オゾンの除菌効果とは?仕組みや活用例、メリット・デメリットを解説
近年、薬剤を使わない「オゾン除菌」が注目を集めています。
オゾン除菌は効果的に除菌・脱臭が可能です。
この記事では、オゾン除菌の概要や効果、空気清浄機との違い、メリット・デメリット、オゾン除菌の仕組みや活用例も解説します。
ぜひ参考にしてください。
オゾン除菌の「オゾン」とは
「オゾン」は聞いたことはあっても、どのようなものか分からない人もいるのではないでしょうか。
以下でオゾンの概要、オゾン除菌装置と空気清浄機との違いを解説します。
オゾンは3つの酸素原子で構成される
オゾン(O₃)とは3つの酸素原子からなる気体のことです。
成層圏と呼ばれる高度10~50kmの上空にあるオゾン層は紫外線を吸収し、地球上の生命を保護しています。
オゾンは身近な自然のなかにも存在しており、空気中には低濃度のオゾンが含まれています。
森林や浜辺ではほかの場所よりもオゾンの濃度が高いことがあります。
まだあまり認知されていないものの、実はオゾンには高い除菌効果があるといわれています。
オゾン除菌装置と空気清浄機との違い
空気清浄機は空気中の細菌や悪臭を吸い込み、フィルターを通すことで除去し、きれいな空気を送風する仕組みになっています。
空気清浄機では機械の近くを浮遊する物質にしか効果が現れず、定期的なフィルター交換が必要です。
一方、オゾンは細菌や悪臭を分解する性質があり、空気中の物質だけでなく、壁や家具に付着した物質にも効果があります。
オゾン除菌装置は、オゾン発生器、オゾン空気清浄機、オゾンクラスター、オゾンクルーラーなどとも呼ばれています。
オゾンの除菌効果
オゾンの除菌効果は日常においても広く使われています。
以下で活用例を解説します。
日常のさまざまな場面で活用されている
オゾンには自己分解によって酸素に変化する性質があります。
残留物質などが発生せず、安全性が高いオゾンでの除菌は、日常のさまざまな場面で活用されています。
たとえば、食品添加物や水道水の除菌にもオゾンが使われることからも、その安全性の高さが分かります。
また、定説とは言い切れないものの、オゾン除菌は新型コロナウイルス感染症の対策への有効性があることも確認されています。
医療現場などでの衛生維持にも、オゾンの効果が期待されています。
オゾン除菌のメリット
オゾン除菌には除菌・脱臭効果、コストの抑制、薬剤が不要なこと、装置の利便性など、4つのメリットがあります。
それぞれのメリットを以下で解説します。
1.除菌・脱臭効果が大きい
オゾン除菌ではタバコやカビなどの細菌や悪臭を根本から分解するため、除菌・脱臭効果が期待できます。
物に付着した細菌や、臭いの強い物質では、空気清浄機や芳香剤が効かないことも珍しくありません。
オゾン除菌ならとれにくい細菌や臭いも分解されるため、部屋や家具の隙間まで広い範囲の除菌・脱臭が可能です。
せっけん、ガソリン、インク、一部の香水など、オゾンが結合しにくい臭いもありますが、人が不快に感じる臭いについては一定の脱臭効果が見込めます。
2.コストが抑えられる
オゾン除菌を活用すれば除菌コストが抑えられます。
芳香剤や薬剤を使った除菌方法と異なり、オゾンの原料は空気中の酸素です。
オゾン除菌に必要となる費用はオゾン除菌装置によって異なりますが、一般的には導入時にかかる除菌装置の代金と、装置の稼働のための電気代やメンテナンス代になります。
このようにランニングコストがほとんどかからず、経済的に維持しやすいのはオゾン除菌の大きなメリットといえます。
3.薬剤が不要で安全性が高い
上述のとおり、オゾン除菌装置は空気中の酸素を利用します。
たとえば塩素を用いた消毒では、消毒液の定期的な購入が必要です。
一方オゾン除菌は薬剤などが不要で、薬剤を買い足し、装置に補充する手間などもかからず、保管のための場所も取りません。
毒性などが残る恐れもないため、安全な除菌が可能です。
4.オゾン除菌装置の使い方が簡単
オゾン除菌装置は専用の設備などが不要で、家庭用の電源につなげば稼働できます。
自動で制御が行われるため、煩わしい手間などもありません。
薬剤の知識や特別な作業なども必要なく、スイッチを入れるだけで動きます。
常温・常湿・大規模スペースで活用できるのも魅力の1つです。
オゾン除菌のデメリット
オゾン除菌には物質の腐食、特有の臭い、使い方など、3つのデメリットもあります。
それぞれのデメリットを以下で解説します。
オゾンによって腐食する物質がある
オゾンは濃度が高すぎると、特定の物質の腐食を引き起こす場合があります。
