おすすめの臭気測定器〜ニオイのレベルを数値で把握
これからニオイ問題を改善したい方や、どのような臭気測定器を導入して良いのか分からない方向けに、おすすめの臭気測定器を紹介します。
今では、あらゆる場面で「ニオイ」について関わる機会が増えました。
サービス業や不動産業などは印象が大切と言われていますが、ニオイがきついだけで悪印象が持たれ、客足が遠のいてしまったり、「このお店、店内が臭かった!」などとSNSでニオイについてネガティブな情報を拡散されてしまうこともあります。実際に、ニオイが原因で不利益を被った経験がある方もいるのではないでしょうか?一度経験したら、もう二度と「原因がニオイだった」なんてことは避けたいものです。
そこで、再発防止を図るために、臭気測定器の導入を検討している方もいると思います。
臭気測定器には様々な種類があり、値段も決して安くはありません。
臭気測定器が導入されるケース
はじめに、臭気測定器が導入されるケースを紹介します。「気にはなるけど、どんな場面で使うのか、使うことってあるのかな」と悩んでいる方は、参考にして下さい。
不動産関連業
ここ最近特に顕著なのが、不動産会社で臭気測定器を導入するケースです。
特に住民の入れ替わりが激しい賃貸住宅で重宝されます。
人のニオイは住宅にも伝染(壁紙等に染み付く)するため、次の住民が心地良く生活できるように、臭気測定器を導入し、原因を特定し、問題解決に活用するケースが多いです。
工場等の産業現場
続いては工場等の産業現場です。工場には、焼却や排水、ゴミ処理など、悪臭の原因となるものが多岐に渡って存在します。
これらのニオイは近隣住宅にまで悪影響を及ぼすため、常に管理する必要があります。
工場等の産業現場では、良い悪いは別にして、何らかの特有臭気を発してることが多いですが、臭い(クサイ)ことは、その原因となる菌やウイルスが存在していることを意味しています。
臭気測定器で臭気レベルを計測することは、悪臭の消臭目的だけではなく、菌やウイルスの数、あるいはそれらの存在を手軽に確認できる効率的な方法だといえます。(いつもより悪臭がひどい場合は菌やウイルスが何らかの原因で急激に増殖している可能性がある等)
飲食店
飲食店でも臭気測定器が用いられるケースが増えています。
店舗の入り口やキッチン内、お手洗い等で臭気レベルを計測するために使用されます。食事をする場所で、悪臭がしては食欲がなくなり、せっかくの美味しい料理も台無しになってしまいます。
異常があればすぐに消臭するなど、迅速な対応が必要になります。
また、嗅覚というのは個人差があります。ある清掃担当者は「臭くない」と判断しても、別の担当者は「臭い!」というケースもあります。
そのため、臭気測定器を利用し、数値で管理することで、安定した清掃管理ができます。
病院や介護施設等
病院や介護施設でも臭気測定器が用いられています。
病院でも清潔さが求められており、患者が安心して治療を任せらるように、配慮しなければなりません。
介護施設はニオイのトラブルが起きやすい場所なので、トラブルを未然に防ぐためにも臭気測定器を導入するなどして工夫が必要です。
繰り返しになりますが、悪臭がひどいということはその原因となる菌やウイルスが急激に増殖しているからであり、それを放っておけば、臭い(クサイ)という嗅覚的な問題だけではなく、それが原因で何らかの集団感染等につながる可能性もあります。
電化製品メーカー
臭気測定器は何もニオイの発生源に用いられるだけではありません。
実際に、電化製品メーカーにも臭気測定器が導入されるケースがあります。
特に脱臭装置や空気清浄機の性能を確認する目的で使用されることがほとんどです。
これらの装置の起動前後で臭気の度合いを計測し、製品の品質や脱臭機能の効果等を確認しています。
臭気測定器を選ぶときのポイント
続いては、臭気測定器を選ぶ時のポイントとして、「検知対象(臭気の種類)」「測定範囲」「使用環境を想定」について解説します。
検知対象
まず、忘れてはいけないのが検知対象です。ニオイには様々な種類があり、測定器もあらゆるニオイに対応できる製品から特定のニオイに特化した製品と幅広くあります。
自身の状況に合わせた検知対象を選択しなければ測定器を導入する意味がありません。
製品仕様に検知対象の記載がなければ、必ずメーカーに問い合わせをしましょう。
測定範囲
続いて確認しておきたいのが測定範囲です。
測定範囲は、計測できるニオイの範囲を指します。
工場や産業での検知目的であれば、ある程度の測定範囲を持つ製品を選択し、飲食店や不動産会社など、大規模な測定器が必要ない場合は、測定範囲はある程度狭くても問題ありません。
使用環境
測定器は正しく測れてこそ、最大の効果があります。
製品の使用環境が正しくなければ、それだけで故障の原因となります。
製品仕様上の環境と実際に使用する環境は事前に確認しておきましょう。
