オゾンって何?基本的なことをしっておこう

オゾンの性質やその強力な効果、オゾンを安全に使用する方法について解説します。

目次

オゾンはオゾン層のオゾンです
オゾンの特徴と用途
何にオゾンを使うべきか?
オゾンが脱臭してくれる仕組み
オゾンで美味しい水を作ろう
オゾンの毒性に注意

オゾンはオゾン層のオゾンです

オゾン層は太陽からの有害な紫外線を吸収して、地球に住む我々を守ってくれる層です。

かつて、冷蔵庫やエアコンなどの冷媒として広く利用されていたフロンガスの発生でオゾンホールが空いてしまい、有害な紫外線が地表にやってくることで問題になっています。

フロンガスはフッ素と塩素からなる化合物で、オゾンと塩素は非常に反応しやすく、オゾン層まで到達したフロンガス中の塩素
が反応を起こした結果、一酸化塩素を作ります。

Cl + O3 → ClO + O2

この一酸化塩素が酸素と反応して、再び塩素に戻るのです。

ClO + O → Cl + O2

オゾン層の中に塩素が入ると、上記の反応によってオゾンと酸素原子が消滅します。

塩素が何度も生成されることによって、オゾンが減少してオゾンホールが生まれます。

塩素だけでなく、窒素や水素も同様の触媒反応でオゾンを分解します。

オゾンホールができると、太陽からの光がオゾン層で吸収されません。

有害な紫外線が地表に届きます。

紫外線は日焼けを起こすような効果がありますが、皮膚に炎症を起こして、皮膚がんの発生率が高まります。

オゾンホールは、地域によりその影響度合いが異なりますが、最も有名なのがオーストラリアです。

UVインデックスという紫外線の強さの指標が「強い」「非常に強い」という上限に達している日も多いため、政府が「長袖のシャツを着て、日焼け止めを塗り、帽子をかぶり、サングラスをかけましょう」というキャンペーンを打ち出すほどです。

現在では、オゾン層保護に関する国際的な取り決めであるモントリオール議定書によって、フロンの製造は全面禁止されています。

先進国ではフロンに代わる物質が研究開発・生産され、冷媒として利用されるようになりました。

最近では「R32」と呼ばれる物質が、オゾン層保護と、地球温暖化防止の両方を満たす冷媒用の物質として、エアコンメーカーを中心に利用が広がっています。

これによって現在ではある程度、オゾンホールの拡大を食い止めていられるのです。

オゾンの特徴と用途

何にオゾンを使うべきか?

オゾンの酸化力は非常に強力で、消臭・脱臭・除菌・脱色などに使われています。

酸化力は強力なので、消臭や除菌を行った際に、室内や車内や容器などが心配になります。

消臭や脱臭のためにオゾンを使う場合、それほど心配はありません。

実際、多くの家庭やホテル、自動車の車内、病院、保育園、企業のオフィスなどで、消臭や脱臭のためにオゾン発生器が利用されていますが、これにより室内に置かれているものが劣化したという話はまずありません。

また、直接オゾンのガスを吹き付けても、短時間で酸化したり摩耗したりすることはありません。

酸化しやすいものや摩耗しやすいものは、ものによって大丈夫なものとそうでないものがあります。

どんなものがオゾンの耐性が弱かったりするのか見ておいた方がいいでしょう。

石、ガラス、セラミックなどの無機素材は全く問題がありません。

ステンレスやチタンも問題ありません。

鉄やニッケルは比較的摩耗しやすいです。

テフロンや塩化ビニールは耐オゾン性が高く、問題ありません。

ですが、ポリエチレンやポリプロピレンは劣化しやすいです。

ゴムは、フッ素ゴム、バイトン、ハイパロンは耐酸性があり強いです。

ですが天然ゴムは酸化してボロボロになりやすいので注意が必要です。

これらの例は、オゾンガスを直接長時間吹きつけた場合です。

消臭や脱臭の作業でオゾンを使用したせいで、何かが酸化してだめになったという例はほとんどありません。

オゾン発生器のオゾン吹き出し口に物を近づけなければ、まず問題ありません。

また、車内や室内などの広い場所で充満させる程度であれば、簡単に酸化もしませんし摩耗もしません。

オゾン発生器の一覧はコチラ 

オゾンが脱臭してくれる仕組み

オゾンが脱臭してくれる仕組み

カビ臭さやトリハロメタンへの対処から、日本でも徐々にオゾン処理法へのシフトが進んでいるのです。

オゾンの毒性に注意

オゾンは、濃度が高いと人体に影響を及ぼします。
「オゾンの基礎と応用」(杉光英俊 著)から、どのような影響があるのが引用してみましょう。

ppmとは、par per millionの略で、100万分の1を意味しています。

気体中の体積比を見てみると、空気中に1ppmは、0.0001%という計算になります。

日々生活している私達の環境では、空気中のオゾン量は通常、0.005ppm程度となります。

この表にあるように、0.01〜0.02ppmまでオゾン濃度があがると、少しオゾンのにおいがします。

実際に害が発生するのは、0.2〜0.5ppmくらいのオゾン量からです。

低濃度でも人間の嗅覚はオゾンを察知することができます。

高濃度のオゾン環境は、オゾンのにおいが大変強いものとなります。


とはいえ、日常暮らしている中で、強いオゾンのにおいを感じることはまずありません。

もし臭いを感じるとしたら、オゾン発生器が使われている環境に足を踏み入れた時くらいでしょう。

もし、強いオゾンのにおいがすればその場を離れたり、換気したりすれば大丈夫です。


オゾンの各種作業環境での許容オゾン濃度は0.1ppmと定められています。

この濃度は、日本であれ、アメリカであれ、同様に基準が決められています。

オゾン濃度は環境によって変わります。

高濃度のオゾン発生器でも広い場所で使えばオゾン濃度はあがりませんし、出力の低い家庭用のオゾン発生器でも狭い空間で使用すればオゾン濃度はあがりますよね。

計測する場所の広さによって異なるのです。オゾンは強力な酸化力があり、毒性も強いです。使い方次第で、毒にも薬にもなるのです。

とはいえ、オゾン発生器の説明書に従って正しく利用すれば、人体に害を及ぼすことはまずありませんのでご安心ください。

このように、オゾンはオゾン層として紫外線から私たちを守る以外に、脱臭や除菌などの多くの役割を果たしています。

私たちの生活において目に見えない部分の安全を、オゾンが守ってくれているのです。