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線香の臭いはオゾンで消臭できるのか|密閉箱での臭気数値の検証と実空間での確認ポイント

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実験の様子を動画で確認

この記事で紹介している検証内容は、自社YouTubeチャンネル「オゾンマート」でも動画として公開しています。実際の機器の動作、測定値の推移、検証プロセスをそのままご覧いただけます。

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オゾンクルーラーで線香臭を検証する消臭実験のイメージ

線香やお香の臭いは、焚いた瞬間に煙とともに広がり、壁や天井、カーテンなどに付着します。一度付着すると簡単には取り切れません。寺院や葬祭施設では、排気される線香・焼香の臭いが近隣へのクレームにつながることがあります。宿泊施設や賃貸住宅では、前の利用者が残した線香やお香の臭いへの指摘が出ることもあります。

「線香の臭いはオゾンでは消臭できない」という情報を見かけることもあります。本記事では、オゾン発生器を使って線香臭がどう変化するかを密閉箱の中で実際に測定した検証結果を中心に、線香の臭いとオゾンの関係、そしてその結果を実際の空間に当てはめるときに確認したい前提までを整理します。

「線香の臭いはオゾンでは消臭できない」という説を検証した目的

線香・お香の臭いが問題になりやすい場面

線香やお香の臭いは、煙に含まれる成分が周囲の物に付着し、空間に残りやすい性質があります。そのため、日常的に線香を扱う場所では、臭いの残留が課題になりやすくなります。

たとえば寺院や葬祭施設では、線香や焼香の排気臭が近隣からの指摘につながる場合があります。宿泊施設や賃貸住宅では、前の利用者が使った線香やお香の残り香が、次の利用者からのクレームになることがあります。家庭でも、仏壇まわりの残り香が気になるという声があります。いずれも、通常の換気や清掃だけでは取り切りにくい点が共通しています。

この検証で確かめたかったこと

線香の臭いについては、「オゾンでは消臭できない」という情報も見られます。そこで、実際にオゾン発生器を使ったときに線香の臭気数値がどう変化するのかを、測定器を用いて確かめました。感覚的な印象ではなく、数値の変化として確認することが、この検証の目的です。

検証の前提|線香の臭いが残りやすい理由とオゾンの作用

線香の臭いが付着・残留しやすい理由

線香の臭いは、燃焼によって生じる煙とともに広がります。この煙に含まれる成分が、壁、天井、カーテン、布製品などの表面に付着します。付着した成分は時間がたっても残りやすく、空間にこもった状態になります。換気をしても、付着した成分そのものは抜けきらないため、臭いが戻りやすいと考えられます。これが、線香の臭いが「取り切りにくい」と感じられる背景です。

オゾンが臭気成分に働くと考えられる仕組み

オゾンは酸素原子3つで構成される気体で、強い酸化作用を持ちます。臭いのもとになる成分にオゾンが触れると、その成分を酸化・分解し、臭気を低減させると考えられています。線香の臭気成分に対しても、同じように酸化の働きが期待できると考えられます。

また、オゾンは時間の経過とともに酸素に戻る性質があります。臭気成分に作用したあと、オゾン自体が空間に残り続けるわけではない点も、性質として知られています。ただし、どの程度低減するかは、対象の臭い、空間の条件、使用するオゾンの量などによって変わるため、一律には語れません。

検証の設計と使用した機器

50cm四方の密閉箱の中で線香を焚き、臭気測定器で噴霧前の数値を測定する様子

検証環境と手順

検証は、50cm四方の密閉した箱の中で行いました。まず箱の中で線香を焚いて臭気をため、その状態を臭気測定器で測定します。その後、オゾン発生器でオゾンを噴霧し、臭気数値がどのように減っていくかを観察しました。臭いの感じ方には個人差があるため、感覚ではなく測定器の数値で変化を確認する方法を取っています。

使用した臭気測定器とオゾン発生器

臭気の測定には、神栄テクノロジー株式会社製のハンディにおいモニター「OMX-ADM」を使用しました。これは、ある悪臭を数値化し、脱臭の前後でその数値がどのくらい減ったかを測定できる機器です。オゾンの噴霧には、オゾン発生器「オゾンクルーラー」を使用しました。