臭気測定器メーカー各社に確認したところ、使用環境に関しての問い合わせが多いようです。
スペックや測定範囲等についてはすぐに確認できますが、臭気測定器の使用環境は実に千差万別ですから、こればかりは事前にメーカーで問い合わせをしたほうが無難かもしれません。
おすすめの臭気測定器と特徴
ここからはおすすめの臭気測定器を紹介します。
製品毎に簡単な特徴や、おすすめする理由も掲載しているため、気になった製品があればチェックボタンから公式サイトをご覧ください。
なお、臭気測定器を選ぶうえでよく見かける言葉について紹介しておきます。
RH
相対湿度。飽和水蒸気量に応じて、どの程度の水分量かを表します。
一般的に湿度を表す時に使用します。
臭気指数(臭気濃度)
ニオイ(原臭)を「無臭の清浄な空気で希釈したとき、ちょうど無臭に至るまでに要した希釈倍数のことを臭気濃度と呼びます。
臭気濃度の常用対数を10倍した値が臭気指数となります。
製品名 | ポータブル型ニオイセンサ XP-329IIIR |
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検知対象 | 各種香気、臭気成分 |
設置環境 | 温度・・・0~40℃ 湿度・・・10~80%RH(結露不可) |
測定範囲(臭気指数) | 0~(40) |
価格 | お問い合わせ |
特徴 | ・データを専用ソフトでパソコンに取り出し可能 ・手動での設定が不要で使いやすい |
おすすめの理由 | ・独自のセンサを採用しており、メンテナンスのタイミングが一目瞭然 ・二つのモードを搭載しており、状況に応じて使い分けが可能 |
製品名 | においモニターOMX-ADM |
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検知対象 | 硫化水素、メチルメルカプタン、アンモニアなど |
設置環境 | 温度・・・0~40℃ 湿度・・・結露不可 |
測定範囲(臭気指数) | 0~999 |
価格 | 113,000円(税別) |
特徴 | ・膨大なデータ量を保存可能 ・専用ソフトがあればグラフ化も可能 |
おすすめの理由 | ・より詳細な統計を取ることが可能 ・病院や介護施設など、臭いの変化に敏感な場所におすすめ ・公式サイト内で使い方に関して詳しい動画がアップされており、分かりやすい。 |
製品名 | ポータブル型ニオイセンサmini XP-329m |
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検知対象 | 各種香気、臭気成分 |
設置環境 | 温度・・・0~40℃ 湿度・・・10~80%RH(結露不可) |
測定範囲(臭気指数) | 0~999 |
価格 | お問い合わせ |
特徴 | ・軽量かつ小型のため、持ち運びに便利 ・データを専用ソフトでパソコンに取り出し可能 |
おすすめの理由 | ・とりあえず測定器が欲しい方向け ・連続使用時間も10時間と長く、複数の狭い空間を計測することに最適 ・当サイトでも所有し、使用しているが使いやすく壊れにくい。 |
製品名 | POLFA |
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検知対象 | 各種臭気成分、悪臭、香料など |
設置環境 | お問い合わせ |
測定範囲(臭気指数) | 下限・・・17 〜20 上限・・・50以上 |
価格 | お問い合わせ |
特徴 | ・メニュー画面を搭載しており、様々な設定が可能 ・あらゆる機能を備えており、状況に合わせた運用が可能 |
おすすめの理由 | ・様々な分野で使用できる万能性 ・チューブに接続することで、普段測定できない場所でも測定可能 |
臭気測定器を正しく使用するためには
どんなに性能の良い測定器を導入したとしても、その使い方が誤っていては宝の持ち腐れです。
臭気測定器を正しく使用するためには、メーカーが掲げる注意事項をしっかりと理解すること、製品の禁止事項を守ること、これだけです。
これらを守らずに使用し続けると、いずれ正常に計測できなくなったり、最悪の場合は故障する可能性さえあります。
導入して満足するのではなく、正しい運用を心がけましょう。
まとめ
今回は、これからニオイ問題を改善したい方や、どのような臭気測定器を導入して良いか分からない方向けに、おすすめの臭気測定器を紹介しました。
インターネット上には、特定のメーカー及び製品のみを「おすすめの臭気測定器」として紹介されているコンテンツは多くありますが、利害関係のない第三者が複数台の調査を行い、客観的にまとめられたコンテンツはほぼありません。
そのため、オゾンマートが独自に調査をし、まとめました。
ご自身に合った臭気測定器がはっきりと分かったのであれば幸いです。