オゾン発生器はウイルスに効果がある?導入におけるメリットや注意点を解説

コロナウイルスの影響で、ウイルス対策に力を入れている企業や家庭は増えています。
しかし、ウイルスを除去することは難しく、ずっと対策を続けられるか不安に思う方も多いでしょう。
現状のウイルス対策に不安・不満を感じているのなら、近年話題となった「オゾン発生器によるウイルス対策」がおすすめです。
本記事では「オゾン発生器およびオゾンがウイルスに効果があるのか」という点と、導入のメリットや注意点について解説します。

オゾン発生器は、本当にウイルスに効果があるのか疑問視する声も多いです。
以下では、オゾン発生器がウイルス対策として活用できるのか解説します。

オゾン発生器でウイルス対策

2020年8月26日に藤田医科大学がコロナウイルスへの効果を証明

2020年8月26日に藤田医科大学は、オゾンがコロナウイルスを99.9%不活化することを証明しました。
ウイルスを除去(死滅)させることはできませんが、オゾン発生器を活用することでウイルスに感染しづらい環境を構築することは可能と言えるのです。

この藤田医科大学の発表をきっかけに、従来コロナウイルスへの対策として主流だったアルコールの設置から、オゾン発生器にシフトするケースも増えています。

  参考資料 ▶︎  

低濃度オゾンガスで新型コロナウイルスを不活性化藤田医科大学 

コロナ以外のウイルスにもオゾンは効果がある

オゾン発生器が散布するオゾンは、コロナ以外のウイルスにも効果があることが分かっています。
例えばインフルエンザ、ノロウイルス、大腸菌などに効果が見込めるため、あらゆるウイルスの感染予防につながるのです。
コロナウイルス以外の対策にもなることから、オゾン発生器の導入におけるコストパフォーマンスは高くなっています。
ウイルス全般への対策として活用できる点も、オゾン発生器が注目を集める理由の1つです。

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オゾン発生器およびオゾンが持つ独自の特徴が、ウイルス対策として効果を上げています。以下では、なぜオゾン発生器がウイルス対策になるのかについて詳しく解説します。

オゾンがウイルスを不活化する原理

オゾン発生器が作り出すオゾンは、ウイルスの生体成分を酸化して直接分解することが可能です。
そのためウイルスはオゾンの濃度が一定以上ある空間では、増殖や生存ができなくなります。
ウイルスを分解して除去しつつ、その後も増殖させない環境を作れることが、オゾン発生器とオゾンの持つ特徴です。

低濃度のオゾンでも効果が実証されている

先に紹介した藤田医科大学の発表によって、低濃度のオゾンでもウイルスに効果があることが解明されています。
そのため一般家庭や多くの人が出入りする職場でも、オゾン発生器を使ったウイルス対策は簡単に実践可能です。
低濃度のオゾンは人体へ悪影響を与える可能性が低いため、専門知識がなくても安全に活用できます。
さらにオゾン発生器はウイルス以外にも多くの効果があり、以下のようなさまざまな対策に活用できる点も魅力です。

オゾン発生器は、ウイルス対策以外にも以下のような効果・メリットがあります。

オゾン発生器のメリット

1.除菌効果も高い

オゾンは除菌効果が高く、人間の害となるウイルスや細菌を生活圏内から遠ざけることが可能です。
オゾンは細胞膜を破壊して細胞の核を直接溶かす性質を持つことから、ウイルスや細菌を無毒化させられます。オゾンはフッ素に次ぐ酸化力があり、その数値は塩素の約7倍です。
高い除菌効果があるため、安全な空間を構築したいニーズに応えてくれます。

2.ランニングコストがかからない

オゾンは空気中に存在するため、環境を維持するためのランニングコストがほとんど必要ない点もメリットです。
1度オゾン発生器を導入してしまえば、あとは機器を動かすための電気代だけでその効果を持続できます。
オゾン発生器はアルコールなどのように、原料を補充する手間や費用はかかりません。長期的に除菌やウイルス対策を行うのなら、コスト面においてもオゾン発生器の導入にメリットがあるでしょう。