この検証で示す「ppm」は、臭気測定器が示すニオイの数値の単位です。空間中のオゾン濃度を表すppmとは別の意味で使っている点にご注意ください。

検証の結果|臭気数値の推移

密閉箱の中にオゾン発生器オゾンクルーラーでオゾンの噴霧を開始した様子

オゾン噴霧前の臭気数値

線香を焚いて臭気をためた状態では、臭気測定器の数値は200ppm前後を示しました。これが、オゾンを噴霧する前の出発点です。

噴霧開始後の数値の変化

オゾンの噴霧を始めると、臭気測定器の数値は次のように変化しました。

  • 30秒経過時:30ppm程度まで減少
  • 40秒経過時:10ppm程度まで減少
  • 約1分経過時:測定器の数値はゼロを示した

この結果は、50cm四方の密閉箱という限られた条件で、オゾンクルーラーを使って測定したものです。臭気測定器の数値としては、噴霧開始からおよそ1分で大きく低下しました。

オゾン噴霧開始から約1分後に臭気測定器の数値がゼロを示した結果の様子

結果から読み取れること

オゾン噴霧の経過とともに臭気測定器の数値が段階的に減少していく様子

数値の推移が示すこと

噴霧開始から短時間で臭気数値が大きく下がったことは、オゾンの酸化作用が線香の臭気成分に働いたことと整合する結果と読み取れます。30秒、40秒、約1分という経過の中で段階的に数値が減っていった点からも、時間の経過とともに臭気が低減していく様子が確認できます。

ただし、これはあくまで密閉箱という条件での臭気測定器の数値です。数値が下がったこと自体は事実ですが、すべての空間で同じ速度・同じ結果になると一般化することはできません。

「線香臭は消えない」説との関係

「線香の臭いはオゾンでは消臭できない」という見方もあります。しかし今回の検証では、限られた条件のもとで、線香の臭気数値が短時間で大きく低下する様子が確認できました。少なくともこの条件では、オゾンが線香の臭気成分に対して作用しうると考えられます。一方で、実際の空間ではどう変わるのかは、次の前提を踏まえて考える必要があります。

この検証結果を実際の空間に当てはめるときの前提

密閉箱と実際の空間との違い

今回の検証は、50cm四方の密閉箱という小さな空間で行いました。一方、寺院の本堂、葬祭ホール、宿泊施設の客室、家庭の部屋などは、容積がはるかに大きく、臭いが付着する面も多くなります。窓やドアからの空気の出入りがある空間もあります。

空間が広くなれば、必要なオゾンの量や時間の考え方も変わります。密閉箱で得られた数値や時間を、そのまま実際の空間に当てはめることはできません。この検証は「条件を整えた小さな空間での結果」として捉えるのが適切です。

機器のタイプ(家庭用・業務用・兼用)と使用条件の違い

オゾン発生器は、すべて同じ前提で使えるわけではありません。大きく分けて、家庭用、業務用、業務用・家庭用兼用の3つのタイプがあり、想定される使用環境や運用条件は同じではありません。

今回使用したオゾンクルーラーは、業務用・家庭用兼用のオゾン発生器です。複数の運転モードがあり、モードによって使用の前提が異なります。強めの処理を行う高濃度モードは、人やペットがいない無人環境での使用を前提としています。一方、それ以外のモードは、人やペットがいる有人環境でも使える設計になっています。同じ機器でも、どのモードを使うかで前提が変わる点を押さえておくことが大切です。具体的な使用条件は、取扱説明書や製品仕様で確認してください。

