オゾンコラム

ホテル客室の脱臭・除菌にオゾン発生器を使うには|清掃への組み込み方と導入事例

ホテル客室の脱臭・除菌にオゾン発生器を使うには|清掃への組み込み方と導入事例

ホテル客室の清掃では、リネン交換や拭き掃除だけでは取り切れない臭いへの対応が課題になりやすいものです。特に喫煙可能な客室では、前の宿泊者のタバコ臭が残ったままだと、部屋替えの依頼やレビューでの低評価につながることもあります。本記事では、チェックアウト後の客室清掃にオゾン発生器を組み込む運用の流れと、脱臭・除菌それぞれの使い方、当社製品を導入いただいているホテル様の事例を紹介します。あわせて、オゾン発生量と処理時間の関係から、自施設に合う機種を考えるときの目安も整理します。

ホテル客室の清掃でオゾン発生器が使われる理由

ホテルの客室は、気密性が高く、不特定多数のお客様が入れ替わりで長時間滞在するという、臭いがこもりやすい条件がそろった空間です。室内で発生したタバコの煙や食べ物の臭いは外に逃げにくく、窓やドアを開けるだけでは解消しないことが少なくありません。

一度室内で喫煙されると、臭いの成分はリネン類だけでなく、壁紙、カーテン、カーペットなど室内のさまざまな素材に染み込みます。リネン類は毎回交換できますが、天井まで含めた部屋の隅々を毎回拭き上げることは、清掃時間の制約から現実的ではありません。

一方で、ホテル客室には「チェックアウトから次のチェックインまで、部屋を無人にできる時間を作りやすい」という特徴があります。この無人時間を使って空間ごと処理する方法として、業務用のオゾン発生器が清掃業務に組み込まれています。オゾンには臭いの原因物質を酸化分解する性質があるとされ、香りで臭いを覆う芳香剤とは役割が異なります。

客室の脱臭|清掃サイクルへの組み込み方

ホテル客室でオゾン発生器を使用する様子

清掃時の運用イメージ

客室清掃にオゾン脱臭を組み込む場合、基本の流れは次のようになります。

  1. チェックアウト後、清掃スタッフが客室にオゾン発生器を設置して電源を入れる
  2. ドアを閉め切り、無人の状態で一定時間オゾンを発生させる
  3. 運転終了後、入室前に窓やドアを開けて換気する
  4. 機器を回収し、次の客室に移動して同じ手順を繰り返す

清掃スタッフが清掃用具と一緒にオゾン発生器を1〜2台持って各フロアを回り、ベッドメイク作業と並行して脱臭を進める運用にすると、客室ごとの作業時間に脱臭を無理なく組み込めます。脱臭のためだけに別の工程を増やすのではなく、清掃の流れの中に組み込めるかどうかが、定着のポイントになります。

業務用機器を使うときの前提条件

ここで紹介しているのは、無人環境での使用を前提とした業務用オゾン発生器の運用です。オゾン発生器には家庭用、業務用、業務用・家庭用兼用があり、使用条件は製品カテゴリによって異なります。業務用機器で客室の空間処理を行う場合は、次の前提を守る必要があります。

  • 運転中は客室を無人にし、人が入らないように管理する
  • 運転終了後は、製品の取扱説明書に沿って換気を行ってから入室する
  • 客室の広さに対して、機器の想定適用範囲が合っているかを確認する

運転中の客室にお客様やスタッフが誤って入らないよう、ドアへの表示やスタッフ間の周知といった運用ルールもあわせて整えておくと安心です。

客室の除菌|空間処理とオゾン水拭き上げの併用

ホテル客室の除菌

空間処理は脱臭と同時に行える

客室の衛生管理を目的とする場合も、オゾン発生器による空間処理の手順は脱臭と同じです。脱臭用と除菌用で別々に機器を稼働させる必要はなく、1回の運転で脱臭と空間の除菌を兼ねた処理として運用できます。清掃時間が限られるホテル業務では、この「1回で兼ねられる」点が効率面のメリットになります。

