野球グローブの汚れと臭いはオゾンでどこまで落ちる?|オースリークリア3による除菌検証データ
実験の様子を動画で確認
この記事で紹介している検証内容は、自社YouTubeチャンネル「オゾンマート」でも動画として公開しています。実際の機器の動作、測定値の推移、検証プロセスをそのままご覧いただけます。
YouTubeで動画を開く野球で使うグローブは、汗や皮脂、土などがしみ込みやすく、使い込むほど汚れや臭いが気になりやすい道具です。「水洗いしにくいグローブの臭いを、オゾンでどうにかできないか」と考える方もいます。この記事では、オゾン発生器「オースリークリア3」を使い、グローブに付いた汚れや菌がオゾンでどの程度低減するのかを検証した結果を紹介します。数値の意味や、実際のグローブのケアに当てはめるときの前提まで整理し、自分のケースで判断できる状態を目指します。
野球グローブの汚れと臭いをオゾンで検証した目的
グローブに汚れと臭いがたまりやすい理由
野球などで使うグローブの内側は、手の汗で高温多湿になりやすい状態です。そこに皮脂や、プレー中についた土などの汚れが混ざります。こうした環境は雑菌が繁殖しやすく、グローブ特有の臭いにつながります。グローブは水洗いがしにくく、革を傷めずに汚れを落とす方法を探している方も多い道具です。
今回の検証で確かめたいこと
今回の検証では、グローブに付いた汚れや菌を数値で測り、オゾンでどの程度低減できるのかを確かめます。「効きそう」という印象ではなく、使用前後の数値の変化で確認することが目的です。
検証の設計と使用した機器・測定器
検証の手順
30cm四方のアクリルボックスの中にグローブを入れ、その中でオゾンを15分間放出します。放出の前後で、グローブの汚れを測定し、数値の変化を比べます。密閉した小さな空間で行うことで、オゾンが対象に作用したときの変化を確認しやすくしています。
使用機器:オースリークリア3
オゾンの放出には、オゾン発生器「オースリークリア3」を使用します。
測定方法:ルミテスター
汚れの測定には、ルミテスターを使います。ルミテスターは、キッコーマンバイオケミファ株式会社が開発した、汚れを数値化できる検査キットです。測定した汚れの量は、RLUという単位の数値で表示されます。
ルミテスター(ATP検査)の数値が示すもの
ルミテスターは、ATP拭き取り検査と呼ばれる方法で汚れを測ります。ATPは、生き物や食品などに含まれる物質で、汗や皮脂、菌などの有機物に多く含まれます。ルミテスターは、このATPなどの量を読み取り、RLUという数値で汚れの量を示します。
ここで押さえておきたいのは、RLU値は「汚れ(有機物)の量」を示す数値であり、菌の数そのものを直接数えたものではない、という点です。ただし、汚れが多い場所は菌が繁殖しやすい環境でもあるため、汚れの量は衛生状態の目安として使われています。今回の数値も、「グローブにどれくらい汚れや菌のもとが残っているか」の目安として読み取ると分かりやすくなります。
検証の結果|RLU値は7020から559へ
オゾンを放出する前のグローブの汚れは、7020RLUでした。30cm四方のアクリルボックス内で、オースリークリア3により15分間オゾンを放出したあと、同じように汚れを測定すると、559RLUまで下がりました。
オゾン放出前のグローブの汚れ
7020 RLU
15分間オゾン放出後(30cm四方アクリルボックス内・オースリークリア3)
559 RLU(約92%低減)
この結果から計算すると、減少率はおよそ92%です。密閉した小空間でオゾンを15分間作用させた条件のもとで、グローブの汚れや雑菌のもとが大きく減ったことが数値で確認できました。
結果からわかること|約92%低減の読み取りと考察
数値が下がった背景
オゾンは強い酸化作用を持つ気体です。触れた有機物を酸化し、分解する働きがあります。グローブにしみ込んだ汗や皮脂、菌などの有機物にオゾンが作用したことで、RLU値が大きく下がったと考えられます。
「ゼロにはならない」ことの意味
注目したいのは、数値がゼロにはならず、559RLUが残っている点です。これは、今回の条件では汚れや菌のもとを大きく減らせた一方で、すべてを取り除けたわけではないことを示しています。オゾンによる除菌は、菌や汚れを完全に取り除くものとして考えるのではなく、「数値で確認できるレベルまで低減する方法のひとつ」として捉えると、結果を読み違えにくくなります。
薬剤との違いと、使いすぎへの注意
オゾンは、除菌に使ったあと自然に分解して酸素に戻る性質があります。薬剤を使う場合は、対象物に成分が残ることが気になる場面もありますが、オゾンはこの点で扱いやすい方法のひとつとされ、多くの施設や業界で取り入れられています。
必要以上にオゾンを当て続けると、対象物が劣化する場合があります。グローブのような革製品では特に、長すぎる放出は避け、適切な放出時間を守ることが大切です。
この検証を実際の野球グローブのケアに当てはめるときの前提