3.気体なので部屋中に効果が行き渡る

オゾン発生器が散布するオゾンは気体なので、簡単に部屋中に行き渡らせることができます。
天井や家具の裏といった手で除菌ができない場所に対しても、ウイルス対策ができるのがメリットです。
多くの人が出入りするオフィスなどは、誰がどこを触っているのか把握しきれないため、意外な場所で細菌が繁殖しているケースも考えられます。
オゾン発生器は見逃しやすい場所もしっかりと除菌してくれるので、手間をかけずにウイルス対策が可能です。

4.害虫の忌避効果もある

オゾンには、ゴキブリやダニといった害虫を忌避させる効果もあります。
害虫が発するフェロモンのにおいを完全に脱臭できるため、繁殖を防いで仲間を呼ぶことを避けられる点もメリットです。
「ゴキブリが発生して困っている」「食品を扱うため害虫が減らない」といった職場・家庭は、オゾン発生器の導入が問題解決につながる可能性があります。
また、オゾンは単純に職場や自宅の脱臭にも活用可能です。カビの繁殖を防ぐ効果もあるため、清潔な空間を維持できます。

5.花粉症も不活化可能

オゾンは花粉に対しても効果があり、不活化させることも可能です。
ウイルスと同様に花粉の膜壁も破壊できるため、くしゃみや鼻水などの症状を防ぐ効果にも期待できます。
普段はウイルス対策として利用しながら、花粉症シーズンには花粉への対策にも応用可能な点もオゾン発生器のメリットです。
室内でも花粉症の症状が出てしまう場合には、オゾン発生器を使って部屋中の花粉を取り除くことがおすすめです。

宿泊施設

ホテルなどの宿泊施設は、ウイルス対策が欠かせないためオゾン発生器の導入事例が多いです。
多くの人が出入りする上、しっかりとしたウイルス対策を行っているか確認が難しいため、空間そのものを除菌できるオゾン発生器のメリットが大きくなっています。
客室の脱臭などにも使えるため、快適な空間をお客様に提供できると使用における満足度も高いのが特徴です。

宿泊施設
 宿泊施設 | 導入事例一覧 ▶︎ 

スポーツチーム

スポーツチームのロッカールームなどでも、ウイルス対策および除菌・防臭対策としてオゾン発生器が使用されています。
スポーツ選手にとってコロナウイルスなどへの感染は、試合への出場が不可能となる大きなリスクとなっています。
そのためオゾン発生器を導入して選手に安心感を与え、健康面と精神面のケアをするチームも増えているのです。

スポーツチーム
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飲食店や食品関係の施設

食品を取り扱う施設や店舗では、コロナウイルスだけでなくノロウイルスなどへの対策としてオゾン発生器を使う事例があります。
オゾンはカビ対策にも使えるため、衛生管理に活用しやすい点もメリットです。
食品工場の作業工程で発生するにおいの消臭効果にも利用できるため、オゾン発生器を重宝している場所は増えています。

飲食・食品関連
 飲食・食品関連 | 導入事例一覧 ▶︎ 
オゾン発生器の影響は?

高濃度のオゾンは人体に有害

高濃度のオゾンが蔓延している場所に滞在する場合、人体に有害な影響を及ぼす可能性が高まります。
そのためウイルス対策として導入する際には、「人のいないとき」と「人がいるとき」でオゾンの濃度を調整する必要があるでしょう。
日本では「0.1ppm」以上が、人体に影響が出る数値として基準になっています。オゾンには独特のにおいがあるため、濃度が高くなるとそのにおいによって異変を察知しやすいです。
そのためきちんと注意していれば、人体に被害が出る前に濃度の調節を行えるでしょう。

   オゾン濃度について  ▶︎ 

オゾン濃度が低いとウイルスの不活化効果は低下する

オゾンは、「CT値」という国際的に使用されている指標で効果を計測できます。CT値が低いとウイルスへの効果が弱くなるため、対策したい場所に応じた量を出せるオゾン発生器が必要になるでしょう。逆に言えばこのCT値が高すぎると、人体への悪影響につながる可能性が高まります。オゾン発生器ごとに使用環境や用途は分かれているため、製品に合わせて適切に利用することが重要です。

   CT値について  ▶︎ 
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