オゾン水で家具・什器を拭き上げるときのポイント

空間処理とあわせて、オゾン水を含ませた布で家具や什器を拭き上げる方法も併用されています。リネン類と違って交換ができないテーブル、ドアノブ、スイッチ類などの拭き掃除に使われる運用です。

オゾンは時間の経過とともに酸素に戻る性質があるため、洗剤のように成分の拭き残りを気にして二度拭きする必要がない点が、作業時間の面で扱いやすい特徴です。ただし、同じ性質から、作り置きしたオゾン水は時間が経つと通常の水に近づいていきます。拭き上げに使う場合は、生成してから時間を置きすぎず、使う直前に用意することがポイントになります。

ホテルでの導入事例

オゾン発生器を導入しているホテルを紹介

当社のオゾン発生器をご利用いただいているホテル様への取材から、運用の異なる2つの事例を紹介します。

アパホテル(宇都宮駅前)様|全客室をオゾンクラスター1400で脱臭

栃木県宇都宮市のビジネスホテル、アパホテル(宇都宮駅前)様では、客室清掃時(ベッドメイク時)の脱臭としてご利用いただいています。

アパホテル (宇都宮駅前) 様 とオゾンクラスター1400

ビジネスホテルでは、多い場合で客室の半数程度が喫煙可能な部屋となることもあり、チェックアウト後の脱臭、特に喫煙室の臭い対応が運用上の重要なポイントになります。喫煙室を希望されるお客様であっても、前の宿泊者のタバコ臭が強く残っていれば、部屋替えの依頼や低評価レビューにつながりかねないためです。

同ホテルでは、チェックアウト後の客室について、喫煙室・禁煙室を問わず全室を「オゾンクラスター1400」で脱臭しています。1室あたりの脱臭時間は10〜30分程度で、全164室のベッドメイク業務の効率化につながっています。

ナイスインホテル市川東京ベイ様|臭いの強い部屋のみオースリークリア3で対応

千葉県市川市のナイスインホテル市川東京ベイ様は、全20室・全室禁煙のホテルです。こちらでは、チェックアウト後に臭いの強い部屋のみを選んでオゾン脱臭を行う運用をとられています。

ナイスインホテル市川東京ベイ 様とオースリークリア3

東京ディズニーランドに近くインバウンドのお客様が多いため、臭いの強い食べ物の持ち込みや、強い香水の香りが客室に残るケースがあるそうです。チェックアウトからチェックインまでの清掃時間内に、「オースリークリア3」を使って該当客室を脱臭しています。

このように、全客室を毎回処理する運用と、臭いの強い部屋だけを処理する運用では、求められる処理スピードが変わります。これが次に説明する機種選びにつながります。

オゾン発生量と処理時間の関係|機種選びの目安

客室脱臭にかかる時間の目安は、ビジネスホテルの一般的な客室サイズを想定した場合、オゾンクラスター1400で10〜30分程度、オースリークリア3で30〜60分程度です。客室が広い場合は、これより時間がかかります。

この差は、オゾン発生量の違いによるものです。オゾンクラスター1400の発生量は1400mg/hr、オースリークリア3は600mg/hrと、2倍以上の開きがあります。発生量の大きい機種ほど短時間で処理しやすくなるため、1日に処理する客室数が多いほど、発生量の大きさが業務効率に直結します。

項目 オゾンクラスター1400 オースリークリア3
オゾン発生量 1400mg/hr 600mg/hr
客室脱臭時間の目安(一般的なビジネスホテル客室) 10〜30分程度 30〜60分程度
向きやすい運用 全客室を毎回処理する運用 臭いの強い部屋のみ処理する運用

