、5分経過時点でおよそ1ppmまで上昇しました。エアレーション式では、最大でおよそ1ppm程度が目安になります。濃度は、処理を続けるほど緩やかに上がっていきました。
電解式の測定結果
電解式(オゾンバスター)の測定結果は、次のとおりです。
水道水1L・1分間処理した直後
1.3ppm
その後も濃度は上がり、5分後にはおよそ4ppm程度まで上昇しました。同じ1分間でも、エアレーション式より高い濃度になりました。
オゾン水の濃度は、水温や水質によって変わります。ここで示した数値は、水道水1L・1分間という今回の条件での測定値です。
濃度差から読み取れること
1分間という同じ条件で比べると、エアレーション式が0.46ppm、電解式が1.3ppmという結果でした。電解式のほうが、短い時間で高い濃度になりやすい傾向が読み取れます。
この差は、オゾンの溶かし込み方の違いによるものと考えられます。
エアレーション式は、いったん気体にしたオゾンを水に溶かし込みます。オゾンは水に溶けにくいため、溶け込む量に上限が生まれやすいと考えられます。
一方の電解式は、水の中で直接オゾンを発生させます。そのため、溶けやすい状態でオゾンが生まれ、高い濃度につながりやすいと考えられます。
ただし、これは今回の条件(水道水1L・1分間)での結果です。水温や水質が変われば、濃度も変わります。
濃度以外で異なる2方式の特徴
方式の違いは、濃度だけではありません。使える原水や使い方にも違いがあります。優劣ではなく、向き不向きとして整理します。
エアレーション式の特徴
エアレーション式は、濃度の上限がおよそ1ppm程度です。そのかわり、原水の自由度が高いという特徴があります。
- 汚れてしまった水でも、オゾン水を生成しやすい
- 水道水以外を原料にしたオゾン水生成にも対応しやすい
- オゾン水を生成しながら、対象物をそのまま浸け込める
高い濃度は狙いにくい反面、原水を選ばずに使いやすい方式といえます。
電解式の特徴
電解式は、高い濃度のオゾン水を狙いやすい方式です。一方で、使い方にいくつかの前提があります。
- 電極が繊細なため、汚れた水や水道水以外の水は原料にできない
- 原水は、水道水またはミネラルウォーターが前提
- 対象物を浸けるときは、容器でオゾン水を生成し、本体を取り出してから浸ける
濃度を上げやすい反面、原水と使い方には注意が必要な方式です。
検証結果を実際の用途で活かすときの確認ポイント
今回の数値は、あくまで水道水1L・1分間という条件での結果です。実際に使うときは、次の点を確認すると判断しやすくなります。
- 使いたい原水の種類(水道水か、それ以外か、汚れがあるか)
- どのくらいの濃度感が必要か
- 対象物を浸け込みたいのか、容器で作ってから使うのか
- 水温や水質によって濃度が変わる前提を踏まえているか
また、オゾン水は時間の経過とともに酸素へ戻っていく性質があります。作り置きをするより、使う分をそのつど生成する使い方が基本になります。
用途に合うオゾン水生成方式を見極める観点
今回の検証では、同じ条件でもエアレーション式と電解式で濃度に差が出ました。エアレーション式は0.46ppm、電解式は1.3ppmという結果です。
ただし、どちらが優れているという話ではありません。それぞれに向いている場面があります。
- 汚れた水や水道水以外を使いたい、対象物を浸けながら生成したい場合は、エアレーション式が合いやすい
- きれいな水道水を使い、より高い濃度を狙いたい場合は、電解式が合いやすい
方式選びは、濃度の高さだけで決めるのではなく、「どんな水を、どう使いたいか」から考えると、用途に合う選択がしやすくなります。自分の使い方に当てはめて、必要な濃度と原水の条件を整理してみてください。
よくある質問
エアレーション式と電解式では、どちらが高い濃度のオゾン水を作れますか?
今回の検証では、同じ条件で電解式のほうが高い濃度になりました。水道水1Lを1分間処理した直後、エアレーション式は0.46ppm、電解式は1.3ppmでした。電解式はその後も上がり、5分後にはおよそ4ppm程度まで上昇します。ただし濃度は水温や水質で変わるため、条件によって結果は異なります。
なぜ方式によってオゾン水の濃度に差が出るのですか?
オゾンを水に取り込む方法が違うためと考えられます。エアレーション式は、いったん気体にしたオゾンを水に溶かし込みますが、オゾンは水に溶けにくいため上限が生まれやすくなります。一方の電解式は、水の中で直接オゾンを発生させるため、高い濃度につながりやすいと考えられます。これは今回の検証条件での傾向です。
エアレーション式と電解式では、使える水に違いはありますか?
あります。エアレーション式は原水の自由度が高く、汚れた水や水道水以外を原料にしたオゾン水生成にも対応しやすい方式です。電解式は電極が繊細なため、原水は水道水またはミネラルウォーターが前提で、汚れた水は使えません。使いたい水の種類によって、向いている方式が変わります。
オゾン水は作り置きできますか?
オゾン水は作り置きには向きません。時間の経過とともに酸素へ戻っていく性質があるためです。まとめて作って保存するより、使う分をそのつど生成する使い方が基本になります。必要な濃度や量は、用途や原水の条件に合わせて確認してください。
検証で使ったオゾン水生成器は、どのような場面で使われていますか?
電解式のオゾンバスターは、家庭用・業務用兼用のオゾン水生成器です。野菜の農薬除去や赤ちゃんのおもちゃ洗浄など家庭での利用に加え、飲食店や歯科医院、自動車整備工場などでも使われています。最大オゾン濃度は5ppm、10L程度までの水量に対応します。オゾンバスター 製品ページ
オゾンマートはどのような会社が運営していますか?
オゾンマートは、2008年からオゾン専業で事業を続けるアースウォーカートレーディング株式会社が運営しています。導入実績は2万社を超え、日本のオゾン発生器4大メーカーの1角として、山口県周南市の自社工場で開発・製造を行っています。オゾン水生成器一覧