密閉した小空間と実環境の違い
今回の検証は、30cm四方のアクリルボックスという、密閉された小さな空間で行っています。グローブ全体に短時間でオゾンが行き渡りやすい条件です。
実際の部屋やケースの中でグローブをケアする場合は、空間の広さや密閉の度合い、放出時間が今回の条件とは異なります。空間が広かったり、密閉されていなかったりすると、同じ時間でも作用の度合いは変わります。今回の数値は「この条件での結果」であり、そのまま別の環境に当てはまるわけではない点を押さえておくと安心です。
機器分類と使用条件
オゾン発生器は、製品のタイプによって使用条件が異なります。家庭用、業務用、業務用・家庭用兼用といった分類があり、有人環境で使えるものと、人やペットがいない無人環境での使用を前提とするものに分かれます。今回使用したオースリークリア3は、無人環境での使用を前提とした業務用のオゾン発生器です。グローブのケアに使う場合も、使用中は人やペットがいない状態にし、使用後に換気を行う運用が前提になります。具体的な使用条件は、製品の取扱説明書や仕様書で確認することが大切です。
素材との相性と適切な放出時間
グローブには革や合成素材など、さまざまな素材が使われています。前述のとおり、オゾンを必要以上に当て続けると素材が劣化する場合があります。大切なグローブをケアする場合は、いきなり長時間放出するのではなく、短めの時間から様子を見て、素材の状態を確認しながら使うと、トラブルを避けやすくなります。
グローブの汚れ・臭い対策でオゾンを検討するときの判断観点
ここまでの検証と前提を踏まえて、グローブの汚れや臭い対策にオゾンを検討するときに、確認しておきたい観点を整理します。
- グローブの素材(革か合成素材か)と、放出しすぎによる劣化のリスク
- 使用するオゾン発生器のタイプ(家庭用・業務用・兼用)と、有人・無人どちらを前提とした製品か
- 使用する空間の広さと密閉の度合い(今回の小空間とは条件が異なる)
- 放出時間の管理(短めから始め、素材の状態を確認する)
- 使用中・使用後の換気や、人・ペットの有無
- 製品の取扱説明書や仕様書で、使用条件をあらかじめ確認すること
なお、オゾンマートのオゾンラボでは、ぬいぐるみやクッションといった他の布製品でも同じ手順で検証を行っています。グローブ以外にも気になる対象があれば、あわせて参考にしてみてください。
グローブの汚れや臭いは、水洗いがしにくいぶん対処に悩みやすい問題です。今回の検証では、密閉した小空間でオゾンを15分間作用させた条件で、汚れや菌のもとが約92%低減することが数値で確認できました。実際に取り入れる場合は、グローブの素材や使用する機器のタイプ、空間の条件を確認しながら、自分のケースに合うかどうかを判断していくと、無理のない形で活用しやすくなります。
よくある質問
グローブの汚れや臭いに、オゾンは効果がありますか?
検証では、密閉空間で汚れの数値が大きく低減する結果が確認されています。グローブに付いた汚れや菌のもとは、オゾンの酸化作用によって分解・低減しました。ただし、汚れを完全に取り除くものではなく、空間の広さや放出時間などの条件によって作用の度合いは変わります。詳しい数値はオゾンラボの検証記事で確認できます。
実験ではグローブの汚れはどのくらい減りましたか?
30cm四方の密閉ボックスで15分間オゾンを放出した結果、約92%低減しました。具体的には、放出前は7020RLU、放出後は559RLUまで下がりました。RLUは汚れの量を示す数値です。これは「この条件での結果」であり、空間や時間が異なる実環境にそのまま当てはまるわけではない点に注意が必要です。
実験で使われているRLUという数値は何を表していますか?
RLUは、汚れ(有機物)の量を示す数値で、菌の数を直接数えたものではありません。検証ではルミテスターというATP拭き取り検査の機器で測定しています。汗や皮脂、菌などの有機物が多いほど数値が高くなり、衛生状態の目安として使われます。オゾンの基本的な性質はオゾンコラムでも紹介しています。
同じようにすれば、家庭でも実験と同じ結果になりますか?
実験は密閉した小空間で行っており、実際の環境でそのまま同じ結果になるとは限りません。部屋やケースの広さ、密閉の度合い、放出時間が変わると、作用の度合いも変わります。今回の数値は条件付きの結果として捉え、自分の使う環境に当てはめて考えることが大切です。検証に使った機器の詳細はオースリークリア3の製品ページで確認できます。
グローブのケアにオゾンを使うなら、どのオゾン発生器が向いていますか?
この検証は信頼できる体制で行われていますか?
検証は、オゾン専業17年のオゾンマートが自社で実施しています。運営するアースウォーカートレーディングは2008年からオゾン発生器を扱い、導入実績は2万社を超えます。日本のオゾン発生器の主要メーカーの一角として、山口県周南市の自社工場で開発・製造を行っています。会社の詳細は会社概要で確認できます。