この関係を踏まえると、機種ごとの向き不向きは次のように整理できます。

オゾンクラスター1400が向きやすいのは、喫煙可能な客室がある、客室数が多い、チェックアウト後の全室を毎回処理したい、ベッドメイク業務の時間短縮を重視したい、といった条件のホテルです。処理時間の短さが、清掃サイクル全体の回転に効いてきます。

一方、全室禁煙で客室数が少なく、強い臭いが残ること自体が少ないホテルであれば、臭いの強い部屋だけを選んで処理する運用と組み合わせて、オースリークリア3で対応しやすいと考えられます。

どちらが優れているかではなく、自施設の客室数、喫煙区分、清掃に使える時間から、必要な処理スピードを逆算して選ぶことがポイントです。

自施設の客室運用に合わせて確認したいポイント

最後に、ホテル客室へのオゾン発生器の導入を検討する際に、事前に確認しておきたい観点を整理します。

  • チェックアウトからチェックインまでの間に、客室を無人にできる時間をどの程度確保できるか
  • 1日に処理したい客室数と、1室あたりにかけられる時間
  • 客室の広さと、検討している機種の想定適用範囲が合っているか
  • 運転後の換気手順を、清掃の流れの中に組み込めるか
  • 運転中の客室に人が入らないようにする管理方法(表示、スタッフへの周知)
  • 喫煙室の有無や臭いクレームの頻度から見て、全室処理と部分処理のどちらの運用が合うか

これらは製品ごとに前提が異なるため、検討中の機種の仕様や運用条件を確認したうえで、自施設の清掃オペレーションに合うかを判断していくことが、導入後の定着につながります。

よくある質問

ホテル客室の脱臭では、オゾン発生器をどのように使いますか?

チェックアウト後の無人時間に、客室を閉め切って運転するのが基本です。清掃スタッフが機器を設置して電源を入れ、ドアを閉めて一定時間運転し、換気をしてから回収して次の客室へ移ります。ベッドメイク作業と並行して清掃の流れに組み込めるため、業務効率の面でも取り入れやすい方法です。実際の運用はホテルの導入事例でも紹介しています。ホテル・旅館業の導入事例を見る

オゾン発生器の運転中、客室に人がいても問題ありませんか?

業務用機器による空間処理は、客室を無人にした状態で行うことが前提です。運転中は客室に人が入らないよう、ドアへの表示やスタッフへの周知で管理します。運転終了後は、製品の取扱説明書に沿って換気を行ってから入室してください。使用条件は製品カテゴリや機種ごとに異なるため、仕様の確認が大切です。オゾン発生器のよくある質問を見る

客室の脱臭と除菌は、別々に作業する必要がありますか?

オゾン発生器による空間処理は、1回の運転で脱臭と除菌を兼ねられます。別々に機器を稼働させる必要はなく、清掃時間が限られるホテル業務では効率面のメリットになります。あわせて、交換できない家具や什器には、オゾン水を含ませた布での拭き上げを併用する方法もあります。オゾン水生成器の一覧を見る

客室1室の脱臭にかかる時間はどのくらいですか?

ビジネスホテルの一般的な客室で、機種により10〜60分程度が目安です。オゾン発生量1400mg/hrのオゾンクラスター1400で10〜30分程度、600mg/hrのオースリークリア3で30〜60分程度が目安となります。客室が広い場合は、これより時間がかかります。詳しくは宿泊施設向けの比較資料もご確認ください。宿泊施設向け説明資料を見る

ホテルにはどの機種が向いていますか?

客室数や喫煙室の有無など、必要な処理スピードから選ぶのが目安です。喫煙可能な客室があり客室数が多いホテルでは、処理時間の短いオゾンクラスター1400が向きやすく、全室禁煙で客室数が少ないホテルでは、臭いの強い部屋のみ処理する運用と組み合わせてオースリークリア3で対応しやすい傾向があります。オゾンクラスター1400の詳細を見るオースリークリア3の詳細を見る