オゾンバスターで食塩を加えるとオゾン水の濃度はどう変わる|検証データと試すときの注意点
実験の様子を動画で確認
この記事で紹介している検証内容は、自社YouTubeチャンネル「オゾンマート」でも動画として公開しています。実際の機器の動作、測定値の推移、検証プロセスをそのままご覧いただけます。
YouTubeで動画を開くオゾンバスターを使っていると、「水道水だと思ったほど濃度が上がらない」と感じることがあります。その対処として知られているのが、水に少量の食塩を加える方法です。
ただ、実際にどのくらい変わるのか、機器に負担はないのかは気になるところです。そこで今回は、同じ条件で「食塩なし」と「食塩あり」のオゾン水を作り、濃度を測定して比べました。結果の数値と、試すときに押さえておきたい前提を整理します。
この検証の目的|オゾンバスターで食塩を加えると濃度は変わるのか
「食塩を入れると濃度が上がる」という話は知られていますが、実際にどの程度の差になるのかは、条件をそろえて測ってみないと分かりません。
今回の検証では、その効果がどのくらいの濃度差として表れるのかを、同じ条件で確かめることを目的としました。比べたのは、水道水だけで作ったオゾン水と、水道水に食塩を少量加えて作ったオゾン水です。水量と電解時間をそろえ、食塩の有無による差だけを見られるようにしています。
なぜ水に食塩を加えると電解が進みやすくなるのか
オゾンバスターは、水の中で電気を流してオゾンを発生させる仕組みです。このとき、水が電気を通しやすいほど、電解は進みやすくなります。
食塩(塩化ナトリウム)は、水に溶けるとイオンに分かれます。イオンが増えると、水の電気の通りやすさ(電気伝導性)が高まります。つまり、食塩を少し加えることで電解が進みやすくなり、同じ時間でもオゾン水の濃度が上がりやすくなると考えられます。とくに、もともと電気を通しにくい軟水では、この差が出やすい場面があります。
検証の条件と測定結果|食塩なし・食塩ありの比較
まず、今回の検証の条件をそろえています。食塩の有無以外は、すべて同じにしました。
- 使用機器:オゾンバスター
- 水:水道水 1L
- 電解時間:1分間
- 測定:濃度計でオゾン濃度(ppm)を計測
ppmは、ここでは水中に溶けているオゾン濃度を示す単位です。まず、2つの測定結果を並べて見てみます。
食塩を加えない場合の測定結果
水道水1Lをそのまま1分間電解しました。生成したオゾン水の濃度を測定した結果は、0.98ppmでした。
食塩を少量加えた場合の測定結果
次に、水道水1Lに食塩を少量加え、同じく1分間電解しました。測定した結果は、5.8ppmでした。水量と電解時間は同じです。違いは食塩を少量加えたかどうかだけで、測定値には大きな差が出ました。
測定値の差から読み取れること
今回の条件では、食塩を加えることで測定濃度が大きく上がりました。0.98ppmと5.8ppmという差は、食塩の有無による電解の進みやすさの違いとして読み取れます。これは、食塩によって水の電気伝導性が高まり、同じ時間でも電解が進みやすくなったためと考えられます。
この数値は、あくまで今回の条件での測定値です。使う水道水の水質や食塩の量、水温などが変われば、濃度の上がり方も変わります。そのため「食塩を入れれば必ず5ppm台になる」と一般化はできません。「この条件ではこれだけ差が出た」という結果として捉えるのが適切です。
食塩での濃度調整を試すときの前提と注意点
食塩を使う方法は手軽ですが、いくつか押さえておきたい前提があります。とくに機器への負担に関わる点は、事前に確認しておくと安心です。
- 食塩は少量から試す。多く入れるほど濃度が上がるわけではありません
- 食塩を大量に入れると、オゾンバスターの故障の原因になることがあります
- 使用する水は、水道水またはミネラルウォーターを基本とします
- 水質によって濃度の上がり方は変わるため、少量ずつ様子を見ながら調整します
濃度を上げたいときほど食塩を多く入れたくなりますが、入れすぎは機器の負担につながります。まずはごく少量から始め、必要に応じて少しずつ調整するのが扱いやすい方法です。
食塩での調整を検討しやすいケースと確認ポイント
食塩での調整がとくに役立ちやすいのは、水質の影響で濃度が伸びにくいと感じている場合です。たとえば、軟水の地域で水道水だけでは思った濃度に届かないようなケースが当てはまります。
一方で、ふだんの用途に対してすでに十分な濃度が出ているなら、無理に食塩を加える必要はありません。目的に対して濃度が足りているかどうかを、まず確認するとよいでしょう。試す前に確認しておきたいポイントは、次のとおりです。
- いまの濃度が、使いたい用途に対して足りているか
- 軟水など、水質の影響で濃度が上がりにくいと感じていないか
- 食塩はごく少量から、機器の状態を見ながら加えているか
- 使用できる水の範囲(水道水・ミネラルウォーター)を守れているか
- 具体的な使い方や濃度の目安を、製品の取扱説明書や仕様で確認したか
オゾンバスターは、水中にオゾンを溶かしてオゾン水を作る機器です。食塩での調整は、その濃度の出方を水質に合わせて整えるための一つの工夫として捉えると、使い方を考えやすくなります。
よくある質問
オゾンバスターで食塩を入れるとオゾン水の濃度は上がりますか?
同じ条件の検証では、食塩を少量加えると濃度が大きく上がりました。水道水1Lを1分間電解した測定で、食塩なしは0.98ppm、食塩を少量加えると5.8ppmでした。ただし水質や食塩の量で結果は変わるため、今回の条件での測定値として捉えてください。
なぜ水に食塩を加えると濃度が上がるのですか?
食塩で水が電気を通しやすくなり、電解が進みやすくなるためと考えられます。オゾンバスターは水中で電気を流してオゾンを発生させる仕組みです。食塩が水に溶けてイオンになると電気伝導性が高まり、同じ時間でも濃度が上がりやすくなります。とくに軟水で差が出やすい場面があります。
食塩はどのくらいの量を入れればよいですか?
食塩はごく少量から試し、様子を見ながら少しずつ調整するのが基本です。多く入れるほど濃度が上がるわけではなく、入れすぎは機器の故障の原因になることがあります。具体的な使い方の目安は、取扱説明書もあわせて確認すると安心です。使用方法を見る
食塩を入れる方法は、どんなときに向いていますか?
水質の影響で濃度が上がりにくいと感じるときに検討しやすい方法です。たとえば軟水の地域で、水道水だけでは思った濃度に届かない場合などが当てはまります。反対に、ふだんの用途に対して十分な濃度が出ているなら、無理に食塩を加える必要はありません。
オゾンバスターはどんな機器ですか?使用できる水は?
水中にオゾンを溶かしてオゾン水を作る、家庭でも業務でも使える機器です。使用する水は、水道水またはミネラルウォーターを基本とします。野菜の洗浄やおもちゃ洗いなど家庭での利用のほか、飲食店や歯科医院などでも使われています。詳しい仕様は製品ページをご確認ください。オゾンバスターの詳細

