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水で洗えない絵本をオゾンで処理する|汚れが約96%減った検証データと確認したい前提

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実験の様子を動画で確認

この記事で紹介している検証内容は、自社YouTubeチャンネル「オゾンマート」でも動画として公開しています。実際の機器の動作、測定値の推移、検証プロセスをそのままご覧いただけます。

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絵本や本は、水洗いがしにくく、アルコールや薬剤での拭き取りも、色落ちや劣化、残留が気になる、衛生管理の難しいものです。図書館や保育園、幼稚園、ご家庭などで、別の手段がないか探している方もいると思います。

そこで、薬剤を使わずに絵本をオゾンで処理し、表面の汚れがどの程度減るかを検証しました。この記事では、検証の条件と数値、その結果の読み方、そして実際に取り入れるときに確認したい前提条件を整理します。「自分のケースで使えそうか」を判断しやすくすることを目指す内容です。

水で洗えない絵本をオゾンで処理する検証の目的

絵本のオゾン処理検証の実験概要を示す図

アルコールや薬剤での拭き取りがしにくい本の事情

本や絵本は、紙やインク、装丁が水分や薬剤の影響を受けやすいものです。アルコールや薬剤で拭くと、色落ちや紙の傷み、成分の残留が気になる場合があります。

特に、乳幼児が口に近づけたり触れたりする絵本では、拭き取りに使った成分が残らないかという点を心配する方もいます。かといって、水で洗うこともできません。こうした「水洗いも薬剤拭きもしにくい本」をどう扱うかは、衛生管理の中でも判断に迷いやすいところです。

今回の検証で確かめたこと

今回は、薬剤を使わず、オゾンガスで絵本を処理したときに、表面の汚れがどの程度減るのかを確かめました。汚れの量は、次に説明するルミテスターという機器で数値化して測定しています。

検証の前提|ルミテスターのRLU値が示すもの

ルミテスターを使って絵本表面の汚れを測定する様子

RLU値は「汚れ(有機物)の量」を示す指標

今回の測定には、キッコーマンバイオケミファ株式会社が開発したルミテスターを使いました。これは、対象の表面に付着したATPなどの有機物の量を、発光の強さとして数値化する機器です。

数値はRLU(相対発光量)という単位で表されます。数値が大きいほど、有機物の汚れが多いことを示します。食品衛生の現場などで、清掃後の清浄度を確認する用途で使われています。

RLU値の減少から読み取れること・読み取れないこと

RLU値が下がるということは、表面の有機物の汚れが減ったことを示します。一方で、RLU値は菌の数を直接数えたものではありません。菌数を調べる検査とは別の指標です。

ただし、有機物の汚れは菌が増える土台になりやすいため、RLU値は表面の清浄度の目安として役立ちます。この記事では、こうした性質を踏まえて、RLU値の変化を「汚れの低減」として読み解いていきます。

検証の設計と使用した機器

アクリルボックス内に絵本を入れオースリークリア3でオゾンを放出する検証のセットアップ

アクリルボックスを使った検証条件

検証は、次の手順で行いました。まず、30cm四方のアクリルボックスの中に絵本を入れます。次に、オースリークリア3からボックス内へオゾンを約1分間放出します。その後、絵本の表面の汚れをルミテスターで採取し、RLU値を測定しました。

ポイントは、密閉した小さな空間の中で、絵本に近い距離でオゾンを作用させている点です。

使用機器:オースリークリア3の仕様

検証に使ったオースリークリア3は、オゾン生成量が600mg/hrのオゾン発生器です。人やペットがいない無人環境での使用を前提とする、業務用のオゾン発生器にあたります。

製品仕様では、50㎡、天井の高さ2.5m程度の部屋で、1時間あたり1ppm前後のオゾン濃度を目安としています。今回の検証は、これよりもはるかに小さい密閉空間で行っている点に注意が必要です。

検証結果|RLU値の変化

測定の結果は次のとおりです。オゾン処理を行う前の絵本の汚れは135RLUでした。約1分間のオゾン処理を行った後に再び測定すると、6RLUまで下がりました。減少率にすると、およそ96%です。

ルミテスターによるRLU値の測定結果(30cm四方の密閉ボックス/オースリークリア3/約1分間処理)

処理前 135 RLU → 処理後 6 RLU(減少率 約96%)

オゾン処理後の絵本のRLU値を測定した実験結果の様子

この数値は、30cm四方の密閉したアクリルボックスの中で、オースリークリア3を使い、約1分間処理したという条件での結果です。数値は、この条件とセットで捉える必要があります。

結果の解釈と考察

数値の変化から読み取れること

短い処理時間で、RLU値が135から6まで大きく下がりました。このことから、絵本の表面にあった有機物の汚れが大きく減ったと読み取れます。

オゾンは強い酸化作用を持ち、触れた有機物に作用する性質があります。今回の結果も、この作用が表面の汚れに働いた結果と考えられます。また、オゾンは時間が経つと酸素に戻る性質があります。薬剤を使った拭き取りと違い、洗い流しや残留物の処理を前提にしにくい点は、水洗いや薬剤拭きがしにくい本にとって、検討材料のひとつになります。