使用する場面が有人環境か無人環境か

線香・お香の臭い対策でオゾン機器を考えるときは、「どの場面で使うか」によって、選ぶ機器のタイプやモードが変わります。

たとえば、宿泊施設の客室や寺院の控室など、人がいない時間を作れる場所で強めの処理を行いたい場合は、無人環境を前提とするモードや業務用機器が候補になります。反対に、人が過ごす空間で日常的に使いたい場合は、有人環境での使用を想定したモードや機器を選ぶ必要があります。「オゾン機器は部屋を空けないと使えない」と一律に考えるのではなく、機器のタイプとモードの前提を確認して選ぶことが、運用の失敗を防ぐ考え方です。

線香・お香の臭い対策でオゾンを検討するときの確認観点

検討前に整理しておきたいチェック観点

ここまでの内容を踏まえると、線香・お香の臭い対策でオゾンを検討する際に、事前に整理しておきたい観点が見えてきます。

  • 対応したい臭いが、これから出る臭い(発生源)なのか、すでに付着して残っている臭い(残臭)なのか
  • 使用する空間の広さと容積、臭いが付着している範囲
  • 使う場面が有人環境か、無人環境か
  • 検討している機器のタイプ(家庭用・業務用・兼用)と、各モードの使用前提
  • 使用時間と、使用後の換気の考え方
  • 客室や壁材など、空間の素材との相性
  • 製品仕様、導入実績、購入前に試せる仕組みやサポート体制

これらは製品ごとに前提が異なります。今回の検証結果は、線香の臭気がオゾンによって低減しうることを示す一つの材料になりますが、実際の導入では、自分の空間や運用に当てはめて、製品仕様やメーカーの説明を確認した上で判断することが大切です。臭いの種類と空間の条件、使う場面を先に整理しておくと、自分の状況に合うかどうかを見極めやすくなります。

ご購入いただいたお客様の声

よくある質問

線香の臭いはオゾンで消臭できますか?

今回の密閉箱の検証では、オゾン噴霧で線香の臭気数値が大きく下がりました。噴霧前に約200を示した臭気測定器の数値は、約1分でゼロになりました。ただしこれは50cm四方の密閉箱という条件での測定値で、寺院や客室など実際の空間ではそのまま当てはまるわけではありません。

なぜ線香の臭いは取れにくいのですか?

線香の臭いは、煙の成分が周囲の物に付着して残るため取れにくくなります。燃焼で生じた煙の成分が、壁や天井、カーテン、布製品の表面に付着し、時間がたっても残りやすい性質があります。換気をしても付着した成分自体は抜けきらないため、臭いが戻りやすいと感じられます。

検証ではオゾン噴霧後どのくらいで臭気数値が下がりましたか?

検証では、噴霧開始から約1分で臭気測定器の数値がゼロになりました。経過は、30秒で約30、40秒で約10、約1分でゼロという推移でした。これは50cm四方の密閉箱で、臭気測定器OMX-ADMを使って測定した数値です。空間の広さなどが変わると結果も変わるため、一般化はできません。

この検証結果はそのまま実際の部屋に当てはめられますか?

そのままは当てはめられません。密閉箱と実際の空間では条件が異なります。検証した箱は50cm四方と小さく、寺院や客室、家庭の部屋は容積が大きく、臭いが付着する面も多くなります。空間が広くなれば、必要なオゾンの量や時間の考え方も変わるため、条件付きの結果として捉えることが大切です。

線香・お香の臭い対策にはどのタイプのオゾン発生器が向いていますか?

使う場面によって、向いている機器のタイプやモードが変わります。客室や控室など人がいない時間を作れる場所で強めに処理したい場合は、無人環境を前提とするモードや業務用機器が候補になります。人が過ごす空間で日常的に使いたい場合は、有人環境に対応したモードや機器を選びます。製品ごとの前提はオゾン発生器の一覧や仕様で確認してください。

検証に使ったオゾンクルーラーやオゾンマートはどんな存在ですか?

検証にはオゾンマートの家庭用・業務用兼用機オゾンクルーラーを使いました。オゾンマートは2008年の創業以来オゾン専業で17年、導入実績は2万社を超えます。日本のオゾン発生器4大メーカーの1角として、山口県周南市の自社工場で開発・製造を行っています。製品ごとの使用条件は仕様や取扱説明書でご確認ください。