ゴムやプラスチックなどのなかには、高濃度のオゾンに触れることでヒビや亀裂が入るものがあります。
ただし、一般的なオゾン除菌装置では、腐食が発生するほど高濃度になることはありません。
通常の装置を使う場合は、それほど心配しなくてもよいでしょう。
オゾン特有の臭いが発生する
オゾンには特有の臭いがあり、濃度が高いほど強くなります。
あまり臭いが強くならないように、オゾン除菌装置を使う際はこまめな換気が必要です。
使い方を誤れば危険な場合もある
オゾン除菌装置は使い方を誤ると危険な場合があります。
たとえば、無人の室内での使用を想定しているオゾン除菌装置では、高濃度のオゾンが発生します。
高濃度のオゾンを直接吸うことは人体にとって有害です。
場合によっては呼吸器系の疾患を引き起こす危険性があります。
オゾン除菌装置を使用する場合には、あらかじめ装置の仕様を確認することが大切です。
オゾン除菌の仕組み
オゾン除菌はオゾンの酸化作用を利用した、酸素だけが残る安全な除菌方法です。
以下でオゾン拠金の仕組みを詳しく解説します。
オゾンは酸化作用がある
オゾンは酸素(O₂)にもう1つ酸素原子が足され、3つの酸素原子がくっついた気体です。オゾンは物質として不安定で、結合もそれほど強くありません。
この酸素原子の1つが別の物質と結びつくことを「酸化」と呼びます。
短時間で効率よくオゾンを発生させるなら、無声放電方式のオゾン発生器がおすすめです。
オゾンによる酸化作用が起こると酸素だけが残る
オゾンが悪臭などのほかの物質に触れた場合、酸素原子の1つがオゾンから離れ、触れた物質と結びつきます。
これがオゾンの酸化作用です。
オゾンによる酸化作用が起こると、細菌や悪臭などは酸化によって破壊されます。
その後は2つの酸素原子だけが残ります。
塩素などの薬剤は除菌に有効ですが、残留性も高く安全に懸念があります。
一方、オゾンは酸素だけが残るため、安全性が高いといえます。
オゾン除菌の活用例
オゾン除菌は医療の現場や、精密機器のある室内、多くの人が集まる場所、児童や高齢者が多い場所でも活用されています。
医療の現場
オゾン除菌は、医療の現場でも効果を発揮します。
病院などの医療施設をはじめ、施設外での医療行為のための仮設置時、救急車での患者の搬送時にもオゾン除菌は活用されています。
こういった医療現場では、患者の免疫力が弱まっていることもあり、感染症対策が特に重要です。
また、患者の体調に配慮して、安全性の高い除菌方法を選択する必要があります。
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グッドライフクリニック 様
導入事例をチェック精密機器のある室内
精密機器のある室内加熱分解法は、高温で加熱することでオゾンを分解する方法です。
加熱分解法には、燃焼式とヒーター式があり、どちらの方式を選んだ場合でも、高温で加熱するほどオゾンの分解速度は速まる傾向にあります。
多くの人が集まる場所
会議室や飲食店など多くの人が集まる場所では、感染症にかかる危険性も高まります。
感染を防ぐには適切な除菌や脱臭が大切です。
オゾン除菌であれば除菌に時間や手間がかからないため、定期的な除菌にも向いています。
また、スーパーやホテル、カラオケ施設など人の出入りが多い場所でもオゾン除菌はおすすめです。
児童や高齢者が多い場所
児童や高齢者は細菌やウイルスへの抵抗力が弱いため、徹底した衛生管理や感染症対策が求められます。
幼稚園や保育園、介護施設では、適切で安全な除菌が必要です。
オゾンで根本から細菌やウイルスを死滅させ、児童や高齢者が安心して過ごせる衛生的な環境作りに努めましょう。
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まとめ
オゾンには、安全かつ有効な除菌効果があります。
オゾン除菌装置を活用すれば、根本から細菌や悪臭を分解し、衛生的な環境を保つことができます。
さらに危険な残留物質が発生しない、ランニングコストの軽減、手間がかからないなど、さまざまなメリットがあります。
オゾン除菌装置は感染症対策が重要となる場面で特におすすめです。
また、オフィスや家庭でも毎日の除菌・脱臭を簡単にし、タスクの負担を軽減できます。
オゾンマートのオゾン発生器は高品質・安価で、業界上位の売上、導入事例1位、導入実績20,000社となっています。
オゾン除菌装置をお探しなら、オゾンマートのオゾン発生器を検討してみてください。