密閉ボックスでの結果と、実際の本棚・部屋との条件の違い

今回の結果は、あくまで30cm四方の密閉空間で、絵本に近い距離でオゾンを作用させた条件のものです。

実際の本棚や部屋全体では、空間が広く、オゾンが拡散します。絵本までの距離や、空間あたりの濃度、処理にかかる時間も変わってきます。そのため、同じ条件でなければ、同じ減少率になるとは限りません。この検証の数値は「この条件での結果」として捉え、広い空間にそのまま当てはめないことが大切です。

検証結果を実際の本の管理に応用するときの前提条件

オースリークリア3は無人環境を前提とする業務用機器

今回使ったオースリークリア3は、無人環境での使用を前提とする業務用のオゾン発生器です。人やペットのいない空間で運転し、使用後に換気する運用が基本になります。在室しながら使うことを想定した機器ではありません。

オゾン発生器には、家庭用、業務用、業務用・家庭用兼用といったタイプがあり、有人環境で使えるかどうかは製品タイプによって異なります。在室しながら本の衛生管理をしたい場合は、有人環境に対応したタイプの機器を検討する余地もあります。いずれの場合も、具体的な使用条件は、取扱説明書や製品仕様で確認することが前提になります。

本の素材・装丁との相性と使用後の換気

本や絵本は、紙質、インク、表面のコーティング、装丁によって状態がさまざまです。オゾンの作用の出方も、対象によって変わる可能性があります。大切な本や古い本では、目立たない部分で様子を確認するなど、慎重に進める配慮があると安心です。

また、処理の後にオゾン特有のにおいが残ることがあります。使用後は換気を行い、においや状態を確認してから扱うとよいでしょう。

本の衛生管理でオゾン処理を検討するときの確認観点

ここまでの内容を踏まえ、本や絵本の衛生管理でオゾン処理を検討するときに、確認しておきたい観点を整理します。

  • 処理したいのは表面の汚れやにおいなのか、特定の菌やウイルス対策なのか(目的の切り分け)
  • 使用する空間で無人環境を確保できるか
  • 検討している機器が無人環境前提の業務用か、有人環境に対応したタイプか(製品タイプの確認)
  • 本の素材・装丁とオゾン処理との相性
  • 使用時間と使用後の換気
  • 製品仕様、導入実績、サポート体制

これらは、本の種類や使う場面、機器のタイプによって前提が変わります。今回の検証データは「水洗いや薬剤拭きがしにくい本に対して、オゾン処理で表面の汚れが下がった一例」として参考にしつつ、自分の環境に当てはめて確認していくことが、納得のいく判断につながります。

ご購入いただいたお客様の声

よくある質問

絵本はオゾンで処理できますか?

水洗いや薬剤拭きがしにくい絵本に対し、オゾン処理が選択肢の一つになります。今回の検証では、30cm四方の密閉ボックス内でオースリークリア3を使い、約1分間処理したところ、絵本表面の汚れの指標であるRLU値が135から6まで下がりました。ただし、実際の本棚や部屋では条件が変わり、同じ結果になるとは限りません。製品仕様や使用条件を確認したうえで検討することが大切です。

RLU値が下がると、菌がいなくなったということですか?

RLU値は汚れ(有機物)の量を示す指標で、菌数を直接測ったものではありません。ルミテスターが測るRLU値は、表面に付着したATPなどの有機物の量を表します。数値が下がることは有機物の汚れが減ったことを示しますが、菌の数を数えた値ではありません。ただし、有機物は菌が増える土台になりやすいため、清浄度の目安としては役立ちます。本記事でも結果を汚れの低減として捉えています。

なぜアルコールや薬剤ではなくオゾンで処理するのですか?

本は水洗いや薬剤拭きで色落ちや劣化、残留が気になるため、別の手段が検討されます。紙やインク、装丁は水分や薬剤の影響を受けやすく、拭き取りに使った成分の残留を心配する声もあります。オゾンは時間が経つと酸素に戻る性質があり、洗い流しや残留物の処理を前提にしにくい点が、水洗いしにくい本の検討材料になります。どの方法が適するかは、本の種類や使う場面によって異なります。

検証と同じ効果が、家庭の本棚でも得られますか?

検証は密閉した小さな空間での結果で、広い空間にそのまま当てはめられません。今回の数値は、30cm四方の密閉ボックス内で絵本に近い距離でオゾンを作用させた条件のものです。実際の本棚や部屋では空間が広く、オゾンが拡散して濃度や時間の条件が変わります。そのため、同じ減少率になるとは限りません。検証データは一つの目安として捉え、使う環境に合わせて条件を確認することが大切です。

検証に使ったオースリークリア3は、家にいながら使えますか?

オースリークリア3は無人環境での使用を前提とする業務用のオゾン発生器です。人やペットがいない空間で運転し、使用後に換気する運用を前提とした機器で、在室しながら使う想定ではありません。オゾン発生器には家庭用や業務用・家庭用兼用といったタイプもあり、有人環境で使えるかは製品タイプによって異なります。具体的な使用条件は、取扱説明書や製品仕様でご確認ください。

この検証や情報は信頼できますか?

オゾンマートは自社でオゾン機器を開発・製造し、検証も自社で実施しています。運営するアースウォーカートレーディングは、2008年の創業以来オゾン専業で17年、導入実績は2万社を超えます。日本のオゾン発生器4大メーカーの1角として、山口県周南市の自社工場で開発・製造を行っています。今回の検証も自社で実施し、測定にはルミテスターを使用しました。