消臭・除菌目的でオゾン発生器を使用する際のオゾン濃度の目安
オゾン濃度が高いほど消臭・除菌効果は高くなりますが、不必要に高い濃度での運用は以下の理由でおすすめできません。
オゾン濃度の計算(シミュレーター)をご利用ください。
- からだに良くない
- オゾン発生器の寿命を縮める
また、オゾンによる脱臭・除菌を効果的に行うために注意すべきポイントはオゾン濃度以外にもうひとつあります。
それは「ニオイ物質とオゾンが接触している時間」です。
どんなにオゾン濃度を高くしても、ニオイ物質とオゾンが接触することがなければ脱臭・除菌効果を期待することはできません。
オゾンによる脱臭・除菌効果の考え方
CT値は、空気中のオゾンと空気中の物質 (ニオイ物質、カビ菌、ウィルスなど) の接触強度を数値で表したものです。
効果の強さ = ( オゾン濃度 ) × ( ニオイ物質と接触している時間 )
このようにオゾンによる脱臭・除菌効果の強さは、(オゾン濃度) と (接触時間) の掛け算で決まります。
具体的な例を見てみましょう。
例その1
- オゾン濃度 : 2.0 (ppm)
- 接触時間 : 15 (分) の場合
効果の強さ = 30
計算式 : 2.0 (ppm) 15 (分) = 30
例その2
- オゾン濃度 : 1.0 (ppm)
- 接触時間 : 30 (分) の場合
効果の強さ = 30
計算式 : 1.0 (ppm) 30 (分) = 30
例その3
- オゾン濃度 : 10 (ppm)
- 接触時間 : 1 (分) の場合
効果の強さ = 30
計算式 : 10 (ppm) 1 (分) = 10
(例その2) のオゾン濃度は (例その1) のオゾン濃度の半分にも関わらず、効果の強さは (例その1) と同じである事に注目してください。 オゾンとニオイ物質との接触時間が (例その2) は (例その1) と比べて2倍の時間があるためです。また (例その3) では最初の2つの比べて圧倒的にオゾン濃度が高いですが、効果の強さは3分の1の10しかありません。 接触時間が極端に短いからです。
オゾン濃度を上げるのは簡単です。 以下を実行すれば確実にオゾン濃度は上がります。
- 密室にする
- 生成能力の高いオゾン発生器を使う
- 接触時間を長くする
ではニオイ物質との接触時間を増やすにはどしたら良いでしょうか。
ニオイ物質との接触時間を増やすには
部屋の空気 (オゾン) を循環させる
部屋の空気を循環させることによりオゾンが部屋全体に継続して充満するため、部屋中のニオイ物質と接触する時間が長くなります。 具体的には次の方法を取ってください。
方法その1
オゾン拡散用ファンを内蔵したオゾン発生器を使う
- オゾンクラスター1400
- オゾンクルーラー
方法その2
サーキュレーターを同時に動かす
- エアコンの送風モード
- 扇風機・サーキュレーター
オゾンは空気より重いため、部屋の下部に溜まりやすい性質があります。 サーキュレーターの併用はオゾンと室内のニオイ物質の接触時間を増やすために大変効果的です。 またオースリークリアシリーズのようにオゾン拡散用のファンを持たない製品では、生成したオゾンが部屋全体に行き渡るまでに時間がかかります。 このようなオゾン発生器を使用して脱臭・除菌を行うときもサーキュレーターを併用することにより、より高い脱臭・除菌効果を期待できます。
オゾンマートがおすすめするオゾン濃度と時間
オゾンマートでは以下運用で脱臭・除菌を行う事をおすすめしています。 ※ “ニオイ物質との接触時間” と “オゾン発生器を稼働する時間” は異なります。 適切なオゾン濃度に到達したらオゾン発生器はオフにしても構いません。
ニオイが強い場合 / 短時間で効果を得たい場合
オゾン濃度
1.0 ppm
ニオイ物質との接触時間
1 〜 3 時間
サーキュレーター
併用すること
ニオイが強い場合 / 短時間で効果を得たい場合
オゾン濃度
0.5 ppm
ニオイ物質との接触時間
3 〜 6 時間
サーキュレーター
併用した方が効果がある
オゾン濃度の計算(シミュレーター)をご利用ください